当てない陰陽師HM 羅生

2013/07/12 16:34
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こんにちは。
今日はお知らせと「夢の話」です。
くっきりとディティールまでしっかりとした夢でした。

最後に緊急のお知らせがござきます。
20日に緊急鑑定会を限定でさせて頂きます。

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狭い細い
下人が使う建物と建物をつなぐような小路に
石で堀った桐の紋が飛び石のようにしつらえてあり
場所によってはすり減り、
場所によっては苔むし
場所によっては欠けていた


子供をうんでから
かのひとは
狭い家と庭に囲まれたが
水場の無い
不便なところに
押し込まれていた

一件大事に
されているようで
本当は
かくされ
疎ましがられているのではないかと
かのひとは
ひび
心を病んでいった


おとこのこを生んだときいたが
抱いたこともなく
ただただ倦怠感だけがのこり
全身が殴られた様に
だるいのだった


愛情もとより
これしか生きる道がない結婚であったし
幸い相手は愛情深いひとだった

相手も運命を受け入れる覚悟があるからか
かのひとに優しく接してくれた
同じ匂いのするひとだ

かのひとは思ったものだった

その御仁も
忙しさが増しているようで
これから
手をとりあい
心を通わせ
夫婦である事をたしかめていけたらと
かのひとは願っていたのだが
それは
あっという間に手から溢れた

縁側に座り
庭をみると桐の彫られた石が
ポンポンと敷いてあり
下人の若い娘が仕事の合間に
それを楽しそうに飛んでみせた

かのひとは
素朴な人柄だったので
下人に大層
好かれ懐かれ
たったひとりで寂しいという事はなかったが
あるいっていの話を越えると
みな
死んだ貝のように煮ても焼いても口を開かない

じれったく思うと同時に正直で忠誠な人たちなのだとかのひとは自分に言い聞かせた



毎朝
真新しい麻の襦袢に着替え
髪も整えてもらう
襦袢姿で床の横に座り時間を持て余すのは
よくない事を考えるのに
ちょうど良い環境であった

あるひ
ざわざわと
下人がそわそわしているのを
よびとめ
何があったのかと
尋ねた


おやかたさまが
裏門から出かけられるって
急に決まりまして
それで
周囲が反対しているとかで


何があったのかわからないけれど
なにかがあったよう

かのひとは
わたしには関係の無い事と
庭に立ち
鳥や虫をみていた

こうやって
いつまでも
ときだけが過ぎて行くか

きれいな着物を着
あの同じ匂いの男性とあう事も無いのだろう

たまに見える美しい着物の影に
うらやましさを感じるも
自分にはどうにも出来ないと
あきらめて
針箱を出し小さな細工の途中をはじめた

これは刺繍であり
針は禁忌という中
特に数を報告する事で許してもらえた


桐紋をうつくしい絹糸で
刺したものをいくつもいくつも
おわたししてほしいと
たのんできたが
おそらく
火の中に投じられたであろう


ざわめきが近くなり
なんとはなしに
虫の知らせで
かのひとは
羽織るものを探し
ふさわしいものも持たされなかったので
薄絹をふわりとさせて

殿方に見られないよう
顔をかくす支度をした

なんとはなく
そうした方が良いと思ったからである

まだ生きているのかと
罵られるのが関の山


哀しい思いがめぐる間もなく
猛々しい足音が響き渡る

尋常ではない

戸の影に隠れようも
見つかるのは見えており
わたしは死んで喜ばれるのだから
進んで背中を差し出しましょう

針箱を片付け
髪を解き直す


荒々しい空気が近付いてくる


女の何かを制する声が遠くでする

何かが起こり
わたしは今日死ぬのかもしれない



庭に目を落とすと
そこに殿方が立っていた

上へ見上げていくと

殿であった

心乱れている様子で
かのひとをみひらいた目でみて
心の底から驚いているような
なにか
この世のものではないものをみるような目で
じっとまばたきもわすれ
みつめている


もし
御用でありましょうか

ぽそりとかのひとが言うと



生きておったか

と殿は言った


訳のわからぬかのひとは

生きております
と細く答えた


ずんずんと殿は近寄り
手首をぐいと握った

本当だ
生きている

疲れた顔が一層疲れた顔になり
瞳から涙がぼとぼとと
おち
何か吐き出せないものを
吐き出そうとしているように見えた


申し訳なかった
あなたは死んだと聞いていたので
一度もねぎらう事もなく
男児を産んでくれたのに
何もせずに申し訳なかった

男は泣きに泣いた


私が死んでいた方が都合がよい事があったのでしょう
殿が辛く思う事ではございません
人というのは
そういう事をすると聞いた事があります
都合が悪いものを隠したり
殺したり
それもまた運命ではないでしょうか


その頃には多くのものが庭に入いり
殿は人目はばからず
かのひとを
折れんばかりに抱きしめて泣いた
申し訳ない
申し訳ない


そればかり


あなたは死んだとか
比丘尼になったとか
そんな話しか聞こえてこず
心配していた

この紋の手はあなたしかいないと
ずっと仏に祈っていた
山から僧侶も呼び寄せ
祈らせた

よかった
本当に
よかった


どうして居場所が解ったのですか
ここは誰からも忘れられたところ


修験のものがそう言ったのだ
桃の木が植えてある庭
稲荷あるところ

ここしか無いと聞いた


時間が止まっているようだった



後で
方の悪いところに
かのひとを閉じ込めたという
話がひろまったという

誰が指図をしたのか
最後迄解らなかったと
聞き及ぶ


わたしは
あの日から
小さな稲荷の祠を大事に
大事に
人に任せず
お奉り申し上げている


わたしの新しい住まいには
唐からきた十六の観音という絵が
飾られている


そう
かのひとは
昔話を
するように言った



敵とおぼしき人物は
親しいものの中にいることもある
気付いた時の衝撃はいかなるものか計り知れぬが
きちんと後片付けが出来れば
たいしたものであろう


人は
罪深く
それゆえ
人であり
仏や神にはなれぬのだ

なれぬものに
祈り
幸せを請うのは
人として
普通の事である

観音と
羅漢の繋がり



殿様の護国寺は
奥の院が神奉り
手前に寺を配しているという



*****


緊急のお知らせです。

急遽、7月20日、21日に緊急鑑定会を行う事になりました。
全くの急な話ですが、個人で鑑定を依頼されますと経費がかかりますので
この機会をどうぞご活用ください。
鑑定会は経費はかかりますけれど、
一定の枠を埋める事によって
依頼人の経費を頂かなくても良いようにセッティングしてあるものです。

あと数枠あるようですので
ぜひお問い合わせください。
急で申し訳ありません。

http://onmyoji.holy.jp/kantei.html

今回の鑑定会は伏見宵宮本宮の時期の京都でございます。
場所はおそらくJR京都駅構内グランヴィアになると思われます。
急ぎ、ご連絡頂いた方より優先させて頂きます。
すでに何枠か埋まっておりますので希望の枠にならないかもしれませんが
ご活用ください。

詳しくは公式サイト
担当中条まで。
http://onmyoji.holy.jp/kantei.html



当てない陰陽師HM拝
2018-07-17 09:09:43
「当たらない」いや、「当てない」と評判の陰陽師。テレビにも出たことがない、ほとんどの人が知らない・・・そして、依頼料は超高額!呪殺から商売繁盛まで、なんでもご相談を・・
  
【本記事は「当てない陰陽師」の独自記事です。ただ読んでも意味はさっぱりわかりません。なので、内容を訪ねられても、J-CIAではわかりませんので、皆さんは自分なりの素直な感性で受け取ってみてください(^^;)】

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