ウクライナ情勢と南シナ海を巡る中国の外交政策

2014/06/10 09:32
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*本レポートは某国家機関に出しているインテリジェンスレポートの再編集版です
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暗黙の共謀関係

中国は基本的に米露関係を「暗黙の共謀関係」とみている。ニクソン大統領・キッシンジャー氏と毛沢東氏・周恩来氏の間で進められた米中修交、ニクソン大統領の北京訪問といった一連の流れのなかで、中国のスタンスは一貫してソ連・ロシアの対抗勢力(カウンター・パワー)として米国をとらえるというものであった(キッシンジャー氏はそのことを回顧録の中で記述している)。
このときの一連の中国の外交から、中国が東アジアでの米国や在日米軍の存在(我が国の防衛力も)をソ連・ロシアへのカウンター・パワーとして考えていることは明らかだった。米国やソ連・ロシアはそのような分析・評価・確信に至っている。

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