それぞれの記事に読みごたえがあったが、今号で、もっとも思ったのは、報道者の在り方。様々な方が今号では形を変えて指摘している。
阿比留瑠偉氏の【「あほらし屋の鐘が鳴る」とうそぶく朝日記者】にある「マスコミは権力の監視役でない」。もっともな話である。
高山正之士と長谷川幸洋氏の対談【記者の仮面を被った活動家だよ】の「自由で自立した言論」(長谷川氏)がマスコミの本来あるべき姿であり「政府をチェックするのがジャーナリズム」ではないはずですね。
事実の開陳が最優先だ。
そういう意味では、百田尚樹氏、有本香氏、我那覇真子氏の虎ノ門ニュースにおける沖縄タイムスや琉球新報は、たしかに新聞ではなく工作用機関紙となる。なるほどである。
ちなみに、自分は保守派などと意識したことなどない人間だ。リベラルだと意識したこともない。普通の市民は、みんなそじゃないなだろうか。だから2009年には民主党に投票した。自民党じゃだめだと思ったわけじゃない。もう一方の選択肢として、民主党はどうなんだろうと思ったからだ。結果4年間、ひどいめにあったと実感している。安倍政権になって、まだマシだと、心底思っている。
WILLやHANADAに共感しているのは、その思いからだ。
今号では、大相撲問題について、いくつかの論を、並列している。白鵬、日馬富士批判も展開する論者もある一方で、宮脇淳子氏の「モンゴル力士はなぜ嫌われるか」にて遊牧民族としてのモンゴル人の気質も掲載している。請いう角度の記事があるのも大事だ。大相撲の伝統、あるべ姿論とは別に、モンゴルというロシアと中国に挟まれた民主国家が、日本にとっては地政学上の要所であることに気づかざれる。こういうことが、ジャーナリズムには大切ことだ。大相撲の伝統も大事だし、日本的な品格も大事だし、でもモンゴルという国も理解すべきだし、また国の外交も大事である。
記事を読みながら、読者として、それぞれが、考えれば、いいのである。考えるヒントとしての「事実」を伝えてくれれば。

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月刊WiLL (ウィル) 2018年 2月号 雑誌 – 2017/12/21
◎新春特別企画
■櫻井よしこ・葛西敬之…明治百五十年 世界の中で咲き誇れ、日本!
■藤原正彦…賢者の風格は読書にあり
◎総力特集 カラ騒ぎに終った「モリ・カケ」朝日報道
■阿比留瑠比…読者の批判に「あほらし屋の鐘が鳴る」とウソぶく朝日記者
■和田政宗…朝日新聞への「死亡証明書」
■義家弘介…忖度もヘチマもない審議プロセス
■髙山正之・長谷川幸洋…記者の仮面をかぶった活動家だよ
◎大相撲の危機
■宮脇淳子…モンゴル力士はなぜ嫌われるのか
■玉木正之・川村二郎…見苦しいぞ、バンザイ白鵬
◎中国こそ脅威
■古森義久…尖閣奪取! 開戦前夜
■坂元一哉…覇権を求める中国に友人はいるか
■奥山真司…地政学でみる 中国最大の弱点・マラッカ海峡
◎新聞社の怪
■鴨野守…全都道府県調査レポート 県庁で『赤旗』購読の怪
■上念司・大高未貴…『朝日』『赤旗』購読になぜ公費支出か
■百田尚樹・有本香・我那覇真子…『沖縄タイムス』と戦闘状態に入れり
◎日本経済・産業の行く末
■高橋洋一…これもフェイク報道「日本のものづくりは危険」は大ウソ
■竹中平蔵…安倍政権で第四次産業革命を迎え撃て
◎背後の仕掛け人
■馬渕睦夫…《地球賢聞録 Special》北朝鮮
■ジェームズ・A・ライアン(聞き手:藤田裕行)…日米戦争
◎《ツネヒラの逆襲》
■古谷経衡…フィリピンは日本の敵か味方か
◎サイバー戦争
■深田萌絵…堂々と日本のデータセンターに巣喰う中国スパイ
◎サンフランシスコ慰安婦像の衝撃!
■渡邉哲也…華人“くノ一”の暗躍
◎北朝鮮難民船問題
■坂東忠信…軍籍海賊の襲来に備えよ
◎ドイツ連立政権の行方
■川口マーン惠美…ドイツも“緑のタヌキ”に潰される!?
◎時代劇復権!
■榎木孝明…時代劇で日本を取り戻そう
◎特報 原発問題
■奈良林直…世界が喝采した「日本学術会議放射線被ばく報告」フクシマはノープロブレム
◎グラビア 現代写真家シリーズ
立木義浩…“花気色”――夢の情景
◎エッセイ
■曽野綾子…《その時、輝いていた人々》「対寒対策」
■古田博司…《預言者の時代》大国幻想で疲弊するソロモン王代
■中村彰彦…《歴史の足音》松平容保はなぜ賊徒とみなされたのか
■西岡力…《月報 朝鮮半島》金正恩、白頭山に立つ
■石平…石平が観た日本の風景と日本の美
■高田都耶子…《こころのエッセイ》海軍タルト
■KAZUYA…《KAZUYAのつぶやき》ツッコミ練習に最適な朝日新聞
ほか
■櫻井よしこ・葛西敬之…明治百五十年 世界の中で咲き誇れ、日本!
■藤原正彦…賢者の風格は読書にあり
◎総力特集 カラ騒ぎに終った「モリ・カケ」朝日報道
■阿比留瑠比…読者の批判に「あほらし屋の鐘が鳴る」とウソぶく朝日記者
■和田政宗…朝日新聞への「死亡証明書」
■義家弘介…忖度もヘチマもない審議プロセス
■髙山正之・長谷川幸洋…記者の仮面をかぶった活動家だよ
◎大相撲の危機
■宮脇淳子…モンゴル力士はなぜ嫌われるのか
■玉木正之・川村二郎…見苦しいぞ、バンザイ白鵬
◎中国こそ脅威
■古森義久…尖閣奪取! 開戦前夜
■坂元一哉…覇権を求める中国に友人はいるか
■奥山真司…地政学でみる 中国最大の弱点・マラッカ海峡
◎新聞社の怪
■鴨野守…全都道府県調査レポート 県庁で『赤旗』購読の怪
■上念司・大高未貴…『朝日』『赤旗』購読になぜ公費支出か
■百田尚樹・有本香・我那覇真子…『沖縄タイムス』と戦闘状態に入れり
◎日本経済・産業の行く末
■高橋洋一…これもフェイク報道「日本のものづくりは危険」は大ウソ
■竹中平蔵…安倍政権で第四次産業革命を迎え撃て
◎背後の仕掛け人
■馬渕睦夫…《地球賢聞録 Special》北朝鮮
■ジェームズ・A・ライアン(聞き手:藤田裕行)…日米戦争
◎《ツネヒラの逆襲》
■古谷経衡…フィリピンは日本の敵か味方か
◎サイバー戦争
■深田萌絵…堂々と日本のデータセンターに巣喰う中国スパイ
◎サンフランシスコ慰安婦像の衝撃!
■渡邉哲也…華人“くノ一”の暗躍
◎北朝鮮難民船問題
■坂東忠信…軍籍海賊の襲来に備えよ
◎ドイツ連立政権の行方
■川口マーン惠美…ドイツも“緑のタヌキ”に潰される!?
◎時代劇復権!
■榎木孝明…時代劇で日本を取り戻そう
◎特報 原発問題
■奈良林直…世界が喝采した「日本学術会議放射線被ばく報告」フクシマはノープロブレム
◎グラビア 現代写真家シリーズ
立木義浩…“花気色”――夢の情景
◎エッセイ
■曽野綾子…《その時、輝いていた人々》「対寒対策」
■古田博司…《預言者の時代》大国幻想で疲弊するソロモン王代
■中村彰彦…《歴史の足音》松平容保はなぜ賊徒とみなされたのか
■西岡力…《月報 朝鮮半島》金正恩、白頭山に立つ
■石平…石平が観た日本の風景と日本の美
■高田都耶子…《こころのエッセイ》海軍タルト
■KAZUYA…《KAZUYAのつぶやき》ツッコミ練習に最適な朝日新聞
ほか
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年1月19日に日本でレビュー済み
◎中国こそ脅威
■古森義久…「尖閣奪取! 開戦前夜」がとても良かった。
中国の尖閣奪取作戦は、かなり綿密な計画がなされていて、もう、中国船(実は軍の船)
日本の領域に入り放題になっている今、何の対策もしなければ、尖閣を取られるのは目前である。
それなのに、国会でも審議されず、日本はどうなっているのだ。
実は、この計画を調査しているのは、アメリカの組織なのだ。アメリカはそれくらい、安全保障上、中国を警戒している。
なぜなら、尖閣が日米同盟の対象となっているからだ。尖閣で日本と中国の衝突があれば、アメリカにも飛び火して、大規模な戦争になりかねない。アメリカが、ここまで緊張感を持って調査しているのに、当事者の日本は、平和ボケで、暗澹たる気分にさせられる。
■奥山真司…「地政学でみる 中国最大の弱点・マラッカ海峡」は、とても読みやすくて良かった。
■古森義久…「尖閣奪取! 開戦前夜」がとても良かった。
中国の尖閣奪取作戦は、かなり綿密な計画がなされていて、もう、中国船(実は軍の船)
日本の領域に入り放題になっている今、何の対策もしなければ、尖閣を取られるのは目前である。
それなのに、国会でも審議されず、日本はどうなっているのだ。
実は、この計画を調査しているのは、アメリカの組織なのだ。アメリカはそれくらい、安全保障上、中国を警戒している。
なぜなら、尖閣が日米同盟の対象となっているからだ。尖閣で日本と中国の衝突があれば、アメリカにも飛び火して、大規模な戦争になりかねない。アメリカが、ここまで緊張感を持って調査しているのに、当事者の日本は、平和ボケで、暗澹たる気分にさせられる。
■奥山真司…「地政学でみる 中国最大の弱点・マラッカ海峡」は、とても読みやすくて良かった。
2018年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ひょっとしてコンビニでレジ売ってる兄ちゃん達も中國強酸糖のスパイかもしれない。サーバーも中身も通信の相手先も中國強酸糖にダダ漏れの事実。大事なものはクラウドサーバーにしまわないこと。
2017年12月21日に日本でレビュー済み
玉木正之氏・川村二郎氏の記事は、とても読み応えがあった。
相撲の伝統を守ることのほうが大事だ、という一節は、深く考えさせられる。
興行とスポーツのはざまに揺れる大相撲、いち早く問題解決に至ってほしいものだ。
相撲の伝統を守ることのほうが大事だ、という一節は、深く考えさせられる。
興行とスポーツのはざまに揺れる大相撲、いち早く問題解決に至ってほしいものだ。
2017年12月22日に日本でレビュー済み
玉木正之と川村二郎の対談が面白い。
櫻井よしこも久しぶり?の登場。
櫻井よしこも久しぶり?の登場。
2017年12月22日に日本でレビュー済み
さて、WiLL2月号も、「朝日新聞」の特集ですが、「
月刊Hanada2018年2月号
」を始め、類書でも読めますので、今回は、国会議員に復帰された杉田先生が指摘されていた「地方自治体での赤旗の購読の現状」をレビューしたいと思います
尚、寄稿者は、「世界日報」という雑誌で編集委員を務めておられる鴨野守さんです
〇事の発端
・2017年2月に、「世界日報」が、兵庫県庁が公費で購入する政党機関紙の実態を報道
・県議会で最大与党の自民党の機関紙「自由民主」が1部だったのに、共産党系の機関紙が109部
ー中でも、県土整備部総務課だけで64部
〇県土整備部への問い合わせ
・「業務に必要な情報を得る目的で購読している」とのこと
ーただ、県民から県庁に「極端に偏っているのはおかしい」との苦情
〇2カ月後の状況
・64部→6部への減少
・「県土整備部」は、「全体とのバランスを取った」とのこと
〇全国調査を実施
・共産党系:1021部
・社民党系:388部
・公明党系:505部
・自民党系:323部
→収益でいえば、共産党は、機関紙で、自民党の20倍近くを挙げている
→部数につき、4党合計で1部しか取っていない県もあり、政党機関紙を公費で購入しないでも、「業務には差し支えない」ことがわかる
〇「赤旗」の特異性
・党員数が約30万人
・「赤旗」の部数は日刊、日曜版を合わせて100万部(かっては300万部)
〇部数が党員数を超える理由
(宮本顕治氏)
・中国革命のように、一挙にどこを進撃して、どこのまちを落とした、だから、ここは解決したというようにいかない
・(機関紙を通じて)ねばりづよく、敵の思想、文化、組織をうちやぶり、我々の陣地を増やしていく
(過去の党員の証言)
・「赤旗」拡大期間が、年に何回か設けられる
・上層部は、「赤旗」の拡大と党員拡大以外のことを議員がしても、あまり評価してくれない
(共産党の戦略)
・県庁内での政党機関紙の購読数は、一般紙や地元紙の購読に比べれば少ない
・数年経てば、購読記録も抹消される
・その盲点をついて、自治体のメジャー媒体化した
いかがでしょうか
確かに、政党機関紙の購読は違法ではありません
ただ、議員数に比し、あまりにも偏っているのには違和感を覚えます
そういう動きに対して、岡山県議の波多議員は、適正化に向けた要望を県議会で出されたそうです
公費は立派な「税金」です。全国の心ある議員は、「おかしい」と思われたら、波多議員同様の取り組みをしていただきたいと思います
尚、寄稿者は、「世界日報」という雑誌で編集委員を務めておられる鴨野守さんです
〇事の発端
・2017年2月に、「世界日報」が、兵庫県庁が公費で購入する政党機関紙の実態を報道
・県議会で最大与党の自民党の機関紙「自由民主」が1部だったのに、共産党系の機関紙が109部
ー中でも、県土整備部総務課だけで64部
〇県土整備部への問い合わせ
・「業務に必要な情報を得る目的で購読している」とのこと
ーただ、県民から県庁に「極端に偏っているのはおかしい」との苦情
〇2カ月後の状況
・64部→6部への減少
・「県土整備部」は、「全体とのバランスを取った」とのこと
〇全国調査を実施
・共産党系:1021部
・社民党系:388部
・公明党系:505部
・自民党系:323部
→収益でいえば、共産党は、機関紙で、自民党の20倍近くを挙げている
→部数につき、4党合計で1部しか取っていない県もあり、政党機関紙を公費で購入しないでも、「業務には差し支えない」ことがわかる
〇「赤旗」の特異性
・党員数が約30万人
・「赤旗」の部数は日刊、日曜版を合わせて100万部(かっては300万部)
〇部数が党員数を超える理由
(宮本顕治氏)
・中国革命のように、一挙にどこを進撃して、どこのまちを落とした、だから、ここは解決したというようにいかない
・(機関紙を通じて)ねばりづよく、敵の思想、文化、組織をうちやぶり、我々の陣地を増やしていく
(過去の党員の証言)
・「赤旗」拡大期間が、年に何回か設けられる
・上層部は、「赤旗」の拡大と党員拡大以外のことを議員がしても、あまり評価してくれない
(共産党の戦略)
・県庁内での政党機関紙の購読数は、一般紙や地元紙の購読に比べれば少ない
・数年経てば、購読記録も抹消される
・その盲点をついて、自治体のメジャー媒体化した
いかがでしょうか
確かに、政党機関紙の購読は違法ではありません
ただ、議員数に比し、あまりにも偏っているのには違和感を覚えます
そういう動きに対して、岡山県議の波多議員は、適正化に向けた要望を県議会で出されたそうです
公費は立派な「税金」です。全国の心ある議員は、「おかしい」と思われたら、波多議員同様の取り組みをしていただきたいと思います