マネー雑誌にはそれぞれ得手不得手がある。基本的には投資対象の企業があって、業績を分析して買うか買わないかの情報を提供する。しかしそれだけならそれこそ四季報さえあればいい。では、となるともっと情報をかみ砕いて提供するか、もう一歩進めて未来予想をするか、情報の利用の仕方を提示することになる。ライバルのZAIは未来予想が売りだが、日経マネーは利用の仕方を売りにしている。
その見せ方に工夫があるのが、一般投資家の投資スタイルをデータベース化し、そこから進んでいわゆる億利人を登場させて運用のやり方そのもを記事にしている。投資のスタイルは十人十色とはいえ自信がある人は少ない。そこへ成功事例を見せようというだから説得力がある。
もっともそれが面白いとは限らない。端的に言えば、環境が良ければ上がって当然でスタイルに関わらず利益が上がっていては読む意味がない。ただ、一致しているのは来年はかなり高い確率で上昇相場ということ。
気楽に投資できる珍しい、結論なのはちょっと不安かも。
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