私が著者の書籍を読むのは今回が初めてながら率直な第一印象を言えば、(表紙カバー裏面:表3の)著者経歴にある通り、全体的にその論旨・考察は客観的合理性・論理性及び実証性に優れていると思う。従って本文中でも論及が見えるが、今の野党の“政治屋”(※注)では逆立ちしても歯の立つ相手ではないことは明白であり、それ故に著者の反論(疑義)又は質問等に真正面から答えられる筈もない(故に無視又は論理・論旨をすり替えざるを得ない)。本書は「自らの手で、真実を掴み取る…インターネットが普及し、以前より格段と便利な社会となった一方で…"フェイク"と呼ぶべき情報が無限に生成され…テレビや新聞などオールドメディアでも、公然と捏造や印象操作が行われている」現状にあって、「世の中にはびこる"フェイク"に思考を翻弄されたくなければ、自らファクトを見極めて、真実を見出す力を磨く」手法と実例、殊に「2019~2020年にかけての最新の政治・経済・国際情勢の動向」と共に客観的かつ論理的に検証し解説するものである。本書のタイトルにも見えるキーワード『ファクト』と本文中に頻出する「フェイク」は、意義・用法上も対義語として認識すれば良いだろう。以下、印象的なトピック・論旨と所見を幾つか紹介したい。
【※注】“国会議員”とは、主権者たる国民からの負託を受けてその権力を行使し、その福利は国民が享受する(憲法前文・43条等参照)。従って、私見では「国会議員」には右権力を行使する国民の代表者たるべき“資質と適正”、そして不断の“政治家たる自己研鑽”が暗黙裡に求められていると思料する。それ故に重要法案等の審議拒否(欠席)、些末な事情の質疑の繰返し、審議中の示威行動などを含め“政治家たる自己研鑽”とは程遠い現状並びに“国会議員”と呼ぶには甚だ躊躇われることから、敢えて“政治屋”と称呼している。
まず第1章は、概ね『
朝日新聞への論理的弔辞 - 西村幸祐メディア評論集(ワニプラス)
』と同趣旨と言って良く、著者の言う「オールドメディア」と野党の「歪んだ」又は「フェイク」ニュースについて、批判的検証が展開されている。その1例として、某野党議員のツィートとこれに関わる「民間人の個人情報漏洩行為」がある(33~47頁)。この一件に関与している“政治屋”は、既にネット・SNS巷間では(否定的な意味で)評判であるが、ここに私が野党の議員をして時に“政治屋”と称呼する典型的根拠が提示されていると言えよう。他方、年金問題と官僚型政治の実態を検証する「歳入庁」設置(58~71頁)、郵政事業の実態・「再国営化」及び某公共放送局と郵政事業との相似性等(86~97頁)、視点が鋭くなかなか興味深い論考である。更にネット・SNS巷間では既に語り尽くされた感もあるが、「あいちトリエンナーレ」(表現の自由)と公金の問題(71~80頁)については法的かつ論理的に検証されている。
第3・4章では、著者の官僚時代の経験を元にした金融財政論(年金問題含む)が展開される。著者の立ち位置は、財政出動(国債発行)と反消費増税論に依る景気回復(デフレ脱却)・インフレ目標の達成等を実証的データを元に挙げており、いわゆるマネタリズムを志向するように見受けられる(102~117・123~9・135~149頁ほか)。私は経済学には通暁していないので、著者の摘示するデータ(解析)等につき立ち入った論及は避けるが、財務省主導の財政健全化論(国債発行制限・増税論)又は社会保障費確保論(113~129頁ほか)等についての著者の懐疑的考察(「フェイク」又は「愚策」であること)は同意できる。また興味深い視点として、陸続きの欧州と「環太平洋の国々」の消費税(付加価値税)率に注目している(109~110頁ほか)。日本の消費税議論では屡々“直間比率”の概念が持ち出されるが、著者は陸続きの欧州の人の移動の自由度(ユーロ通貨の統一性)に対し、「環太平洋」諸国における人口不動性(固定性)等による所得額捕捉の容易性等の相違から、日本の消費税の欧州並み課税の不合理性を突いており、説得力のある論旨となっている。
ところで一部論旨には「ノーベル経済学賞」(受賞者等)を評価した筆致も窺えるが(112・153~154頁ほか)、元より「経済学賞」は後付け(創設)であって、自然科学分野の賞とはやや制度が異なりその評価も様々仄聞する。これ迄の受賞者を観るとその大半がアメリカ人(他にイギリス・フランス・その他の欧州が少々)であり、受賞者出身大学はアメリカの著名大学が占めている。私見だが、「経済学賞」は(理由は異なるが平和賞と共に)あまり評価していない。他方第5章では、労働・雇用の現状分析から将来の展望を観るが、「地方公務員3万人削減」と「地方交付税交付金」に依る国・地方間の政治力学的関係論(189~191頁)では、本来的地方自治・自立の障壁が何であるのか、考えさせられる。第6章は、日米の対中国の安全保障論を中心に、これまで巷間類書でも取り上げられてきた諸問題(イラン及び北朝鮮問題、米中貿易摩擦・対立、中国の為替操作問題・「一対一路」構想に依る発展途上国への「借金漬け」など)を広範に概観している。本書は金融・財政政策論を中心としつつ、全体としてはマスメディア論から、国際外交、憲法改正論、(対中国)安全保障論など、広範なトピックを網羅したものながら、各トピックに連関があって読み応えのある構成となっている。
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ファクトに基づき、普遍を見出す 世界の正しい捉え方 単行本 – 2020/1/31
高橋 洋一
(著)
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川を上り、海を渡れ。自らの手で、真実を掴み取るのだ。
インターネットが普及し、以前より格段と便利な社会となった一方で、
ウソ、ごまかし、誤解、無知、虚飾、粉飾―――"フェイク"と呼ぶべき情報が無限に生成され、拡散される世の中になった。
テレビや新聞などオールドメディアでも、公然と捏造や印象操作が行われている。
信頼できる情報はほんのわずか。
しかし、世の中にはびこる"フェイク"に思考を翻弄されたくなければ、
自らファクトを見極めて、真実を見出す力を磨くしか方法はない。
本書では、2019年~2020年にかけての最新の政治・経済・国際情勢の動向とともに、
著者が官僚時代から実践し続けてきた思考習慣、「川を上り、海を渡る(=「過去の経緯」と「海外の事例」を調べる)」について紹介する。
ファクトとデータを集めれば、真理はおのずと見えてくる。
ますます緊張と混乱を極める2020年代の世界を、正しく見通すための1冊。
インターネットが普及し、以前より格段と便利な社会となった一方で、
ウソ、ごまかし、誤解、無知、虚飾、粉飾―――"フェイク"と呼ぶべき情報が無限に生成され、拡散される世の中になった。
テレビや新聞などオールドメディアでも、公然と捏造や印象操作が行われている。
信頼できる情報はほんのわずか。
しかし、世の中にはびこる"フェイク"に思考を翻弄されたくなければ、
自らファクトを見極めて、真実を見出す力を磨くしか方法はない。
本書では、2019年~2020年にかけての最新の政治・経済・国際情勢の動向とともに、
著者が官僚時代から実践し続けてきた思考習慣、「川を上り、海を渡る(=「過去の経緯」と「海外の事例」を調べる)」について紹介する。
ファクトとデータを集めれば、真理はおのずと見えてくる。
ますます緊張と混乱を極める2020年代の世界を、正しく見通すための1冊。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2020/1/31
- 寸法13.3 x 1.9 x 19 cm
- ISBN-104046045663
- ISBN-13978-4046045669
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商品の説明
著者について
●高橋 洋一:(株)政策工房会長、嘉悦大学教授。1955年東京都生まれ。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。1980年大蔵省(現・財務省)入省。大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、内閣参事官(首相官邸)などを歴任。小泉内閣・第1次安倍内閣ではブレーンとして活躍。2008年『さらば財務省!』(講談社)で第17回山本七平賞を受賞。著書はほかに、『日本はこの先どうなるのか』(幻冬舎)、『「年金問題」は嘘ばかり』(PHP新書)など多数。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2020/1/31)
- 発売日 : 2020/1/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4046045663
- ISBN-13 : 978-4046045669
- 寸法 : 13.3 x 1.9 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 423,600位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2020年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年10月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
良い点
もともと雑誌に掲載していた記事をまとめたものなので各章が独立していて読みやすい
基本的な考え方は明白で、海外の事例との比較、過去との比較で論理構成をしているので、著者の考えに賛同するかは別として論旨が明快
悪い点
本としてのまとまりには欠ける印象があった
もともと雑誌に掲載していた記事をまとめたものなので各章が独立していて読みやすい
基本的な考え方は明白で、海外の事例との比較、過去との比較で論理構成をしているので、著者の考えに賛同するかは別として論旨が明快
悪い点
本としてのまとまりには欠ける印象があった
2020年2月16日に日本でレビュー済み
インターネットなどでフェイクニュースが氾濫する現代において、ファクト(事実)を正確に認識するのにはいかにすればよいかということを筆者は力説している。
令和元年のあれこれの事件に表れたフェイクニュースの実例を列挙しながら、その真相を冷静に分析している。
また、今年(令和2年)に起こるであろう内外の諸問題ー経済、財政、外交、安全保障などを客観的かつ論理的に分析しており、その慧眼には驚きを禁じ得なかった。
特に、「川を上り、海を渡れ」という言葉には含蓄があり、印象に残った。
令和2年の世界を正しく理解する上でその一助となる一冊である。
令和元年のあれこれの事件に表れたフェイクニュースの実例を列挙しながら、その真相を冷静に分析している。
また、今年(令和2年)に起こるであろう内外の諸問題ー経済、財政、外交、安全保障などを客観的かつ論理的に分析しており、その慧眼には驚きを禁じ得なかった。
特に、「川を上り、海を渡れ」という言葉には含蓄があり、印象に残った。
令和2年の世界を正しく理解する上でその一助となる一冊である。
2020年7月5日に日本でレビュー済み
テレビやラジオに出ているコメンテーターの中で、一番発言がしっかりしている高橋洋一氏の世評。
特に氏が常々意見している「日本の本当のバランスシート」論には、いつも感心させられます。
本書では「フェイクニュース」から安全保障、また米中の貿易戦争まで氏の見解を述べています。
個人的には第一章から第三章までが、とてもわかり易く、かつ共感できる内容でした。
休日に数時間で読破でき、星は4つ。
以下、目次と内容を記します。
【第一章】まかり通る歪んだ議論
・大手新聞も“妄想”で記事を書く
・国会質疑もフェイクニュースが侵食する
・稚拙すぎる時差トリック
・国会議員が民間人の個人情報を晒す暴挙
・「桜を見る会」への疑惑とは?
・フェイクと悪意に惑わされないために
【第二章】令和元年のフェイクと混乱を振り返る
・「老後二〇〇〇万円不足」をどう読むか
・年金は「福祉」というフェイク
・年間五〇〇億円のムダ遣い
・「表現の自由」と「公金」の関係
・あぶり出された芸術利権
・ふるさと納税の受難
・郵政事業は「再国営化」されている
・時代遅れの商品に課されたノルマ
・日本郵政vsNHK
【第三章】消費増税が日本経済にもたらす大打撃
・消費税は「悪」か?
・データが示す「デフレの正体」
・無視された「増税反対」の警告
・日本の財政が破綻する確率は一%未満
・大地震で財政破綻!? 増税ありきの強引理論
・さっそく数字に表れた、増税の悲惨な結果
【第四章】景気回復の打ち手はあるか
・国債費減額で財源を生み出せ
・マイナス金利は資金調達の追い風
・自然災害への対策は急務
・「国土強靱化」には金がかかる
・地方創生の切り札にも
・基礎研究の「無駄」にこそ投資せよ
・日本からノーベル経済学者は出るか?
【第五章】働き方の未来を読む
・激変する金融業界
・人間には勝ち目のない超高速取引
・量子コンピュータの脅威
・個人情報という“高額商品”
・パワハラ、モラハラの根源はどこにあるか
・終身雇用の最終局面
・中高年のひきこもり問題
・雇用創出の原理とは
・縮小傾向にある賃金の地方格差
・地方公務員三万人削減の非合理
【第六章】かつてない緊張、安全保障の着地点
・見事に演出された日米の絆
・日米貿易交渉の成果
・安全保障は経済に優先する
・綺麗事では片付かない、国際政治の“リアル”
・朝鮮半島は最も危険な状況へ
・核シェアリングという選択肢
・2020年、憲法改正のシナリオ
【第七章】米中覇権争いの行方
・米中貿易戦争の実態
・勝ち目のない中国、体制への影響も?
・「為替操作国」認定の真の狙い
・中国の野望「デジタル人民元」
・拡大し続ける中国の影響力、標的にされたギリシャ
・トランプ大統領は再選まで手を緩めない
・米中貿易戦争が日本に与える影響とは
【終章】2020年代に「不安」と「期待」を寄せて
・筆者の予測が外れた ~土壇場で停止されたGSOMIA破棄~
・韓国の完全なる“自滅”
・これからの“普遍”のために
特に氏が常々意見している「日本の本当のバランスシート」論には、いつも感心させられます。
本書では「フェイクニュース」から安全保障、また米中の貿易戦争まで氏の見解を述べています。
個人的には第一章から第三章までが、とてもわかり易く、かつ共感できる内容でした。
休日に数時間で読破でき、星は4つ。
以下、目次と内容を記します。
【第一章】まかり通る歪んだ議論
・大手新聞も“妄想”で記事を書く
・国会質疑もフェイクニュースが侵食する
・稚拙すぎる時差トリック
・国会議員が民間人の個人情報を晒す暴挙
・「桜を見る会」への疑惑とは?
・フェイクと悪意に惑わされないために
【第二章】令和元年のフェイクと混乱を振り返る
・「老後二〇〇〇万円不足」をどう読むか
・年金は「福祉」というフェイク
・年間五〇〇億円のムダ遣い
・「表現の自由」と「公金」の関係
・あぶり出された芸術利権
・ふるさと納税の受難
・郵政事業は「再国営化」されている
・時代遅れの商品に課されたノルマ
・日本郵政vsNHK
【第三章】消費増税が日本経済にもたらす大打撃
・消費税は「悪」か?
・データが示す「デフレの正体」
・無視された「増税反対」の警告
・日本の財政が破綻する確率は一%未満
・大地震で財政破綻!? 増税ありきの強引理論
・さっそく数字に表れた、増税の悲惨な結果
【第四章】景気回復の打ち手はあるか
・国債費減額で財源を生み出せ
・マイナス金利は資金調達の追い風
・自然災害への対策は急務
・「国土強靱化」には金がかかる
・地方創生の切り札にも
・基礎研究の「無駄」にこそ投資せよ
・日本からノーベル経済学者は出るか?
【第五章】働き方の未来を読む
・激変する金融業界
・人間には勝ち目のない超高速取引
・量子コンピュータの脅威
・個人情報という“高額商品”
・パワハラ、モラハラの根源はどこにあるか
・終身雇用の最終局面
・中高年のひきこもり問題
・雇用創出の原理とは
・縮小傾向にある賃金の地方格差
・地方公務員三万人削減の非合理
【第六章】かつてない緊張、安全保障の着地点
・見事に演出された日米の絆
・日米貿易交渉の成果
・安全保障は経済に優先する
・綺麗事では片付かない、国際政治の“リアル”
・朝鮮半島は最も危険な状況へ
・核シェアリングという選択肢
・2020年、憲法改正のシナリオ
【第七章】米中覇権争いの行方
・米中貿易戦争の実態
・勝ち目のない中国、体制への影響も?
・「為替操作国」認定の真の狙い
・中国の野望「デジタル人民元」
・拡大し続ける中国の影響力、標的にされたギリシャ
・トランプ大統領は再選まで手を緩めない
・米中貿易戦争が日本に与える影響とは
【終章】2020年代に「不安」と「期待」を寄せて
・筆者の予測が外れた ~土壇場で停止されたGSOMIA破棄~
・韓国の完全なる“自滅”
・これからの“普遍”のために
2021年2月14日に日本でレビュー済み
今更ながらkindle unlimitedで読了。
2019〜2020年にかけて起こった国内外の出来事を幅広くまとめた解説本。
「かんぽ生命の不祥事」や「あいちトリエンナーレ」は改めて詳細を知ることができた。
また、これまで著者が経済について書いたものを主に読んできたので、国際情勢や外交問題についての記述は新鮮で面白く読めた。
2019〜2020年にかけて起こった国内外の出来事を幅広くまとめた解説本。
「かんぽ生命の不祥事」や「あいちトリエンナーレ」は改めて詳細を知ることができた。
また、これまで著者が経済について書いたものを主に読んできたので、国際情勢や外交問題についての記述は新鮮で面白く読めた。
2021年5月4日に日本でレビュー済み
少し前にはなりますが、2019年~2020年にかけての政治・経済・国際情勢を、著者の思考習慣「川を上り、海を渡る(=「過去の経緯」と「海外の事例」を調べる)」を用いて解説しています。
情報が溢れかえり、真理を目極める重要性がこれまで以上に高まる今だからこそ、読むべき本だと思います。
本書の購入を検討している方は、まず無料のYoutube「高橋洋一チャンネル」を観ることをオススメします。
情報が溢れかえり、真理を目極める重要性がこれまで以上に高まる今だからこそ、読むべき本だと思います。
本書の購入を検討している方は、まず無料のYoutube「高橋洋一チャンネル」を観ることをオススメします。
2020年6月24日に日本でレビュー済み
この本の主旨はファクトを捉え、フェイクに惑わされない(気構えを持とう)というもの。具体的な手法は過去と海外の事例を比較・吟味するということ。
しかし私が最も驚愕したのは、筆者が体験した国会議員たちによる人権侵害とそれに加担するマスメディア、またファクトによって人権侵害が行われていることを指摘されるや黙殺をとおす(筆者に対しての風評を黙認する)態度だ。
自らの意に沿わない(悪と決めつけた)ものは社会的に貶め、人権を侵害しても構わないかのような振る舞いには、全体主義の権力者のそれに感じる恐怖を覚えた。
しかし私が最も驚愕したのは、筆者が体験した国会議員たちによる人権侵害とそれに加担するマスメディア、またファクトによって人権侵害が行われていることを指摘されるや黙殺をとおす(筆者に対しての風評を黙認する)態度だ。
自らの意に沿わない(悪と決めつけた)ものは社会的に貶め、人権を侵害しても構わないかのような振る舞いには、全体主義の権力者のそれに感じる恐怖を覚えた。
2021年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自信満々で独善的に分析、予測を述べている割にあんまり当たっていない。
こんなのが内閣の参謀をしているようでは日本はだめだ
こんなのが内閣の参謀をしているようでは日本はだめだ