著者は2010年から12年まで韓国特命全権大使を務めあげているが、その前にも韓国で書記官として大使館勤務を経験しており韓国語も流暢である。
その著者が冷静に過去にも例を見ない日韓関係の冷え込みを分析し、今後の日韓両国のあり方を提言している。期待通り、そこには独断と偏見に満ちた
アジテーション的表現はまったく見られず、韓国の良いところもきっちりと挙げながら、国民レベルの会話と文化交流を通じて、両国関係の未来は開き得るという
ことで本書を終えている。
綺麗ごとを並べているだけではない、やはり外交官として日韓外交交渉の前線に立ってきた人だけに、過去韓国はリーダー達の多くの大きな間違いと、頑迷
さゆえに国民の間に「反日」や「竹島問題」「慰安婦問題」といった現在まで引きずっている大きな問題が生じてきたと鋭く指摘する。歴史問題に執拗に拘っ
た金泳三、「竹島」を単なる領土問題から「歴史問題」にすり替えてしまった盧武鉉、竹島上陸や天皇への無礼な発言で現在の嫌韓の引き金を引いた李明
博などへの批判は極めて厳しい。一方、強権政治と言われながら韓国経済の基礎を築いた朴正煕や、日本の文化を韓国で解放し、歴史問題には言及す
ることが一切なかった金大中には極めて高い評価を惜しまない。
著者が何度も強調するのは、韓国人一般には今日本人が考えているほどの反日が流布しているわけではないこと、政治家、マスコミ、一部NGOなどによって
反日運動は大きく増幅されて伝わってきているということ。日本の嫌韓の方が多くの国民が抱く感情として韓国人の反日より大きいであろうこと。これが、
著者の言う将来の日韓関係改善の大きな前提となるわけだが、一方、韓国政治家の悪質さや、強いリーダーシップの欠如は一部の時代を除いて常に存在して
いるわけで、それをサポートする国民が少なからずいることも事実。彼らの頑迷さや無知、そして無恥が続く限り日韓関係の根本的な解決はそう簡単ではな
いと思うのは私だけであろうか。
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日韓対立の真相 単行本 – 2015/5/20
武藤 正敏
(著)
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購入オプションとあわせ買い
日本大使館の門前に突如「慰安婦像」が設置され、政権末期の大統領が竹島に上陸し、天皇に対して極めて非礼な発言を行なった! そのとき日本の代表者としてソウルで全権大使を務めていた著者が、緊迫した外交戦の舞台裏を明かしながら、日韓の対立構造を解き明かし、反日世論におもねる韓国政府にもの申す。また、歴代韓国大統領の対日戦略とその時代の両国関係を考察し、今日の「反日」と「嫌韓」に至る道程をわかりやすく説明し、朴槿恵大統領が「歴史認識」に固執するその背景を明かす。40年間韓国と関わってきた著者だからこそ知りえる韓国の人・モノ・文化論等も語る。日韓関係の過去・現在・未来を網羅した外交ノンフィクション。 序 章 反日×嫌韓の背景を読む 第一章 日韓外交最前線~慰安婦と竹島の攻防 第二章 韓国人は日本の貢献を知らない 第三章 歴代大統領「反日」の系譜 終 章 日韓に明るい未来はあるのか
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社悟空出版
- 発売日2015/5/20
- ISBN-104908117101
- ISBN-13978-4908117107
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商品の説明
出版社からのコメント
慰安婦像設置や大統領の竹島上陸に全権大使はどう反応し、行動したのか。これは貴重な証言である。そして、冷え込んでしまった日韓関係をどうやって改善させていけばよいのか。事実と実態をしっかり認識することが修復への第一歩だと著者は説き、韓国政府にも苦言を呈する。 国交正常化50周年を迎えたいま、今後の日韓関係を見通すために必読の一冊。
著者について
948年生。東京都出身。横浜国立大学卒業後、外務省入省。韓国語研修の後、在大韓民国日本国大使館勤務。参事官、公使を歴任。前後してアジア局北東アジア課長、在オーストラリア日本大使館公使、在ホノルル総領事、在クウェート特命全権大使などを務めた後、2010年、在大韓民国特命全権大使に就任。2012年退任。
登録情報
- 出版社 : 悟空出版 (2015/5/20)
- 発売日 : 2015/5/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4908117101
- ISBN-13 : 978-4908117107
- Amazon 売れ筋ランキング: - 696,770位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,972位外交・国際関係 (本)
- - 90,026位ノンフィクション (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年10月2日に日本でレビュー済み
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2015年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は外務省入省後、在韓日本大使館での長年の勤務歴のある方です。
最後に特命全権大使を務めた。
朝日新聞の誤報をきっかけに、慰安婦問題が大きくなった。
「韓国人はアタマでなく、ハートで考える」(「」内は、本文からの引用、以後同じ)から、
「とうてい受け入れられない憲法裁判所の判決」が出た上に、違法の「慰安婦像の設置に、
なにも韓国政府ができない」。「日本通が韓国外交部の主流から外され」、
「日本の誠意は結局、韓国へ届いていない」と嘆く。
「韓国の歴史観は、自分が正しいことが前提」で、朝日の誤報のフィクションを、
都合よく、いつのまにか、史実としている。
第3章で歴代大統領の反日を紹介している。
ここ3代の大統領のお粗末さと言ったら、それ以前の大統領の反日より、たちが悪い。
特に今の朴槿恵大統領ときたら、告げ口外交しかせず、孤立してしまった。
そもそも彼女の父親の大統領が国交再開した際の解決金を、慰安婦に渡さず、
建設資金に使用してしまったことが、今日の慰安婦問題を大きくしている。
日本にも居たね、偉い田中首相の娘が、使い物にならなかった例が。
大韓航空の社長の娘、ナッツ姫もひどかった。
著書は自身の見聞きしたことをもとに、一生懸命に、論理的に韓国を取りなそうとしているが、
この本を読めば読むほど、ひねくれた隣人とは、とうてい仲良くできない、
その原因は向こうにあると、私は理解した。
最後に特命全権大使を務めた。
朝日新聞の誤報をきっかけに、慰安婦問題が大きくなった。
「韓国人はアタマでなく、ハートで考える」(「」内は、本文からの引用、以後同じ)から、
「とうてい受け入れられない憲法裁判所の判決」が出た上に、違法の「慰安婦像の設置に、
なにも韓国政府ができない」。「日本通が韓国外交部の主流から外され」、
「日本の誠意は結局、韓国へ届いていない」と嘆く。
「韓国の歴史観は、自分が正しいことが前提」で、朝日の誤報のフィクションを、
都合よく、いつのまにか、史実としている。
第3章で歴代大統領の反日を紹介している。
ここ3代の大統領のお粗末さと言ったら、それ以前の大統領の反日より、たちが悪い。
特に今の朴槿恵大統領ときたら、告げ口外交しかせず、孤立してしまった。
そもそも彼女の父親の大統領が国交再開した際の解決金を、慰安婦に渡さず、
建設資金に使用してしまったことが、今日の慰安婦問題を大きくしている。
日本にも居たね、偉い田中首相の娘が、使い物にならなかった例が。
大韓航空の社長の娘、ナッツ姫もひどかった。
著書は自身の見聞きしたことをもとに、一生懸命に、論理的に韓国を取りなそうとしているが、
この本を読めば読むほど、ひねくれた隣人とは、とうてい仲良くできない、
その原因は向こうにあると、私は理解した。
2015年9月22日に日本でレビュー済み
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冷静で大変参考になる
このような分析が拡がればもっと理解が進むのでは?
お互い一方的では
限界がある
このような分析が拡がればもっと理解が進むのでは?
お互い一方的では
限界がある
2019年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
単純に韓国が嫌いというようなことを扇動するような本ではなく、外交官による真相が書かれており、日韓対立の由来のような理不尽な事柄の存在が理解できた。
2016年3月24日に日本でレビュー済み
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一応は全部読みました。もっとドローッとした内容化と思ったのですが、本立てに立てとくのも何ですし買い取り屋さんに売りました。結構な値段で売れたような気がしたんですけど。
2015年7月23日に日本でレビュー済み
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なぜここまで日韓が対立しているのか、私の中で韓国はいろいろと難癖をつけて日本に対してしつこく賠償を要求する、また大人げない態度を政府が取っているイメージがあり、ずっと疑問に思っていたので、こちらの本を購入しました。とてもわかりやすく中立的な立場で書かれていて、すんなりと受け入れられ、素人の私にもよく理解できる内容でした。同時にとても根深い問題であり、解決まで相当時間がかかる、もしくは解決できないとも思いました。韓国は解決する気などそもそもないように思います。反日で国が纏まり、反日をストレスの捌け口にする・・・・・今の韓国にとって反日は色々な意味においてなくてはならないものになっていると思います。
確かに日本は戦時中大変悪いことをしました。でも金銭的にも精神的にも十分な賠償はさせていただいた筈です。今の韓国の発展に日本はかなり協力している筈です。韓国だけで現在の発展はなかったと思います。それをわかりながら蓋をしている・・・憎いながらも羨ましい国、日本。
韓国が素直にならない限り、永遠に解決はないと思います。
確かに日本は戦時中大変悪いことをしました。でも金銭的にも精神的にも十分な賠償はさせていただいた筈です。今の韓国の発展に日本はかなり協力している筈です。韓国だけで現在の発展はなかったと思います。それをわかりながら蓋をしている・・・憎いながらも羨ましい国、日本。
韓国が素直にならない限り、永遠に解決はないと思います。
2015年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は、韓国の今後を憂慮しているようです。
と同時に、韓国への愛が感じられます。
文化、防衛、経済での韓日の交流協力、そして有能な韓国の人材を
日本が活用すれば韓日関係に明るい未来がある、と述べられていることからも。
結局、韓国と仲良くしよう、というのがこの本で著者が伝えたかったことか。
私は、まっぴらごめんですが。
と同時に、韓国への愛が感じられます。
文化、防衛、経済での韓日の交流協力、そして有能な韓国の人材を
日本が活用すれば韓日関係に明るい未来がある、と述べられていることからも。
結局、韓国と仲良くしよう、というのがこの本で著者が伝えたかったことか。
私は、まっぴらごめんですが。
2015年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
外務省きっての朝鮮半島情勢通として知られる元外交官として、40年もの間実際に目にし体験されたことだけを、できるだけ主観を排除して記述する姿勢に共感が持てます。
外交の面から歴代韓国政府の度重なる非常識な振る舞いを厳しく指摘するも、当時の時代背景、国民感情、そこに至るお互いの努力や両国リーダーの個人的資質などを詳細に列記し、現場にいた外交官だから見える現在の日韓関係悪化の原因を、客観的に分かりやすく分析しています。
また、強大化する中国にとって朝鮮半島がどういう意味を持つのか、中国に対する警戒感から韓国を見る視線など、今後の日韓関係について外交官らしい深謀遠慮な方向性を示していることがとても興味深いです。
プロの作家ではないので、同じ文章が何度も繰り返されたり、読みにくい言い回しなどがあり星4つとしましたが、バランス良く日韓関係を学ぶのに必読書であると確信します。
外交の面から歴代韓国政府の度重なる非常識な振る舞いを厳しく指摘するも、当時の時代背景、国民感情、そこに至るお互いの努力や両国リーダーの個人的資質などを詳細に列記し、現場にいた外交官だから見える現在の日韓関係悪化の原因を、客観的に分かりやすく分析しています。
また、強大化する中国にとって朝鮮半島がどういう意味を持つのか、中国に対する警戒感から韓国を見る視線など、今後の日韓関係について外交官らしい深謀遠慮な方向性を示していることがとても興味深いです。
プロの作家ではないので、同じ文章が何度も繰り返されたり、読みにくい言い回しなどがあり星4つとしましたが、バランス良く日韓関係を学ぶのに必読書であると確信します。