《225F》18日ナイトセッションから明日19日へ:その戦略と考え方(独自マーケット数理解析)

2013/03/18 19:35
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キプロス問題に明け暮れた1日(日中東京タイム)となりました。
何しろ、問題発生が先週末金曜日の米国市場のクローズ後の話のようで、私的にはまさに血が騒ぐと言いますか、これをネットで知った当初は市場参加者としても「これは緊急事態だ!」と直感で感じたわけです。映画でよく見るような「警報!警報!、これは演習ではない!!」的な緊張をも感じたわけです。

常々マーケットのリクイデティ=liquidity(流動性)には気を使ってきましたから、土日に引っ掛かってで投資家がまず売るに売れない状況だろ、がえらく気にかかっていたわけです。(キプロスの人達は預金封鎖ですから自分の預金でありながら下ろすに下ろせなくなっているわけですからなおさらですが)。

ところが、既述のようにマーケットが開く前の今朝のテレビ株番組ではまったく問題視していないかのようなノー天気なスルーがおき、ある意味不親切な姿勢に大いに疑問を抱いてしまった今朝、なわけでした。

さすがに場が開いてからはもう「円高だあ」「キプロスだあ」で衆知のように日経平均200円超安の始まりと言う環境となり、例によって「ことが起きたあとから 慌て出す、やっとああでもないこうでもない、の解説(やはりあと講釈的)となりました。
多くの投資家にとっては今回のキプロス事変!?はまさに寝耳に水であり、「ブラックスワン」現象といってもよいでしょう。

予期せぬ出来事発生と映るわけですが、いちはやくこの危機を『予見していたサイト』が実は、実は!!ありました。キーワードを駆使すれば、最近はネット検索が非常に便利。なんと昨年の7月にこの「キプロス、ロシア、マネーロンダリング、ある大臣=具体名(細野メモ)」として検索して出てきたのは、このJ-CIAにてちゃんと登場していたわけです。なんと8ヶ月近く前に予見ですから、改めてその高度な質の高さに感服です。

私も改めて驚いた次第です。

つまりこのキプロス問題は額面以上に「根が深い」ことが予想され、まだまだ余談を許さないわけであり、今後の流れ次第では、戦禍拡大の可能性も否定できません。

また、対岸のなんとかと言い切れない部分もあります。

「キプロス」の単語と同時に私の頭の中で反応したのは「預金封鎖」のキーワードでした。

「地中海の小さな島の出来事」として「大したことではない」と軽視したいところでしょうが、アジアのひがしのはずれの島国でいつ起きても不思議ではない、と言う人は「まだいない」かも知れません。

が、じつはすでにその布石は打たれています。

『日本が財政破綻しIMF管理下に入った場合の財政再建プログラムには、すでに預金封鎖と預金税(資産税)の項目が入っています。

1.公務員の人員の総数を30%カット、給料も30%カット ボーナスも全てカット
2.公務員の退職金は100%カット
3.年金は一律30%カット
4.国債の利払いは5~10年間停止
5.消費税は15%引き上げて20%へ
6.課税最低限の年収100万円までの引き下げ
7.資産税を導入し、不動産に対しては公示価格の5%を課税 債権・社債については5~15%の課税 株式は取得金額の1%課税
8.預金は一律ペイオフを実施するとともに、第二段階として預金額を30~40%カットする』と決定事項として厳然とあるわけです。

キプロスは他人事では決してないのだ、と考えておいてよいでしょう。


「預金封鎖」との言葉はこれまでも何度かネット上では囁かれてきたキーワードであり、こうして「ある日突然」事態は庶民に襲いかかるわけです。キプロスの人達もある日突然自分の預金が、いわば勝手に!?10%ちかくも徴収されるとはなんと理不尽で驚きだったことでしょう。

ブルドーザーで銀行前に抗議の!?取り立てもわからないではないと言えそうです。

話はまたまた少し横道にそれます。私は元証券マンですから少なくとも皆さんよりはいろいろな経験をして来ました。そんなひとつに思い出したことがありましたのでちょっと関連事項として記録(記憶)もしておく価値があるかと思います。
それは…、昔の証券マンは噂通りに「ノルマ」に縛られた日々でした。債券、投資信託の募集、株式の営業の他にいわゆる売り子としてこうした貯蓄的な商品の販売が月々のノルマとしてありました。そんな中で「国債」も 「月間でン百万〜ン千万」売ってこい!のノルマがもちろんありました。そんなときのセールストークは「日本国に貸すわけですから、これ以上安全なことはありません」、となんの疑いもなくセールス活動をしていたわけですが、そんな安全神話の思いを打ち砕くことがある日起きました。
ある方にいつものように営業として国債を薦めていた時のことですが、その方が奥の部屋からあるものを持ってきて私に見せてくれました。持ち上げたその古い紙には大きく「赤でバツ印」がついていましたが、それが実は日本国国債でした。「これはもう紙っぺらだよ」と教えられました。そうです。戦時国債がいわば無価値(価値ゼロ)になりその証券に大きくばつ印がつけられた、証拠の品だったわけです。以来私は、国債でもリスクがあるものであり、100%安全なものはないのだな、とよくその仕組みがわかりました。このお客様のお陰です。

この反動というわけでもないのですが(笑)、以来私は、「ならば危険とされているもの」を「安全な投資対象にしていくためにはどうすればよいのか」の研究に大きく前のめりに没頭していったのは自然な流れだったかもしれません。

結果、デリバティブ(金融派生商品)の分析に前のめりに没頭し、とことんまで突き詰めた結果が「いま!」なわけです。

そんないまの「今」、早速このナイトセッション、最新のシグナルを見てみましょうか。

本日は日中が<O:12250 H:12310 L:12140 C:12170>と 後場2時半過ぎに下げ幅拡大となりました。先ほど始まったナイトセッションは<O:12200 H:12280* L:12160* C:*>の途中経過です。これらを踏まえた最新シグナルです。



《225F》19日ナイトセッションのstrategy

J-GATE(超短期波動)
買い
レベル7☆☆☆☆☆☆☆with黄信号

※売りポジがオーバーウィーク部分、上記のように<大漁旗!!獲ったどー>になり、残された買いポジがナンピン買いからの生還狙いの場面です。コストは12240円台ですから、すでに利益確定ゾーン入りの心地よさです。流れを見ながら12270以上での利益確定を謀ります。


SWING(短中期波動)
変化:買いへ
レベル1☆

※こちらも売りポジの持ち越しでしたが、利益確定を少なくとも今晩中に済ませる、までがミッションです。システム的には例の(笑)、午前3時の買いポジ構築でオーバーナイトになります。


《OPTION/e-Warrant》
ニュートラル→call買い準備へ
レベル3☆☆☆


バトルポイント
12590
12420
12250
12210
12030
11870
コアポイント
12207


※好評のマーケット珍味度判定です。<マズイ→珍味!!の過渡期/食えない→食える、の過渡期/売り→買いへの過渡期/★★★→☆>となりましたが、まだまだ<過渡期>であることが重視したいポイントでしょう。突っ込み買いの好機だったわけですが、拾い損ねた場合は、まだまだ買いのチャンスは他にもありそう、換言すれば慌てることなくゆったり構えたい、があります。


※「今年最大の下げ!!」とテレビのニュースですが、これなども逆ですね。むしろ、今年最大に買い上がり割高だったのでその修正としての調整がこの12220.63円は−340.32円となったのであり、キプロスがそのきっかけだった、の1日です。ですから、下げてガッカリではないわけで、むしろガッカリしなければならないのはあの連騰であり強引なまでのkeeping&liftingの方でしょう。 テレビ株番組でも「またkeepingです。ガッカリです」な発言が出るようになれば一歩進化でしょうね。

※早くもJ-GATE(超短期波動)は利確へ。そしてSWING(短中期波動)もシグナルとマーケットとのタイムラグを考えれば、2セッションのズレが皮肉にも20日の休場に引っ掛かってしまいます。よってここはそれこそ押し目買いに徹するべきでしょう。自律反発、戻りが起きてからの買いは少々タイミングに難あり、です。ただ、既述のように、<その他の市場> つまりFX!が、これで独自解析では<調整として十分な押し目>を形成してくれましたから、環境としては先週よりも遥かに好環境になったことは見逃せません。百歩譲りますと(笑)、《225F》も12230以下の買いなら旨味あり、12250以上の買いは少々出涸らしであると言えそうです。


〜〜気になるニュース〜

ニュース本文
キプロスの預金課徴金、承認されれば不公正で危険=ロシア大統領
[2013/03/18 18:12]
〓記事の写真

[モスクワ 18日 ロイター] ロシアのプーチン大統領は、ユーロ圏が合意したキプロスの銀行預金への課徴金について、「不公平で専門的な規範に反しており危険」との見解を示した。報道官が大統領の発言としてロイターに明らかにした。
報道官によると、大統領はキプロス問題をめぐる特別会合を18日に開催、「キプロスの預金への追加課税の可能性を検討した大統領は、この決定が下されれば、不公平で専門的な規範に反しており危険だと述べた」という。
ムーディーズによると、2012年末のロシアの銀行によるキプロスの国内銀行への預金高は120億ドル、法人顧客の預金高は190億ドルにのぼるとみられている。


〜〜ネット拾い読み〜

http://blog.m.livedoor.jp/nevada_report-investment/article/4421256?guid=ON


NEVADAブログ
外人が逃げ出す?
2013.03.18
【南海トラフ地震、被害220兆円想定 3.11の10倍】という報道がされていますが、1,000兆円を超える借金を抱える日本に220兆円もの被害が想定されれば、外人は逃げ出して当然となります。

3.11地震もお金がなく復興増税となっており、その10倍もの被害が出れば一体どこからその財源をねん出するのか?

また、太平洋側が壊滅となれば、物流も止まり、日本は壊滅的打撃を受けることになりますので、とても復興など言える次元ではなくなります。

『被害が大きい、だから予算をつけろ、減災が必要だ』となっているのでしょうが、その目的を果たす間もなく日本から資金が海外に流れ出すことを考えなかったのでしょうか?
また、オリンピック招致に影響を与えると考えなかったのでしょうか?
大災害が想定されている中、外国人を呼ぶオリンピックが日本開催で妥当かどうか、一人でも今回の報告を読んで英文に訳せば、果たしてどうなるでしょうか?

〜〜ネット拾い読み〜

http://blog.m.livedoor.jp/nevada_report-investment/article/4421102?guid=ON

NEVADAブログ
フランス・ロシア・中国の対日侵略戦略
2013.03.18
日本政府がフランス政府に対し、仏企業が中国との間で輸出契約を結んだヘリコプター着艦装置について、「軍事用に使われるおそれがある」との懸念を伝えていますが、フランスはロシアにも強襲揚陸艦を売却しており、日本の安全保障上問題がある政策を次々に繰り出しています。
*ロシアが中古の空母を中国に売却したこともこの一環です。

これはフランスからすれば、日本を取るか、ロシア・中国を取るかを考えた場合、当然ロシア・中国となっているもので、ロシア・中国が日本を分割統治することで自分達(フランス)がさらに美味しい味を味わうことを想定しているのです。

そのフランス大統領訪日を日本政府は計画していますが、本来なら、大統領訪日拒否という強硬手段を取ってもおかしくはなく、JAL・ANAのエアバス購入を停止させるという実害をフランスに与えることも想定するべきですが、
そのような「高等手段」は日本外交にはなく、遠吠えだけで終わります。

世界の国が日本を見る目は着実に劣化しています。

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