美術界の「ウラ」側がよくわかりました。
これからの美術館めぐりが楽しみです。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
週刊ダイヤモンド 2017年 4/1 号 [雑誌] (美術とおカネ 全解剖) 雑誌 – 2017/3/27
【特集】美術とおカネ全解剖
アートの裏側全部見せます。
「Prologue」 一皮むけば美しくない! ? 金と個性が交差する美術界
「Part 1」 マネーを追え! アートビジネス解剖
飛び交うカネ、熾烈な駆け引き 主要プレーヤーの儲けの構造
草間美術館が年内にも開館へ 財団法人の税制メリットとは
(Column) 奇怪な画壇の独自システム 現代美術の対極で権力闘争
ターゲットは"超"富裕層 二大オークションの裏側
(Interview) 石川康晴●ストライプインターナショナル社長兼CEO
「Part 2」 いよいよ動く! 日本企業と"美"
富裕層取り込みは不十分もバブル後遺症脱しアート重視へ
美術界に舞い降りた新星たち デジタルアートで"美"を変革
(Column) 「アートの楽園を永遠に」 福武總一郎の野望と憂鬱
(Interview) 松本 大●マネックス証券代表取締役会長CEO
(Interview) 遠山正道●スマイルズ代表取締役社長
「Part 3」 美術をおさらい! 歴史から鑑賞術まで
「宗教と世相」で分かる西洋美術表現手法の進化
「贋作のミステリアスな世界」 美術界における知られざる裏面史 浜の真砂は尽くるとも世に贋作の種は尽くまじ
縄文から明治まで! 日本美術表現を復習
天才絵師・北斎の集大成「富嶽三十六景」を歩こう
バラエティ豊かな仏像たち もっと自由に楽しもう●和田彩花
現代の運慶、快慶! ? "仏様"を作る仕事の裏側●仏師 向吉悠睦
工業製品から"アート"へ 脚光を浴びる日本の手仕事
(名画事件簿) 老探偵の悲哀 戦後の混乱で消えた天才画家の傑作を追え!
「摩訶不思議な骨董品」 便器も高値! 数多の武将を誘惑 戦国を変えた茶の湯道具バブル 中山良昭●歴史紀行作家
「Part 4」 難解じゃない! ? わかる現代アート
食わず嫌いは良くない! ? 初心者でも楽しめる鑑賞術
ウォーホルから草間まで 一気におさらい! 現代アート
(Interview) 猪子寿之●デジタルアート集団チームラボ代表
(Column) 初心者でも大丈夫! ? アート作品購入の心得
(Interview) 前澤友作●スタートトゥデイ社長
「Part 5」 おしゃれ? 辛い! ? アートなお仕事の裏側
美大卒や作家は食えるのか? トップの藝大卒でも茨の道
(Column) 預かった作品を勝手に売却 悪徳美術商のあきれた手口
(Interview) 一色さゆり●推理作家
就職は大変、徹夜もザラ 学芸員たちの悲喜こもごも
(Interview) 蓑 豊●兵庫県立美術館館長
(Column) "光の魔術師"が魅せる技 照明デザイナーの美意識
(Interview) 近藤亜樹●画家
(Interview) 小木曽 誠●画家
「絵画で分かる世界の歴史」 ぼんやり眺めていてはもったいない かつて美術の教科書で見た 名画で学ぶ世界史の転換点
「Part 6」 美術館は誰のもの? 根深い構造問題
形だけまねして明治に導入 当初から存在意義が揺らぐ
勝ち組と負け組で明暗 地方の"町の美術館"の苦悩
(Interview) 竹中平蔵●慶應義塾大学名誉教授
データで見る美術界 展覧会活況も市場は低調 世界トップ水準には厚い壁
(Interview) 山口 晃●画家
【News】
(1)Close Up 賃貸経営オーナーが怒りの声 レオパレス21に二つの裁判
(2)Close Up 東芝メモリに政府系の出資案 呉越同舟の「連合」構想の行方
(3)Close Up 韓国で史上初の大統領弾劾 経済・外交両面で難題山積み
(4)Inside JDIのトップ交代が問う産業革新機構の存在意義
(人事天命) 安藤ハザマ
(短答直入) 木村博紀●朝日生命保険社長(4月1日就任)
「World Scope」
(from 中国) 加藤嘉一
(from 欧州) 熊谷 徹
「Market」
(金利市場 透視眼鏡) 野地 慎
(金融市場 異論百出) 加藤 出
「Data」
(数字は語る)51% 中国の国内総貯蓄率(対GDP〈国内総生産〉比、2010年)●北尾早霧
【企業・産業】
(財務で会社を読む)日立製作所
構造転換の遅れで利益成長鈍化 1兆円M&A失速で中計未達か
【人物】
(ものつくるひと) 岩井 大●森永乳業 食品総合研究所 第3開発部部長
「PARM(パルム)」
【連載・コラム】
井手ゆきえ/カラダご医見番
牧野 洋/Key Wordで世界を読む
大栗博司/大人のための最先端理科
深堀圭一郎のゴルフIQを高めよう!
山本洋子/新日本酒紀行
横尾弘一/夢の狭間で
Book Reviews/佐藤 優/知を磨く読書
Book Reviews/私の「イチオシ収穫本」
Book Reviews/【名著】味読再読
Book Reviews/目利きのお気に入り
Book Reviews/ビジネス書ベストセラー
Book Reviews/オフタイムの楽しみ
真山 仁/シンドローム ハゲタカ5
野口悠紀雄/「超」整理日記
後藤謙次/永田町ライヴ!
From Readers From Editors
読者アンケート
櫻井よしこ/オピニオン縦横無尽
世界遺産を撮る
アートの裏側全部見せます。
「Prologue」 一皮むけば美しくない! ? 金と個性が交差する美術界
「Part 1」 マネーを追え! アートビジネス解剖
飛び交うカネ、熾烈な駆け引き 主要プレーヤーの儲けの構造
草間美術館が年内にも開館へ 財団法人の税制メリットとは
(Column) 奇怪な画壇の独自システム 現代美術の対極で権力闘争
ターゲットは"超"富裕層 二大オークションの裏側
(Interview) 石川康晴●ストライプインターナショナル社長兼CEO
「Part 2」 いよいよ動く! 日本企業と"美"
富裕層取り込みは不十分もバブル後遺症脱しアート重視へ
美術界に舞い降りた新星たち デジタルアートで"美"を変革
(Column) 「アートの楽園を永遠に」 福武總一郎の野望と憂鬱
(Interview) 松本 大●マネックス証券代表取締役会長CEO
(Interview) 遠山正道●スマイルズ代表取締役社長
「Part 3」 美術をおさらい! 歴史から鑑賞術まで
「宗教と世相」で分かる西洋美術表現手法の進化
「贋作のミステリアスな世界」 美術界における知られざる裏面史 浜の真砂は尽くるとも世に贋作の種は尽くまじ
縄文から明治まで! 日本美術表現を復習
天才絵師・北斎の集大成「富嶽三十六景」を歩こう
バラエティ豊かな仏像たち もっと自由に楽しもう●和田彩花
現代の運慶、快慶! ? "仏様"を作る仕事の裏側●仏師 向吉悠睦
工業製品から"アート"へ 脚光を浴びる日本の手仕事
(名画事件簿) 老探偵の悲哀 戦後の混乱で消えた天才画家の傑作を追え!
「摩訶不思議な骨董品」 便器も高値! 数多の武将を誘惑 戦国を変えた茶の湯道具バブル 中山良昭●歴史紀行作家
「Part 4」 難解じゃない! ? わかる現代アート
食わず嫌いは良くない! ? 初心者でも楽しめる鑑賞術
ウォーホルから草間まで 一気におさらい! 現代アート
(Interview) 猪子寿之●デジタルアート集団チームラボ代表
(Column) 初心者でも大丈夫! ? アート作品購入の心得
(Interview) 前澤友作●スタートトゥデイ社長
「Part 5」 おしゃれ? 辛い! ? アートなお仕事の裏側
美大卒や作家は食えるのか? トップの藝大卒でも茨の道
(Column) 預かった作品を勝手に売却 悪徳美術商のあきれた手口
(Interview) 一色さゆり●推理作家
就職は大変、徹夜もザラ 学芸員たちの悲喜こもごも
(Interview) 蓑 豊●兵庫県立美術館館長
(Column) "光の魔術師"が魅せる技 照明デザイナーの美意識
(Interview) 近藤亜樹●画家
(Interview) 小木曽 誠●画家
「絵画で分かる世界の歴史」 ぼんやり眺めていてはもったいない かつて美術の教科書で見た 名画で学ぶ世界史の転換点
「Part 6」 美術館は誰のもの? 根深い構造問題
形だけまねして明治に導入 当初から存在意義が揺らぐ
勝ち組と負け組で明暗 地方の"町の美術館"の苦悩
(Interview) 竹中平蔵●慶應義塾大学名誉教授
データで見る美術界 展覧会活況も市場は低調 世界トップ水準には厚い壁
(Interview) 山口 晃●画家
【News】
(1)Close Up 賃貸経営オーナーが怒りの声 レオパレス21に二つの裁判
(2)Close Up 東芝メモリに政府系の出資案 呉越同舟の「連合」構想の行方
(3)Close Up 韓国で史上初の大統領弾劾 経済・外交両面で難題山積み
(4)Inside JDIのトップ交代が問う産業革新機構の存在意義
(人事天命) 安藤ハザマ
(短答直入) 木村博紀●朝日生命保険社長(4月1日就任)
「World Scope」
(from 中国) 加藤嘉一
(from 欧州) 熊谷 徹
「Market」
(金利市場 透視眼鏡) 野地 慎
(金融市場 異論百出) 加藤 出
「Data」
(数字は語る)51% 中国の国内総貯蓄率(対GDP〈国内総生産〉比、2010年)●北尾早霧
【企業・産業】
(財務で会社を読む)日立製作所
構造転換の遅れで利益成長鈍化 1兆円M&A失速で中計未達か
【人物】
(ものつくるひと) 岩井 大●森永乳業 食品総合研究所 第3開発部部長
「PARM(パルム)」
【連載・コラム】
井手ゆきえ/カラダご医見番
牧野 洋/Key Wordで世界を読む
大栗博司/大人のための最先端理科
深堀圭一郎のゴルフIQを高めよう!
山本洋子/新日本酒紀行
横尾弘一/夢の狭間で
Book Reviews/佐藤 優/知を磨く読書
Book Reviews/私の「イチオシ収穫本」
Book Reviews/【名著】味読再読
Book Reviews/目利きのお気に入り
Book Reviews/ビジネス書ベストセラー
Book Reviews/オフタイムの楽しみ
真山 仁/シンドローム ハゲタカ5
野口悠紀雄/「超」整理日記
後藤謙次/永田町ライヴ!
From Readers From Editors
読者アンケート
櫻井よしこ/オピニオン縦横無尽
世界遺産を撮る
この商品を買った人はこんな商品も買っています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
時々しか、美術館に行きませんが、これを読んだら、もっと行きたくなりました。値段に対して、ページ数のボリュームが多くて、お得だと思いました。関連書籍の情報などがもう少しあるといいかなと思いました。
2017年5月25日に日本でレビュー済み
卑近な疑問に答えています。 それを知っても役に立つかは別問題だけどね。
2017年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中途半端な内容。何も切り込まない平坦な記事。
読み応えがない。
読み応えがない。
2017年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
美術の裏側が理解できる、充実した特集でした。美術史の解説も簡潔で面白い。
2017年3月28日に日本でレビュー済み
「週刊ダイヤモンド」によると、日本人は美術が大好きなのだそうで・・・・私はそうは思いませんが・・・・、
広義のミュージアムには、なんと3億人近くの人が訪れるそうです。
確かに、人気の美術展には長蛇の列ができますし・・・・実際、フェルメールなどは凄い人で、私も入館に2時間かかりました・・・。
また、最近は、アニメなどのサブカルの美術展も満員御礼という状態ですが、
反面、高名な美術館の常設展は、閑古鳥が鳴いています。
当然、これら美術の世界では、莫大なマネーが動きますし、様々なプレイヤーが関わっています。
「週刊ダイヤモンド」2017年4/1号は、では、これらを1:画廊 2:企業・メディア 3、4:消費者 5:作家 6:美術館 に大別し、
「美術とおカネ 全解剖」の特集を組んでいます。
国内アート産業の市場規模は、3300億円ということです。
ギャラリーの商いが一番多いのは、当然でしょうが、問題は、百貨店を通じての商いが、ギャラリーのそれに続いて多いということです。
また、本誌では、サザビーズ、クリスティーズ、に代表されるオークション・・・凄いですナ!・・、
世界美術史、日本美術史、現代アート、など美術に関する様々な事を取り上げ、解説しています。
私が面白いと思ったのは、贋作に関する記事、そして、戦後の混乱で消えた村山槐多の傑作「乞食と乙女」に関する記事です。
村山槐多は、画だけでなく、文才も中々のもので、私も最初は、「悪魔の舌」で彼の名前を知りました。
本当に夭逝が惜しまれる天才です・・・・余談でした・・・・。
広義のミュージアムには、なんと3億人近くの人が訪れるそうです。
確かに、人気の美術展には長蛇の列ができますし・・・・実際、フェルメールなどは凄い人で、私も入館に2時間かかりました・・・。
また、最近は、アニメなどのサブカルの美術展も満員御礼という状態ですが、
反面、高名な美術館の常設展は、閑古鳥が鳴いています。
当然、これら美術の世界では、莫大なマネーが動きますし、様々なプレイヤーが関わっています。
「週刊ダイヤモンド」2017年4/1号は、では、これらを1:画廊 2:企業・メディア 3、4:消費者 5:作家 6:美術館 に大別し、
「美術とおカネ 全解剖」の特集を組んでいます。
国内アート産業の市場規模は、3300億円ということです。
ギャラリーの商いが一番多いのは、当然でしょうが、問題は、百貨店を通じての商いが、ギャラリーのそれに続いて多いということです。
また、本誌では、サザビーズ、クリスティーズ、に代表されるオークション・・・凄いですナ!・・、
世界美術史、日本美術史、現代アート、など美術に関する様々な事を取り上げ、解説しています。
私が面白いと思ったのは、贋作に関する記事、そして、戦後の混乱で消えた村山槐多の傑作「乞食と乙女」に関する記事です。
村山槐多は、画だけでなく、文才も中々のもので、私も最初は、「悪魔の舌」で彼の名前を知りました。
本当に夭逝が惜しまれる天才です・・・・余談でした・・・・。
2017年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ウェブの告知が勇猛で興味をそそったので買ったけどがっかり。
特集名の通りに下世話な話が中心、「裏側」前提で鼻につく書き方は予想された範囲だけれど、
経済誌らしくデータからミクロに分析しようとしているわりにはトピックのひとつひとつがリサーチ不足。
画壇システムなんてまさにおカネで組み上がってるんだからもっと掘れるのにね。日本画はなんであんなに高いの、とかね。
相場はいくらとか、どこで買えるか、とかおカネ縛りの内容がもっとあればいいのに。
東京アートビートは1500カ所紹介していてニューヨークの同種サイトは1200カ所だから「日本人の美を愛する気持ちは非常に強い」?「同種のサイト」ってNYARTBEATのことだろうか。あっちが後発だから単純に比べられないだろうなあ。だいたいアートビート基準て。
で「美術とおカネ」の主題に関係ないコーナーが多い構成は散漫な印象。経済観点から見る特集軸に対して、早わかり的な美術史ガイドと作家インタビューなどは制度論とまったく無関係なのでまとまりのない誌面になってしまっている(しかもそっちの方がページが多く割かれてる)。現代美術を扱うコーナーでいまどき「芸術は爆発だ!」から始めるなんて何時代の話だろう。美術って近づきがたい、というステレオタイプはもういらない、というスタンスでステレオタイプを再生産している悲しさ。いまだに美術って難解で~なんていう前提はいらないしそういう話をうなずいて読むような人はこの冊子を手に取らないんじゃないだろか。ついでにいえば目立った者勝ちの歴史として現代美術史を語る筧某氏の解説は短絡的解釈をふりまく内容で有害。卓抜な弁論術の猪子寿之と山口晃の両インタビューは楽しく読んだ。おもしろかったのはそれくらい。
アートフェアの話題を云々した締めの文句が「哲学者・ニーチェは思慮の末、美こそ「至高」の存在と語ったが、至高を手元で楽しむにはカネがあってこそといえよう」だって。なにこれ。ここでニーチェいる?しかもそれ名言でも何でもなくない?(どうやらこれは後に出てくる竹中平蔵から借りた言葉のようだ)。記者の教養が知れる。美術手帖とか専門誌がライトな特集を繰り出しまくる流れの中で経済誌の独自視点を期待したけど切り込みが浅すぎ。業界通でない人が読んでもためになる知識は書いてないと思う。これを読ませたって結局アートの世界は怪しいよね、というアートフォビアを煽るだけじゃないだろうか。残念賞。
特集名の通りに下世話な話が中心、「裏側」前提で鼻につく書き方は予想された範囲だけれど、
経済誌らしくデータからミクロに分析しようとしているわりにはトピックのひとつひとつがリサーチ不足。
画壇システムなんてまさにおカネで組み上がってるんだからもっと掘れるのにね。日本画はなんであんなに高いの、とかね。
相場はいくらとか、どこで買えるか、とかおカネ縛りの内容がもっとあればいいのに。
東京アートビートは1500カ所紹介していてニューヨークの同種サイトは1200カ所だから「日本人の美を愛する気持ちは非常に強い」?「同種のサイト」ってNYARTBEATのことだろうか。あっちが後発だから単純に比べられないだろうなあ。だいたいアートビート基準て。
で「美術とおカネ」の主題に関係ないコーナーが多い構成は散漫な印象。経済観点から見る特集軸に対して、早わかり的な美術史ガイドと作家インタビューなどは制度論とまったく無関係なのでまとまりのない誌面になってしまっている(しかもそっちの方がページが多く割かれてる)。現代美術を扱うコーナーでいまどき「芸術は爆発だ!」から始めるなんて何時代の話だろう。美術って近づきがたい、というステレオタイプはもういらない、というスタンスでステレオタイプを再生産している悲しさ。いまだに美術って難解で~なんていう前提はいらないしそういう話をうなずいて読むような人はこの冊子を手に取らないんじゃないだろか。ついでにいえば目立った者勝ちの歴史として現代美術史を語る筧某氏の解説は短絡的解釈をふりまく内容で有害。卓抜な弁論術の猪子寿之と山口晃の両インタビューは楽しく読んだ。おもしろかったのはそれくらい。
アートフェアの話題を云々した締めの文句が「哲学者・ニーチェは思慮の末、美こそ「至高」の存在と語ったが、至高を手元で楽しむにはカネがあってこそといえよう」だって。なにこれ。ここでニーチェいる?しかもそれ名言でも何でもなくない?(どうやらこれは後に出てくる竹中平蔵から借りた言葉のようだ)。記者の教養が知れる。美術手帖とか専門誌がライトな特集を繰り出しまくる流れの中で経済誌の独自視点を期待したけど切り込みが浅すぎ。業界通でない人が読んでもためになる知識は書いてないと思う。これを読ませたって結局アートの世界は怪しいよね、というアートフォビアを煽るだけじゃないだろうか。残念賞。
2017年5月8日に日本でレビュー済み
もっと取材を深くしないと、この程度では業界人には全く通じないですよ。お金損しました。