副題は、「トランプとロシアをつなぐ黒い人脈とカネ」
400頁あまりの小さな、この本。
その中には、「史上類を見ない」ほどの、とてつもなく巨大な(偉大とは思えない)
トランプとロシアとの「共謀」に対する状況証拠と証言があふれています。
一日では読み終わりませんでしたが、面白くて何日間はこの本にかかりっきりで読みました。
この本は、数十年前までさかのぼって調べ上げ、得られた証拠と証言を結びつけ、関連付けて、まとめた労作です。
スパイ小説の老大家ル・カレが「傑作だ」と絶賛するのも分かるような気がします。
一方、トランプからは「紙くず」とか「ごみ」と呼ばれそうな本です。
細かい状況証拠と証言が結び付けられて浮かび上がってきたものは、恐ろしく巨大な共謀のストーリー。
実話のようなリアリティーを持って、読者に訴えかけて来るドキュメンタリーです。
この本の圧倒される迫力から、事実は小説より奇なり、という言葉を思い出しました。奇ですが、重い大統領告発の本です。
この本には、「奇行」、「奇妙な」、「妙な」、「不可解な」といった単語がしばしば登場します。
奇妙なので、あやしく感じますが、何とも説明が付かない、理解できないトランプの言動。
噓かまことか? 謎だらけのフィクション本のようなので、読み終わっても結論が出ていないので、なんとも落ち着きません。
「選挙戦中のトランプ自身の奇行だ」(18頁)
「二人の関係には、奇妙な忠誠心のような、まだ説明されていない何かがありそうだった」(19頁)
「目を覚ませ! 妙なことが起きているぞ!」(49頁)
「それにしても、この支払い方法は奇妙なものだった」(201頁)
「さらにニューヨークの不動産に関しても不可解な取引がある」(201頁)
「ハッキングや大統領選に関する『奇妙な出来事』には何も関与していないとプーチンは述べたという」(301頁)
「しかし就任から半年間、確かにトランプはプーチンに対して奇妙と言えるほどの敬意を示してきた」(305頁)
「しかし、奇妙なことに、結果として政府は何の罰も与えなかった」(332頁) 注)政府=ロシア政府
「むしろ奇妙とさえ言えるもので」(366頁)
「彼らは非常に奇妙なことをやっていた」(369頁) 注)彼ら=ドイツ銀行とロシア国営外国貿易銀行
著者は、新聞記者。新聞記者が自ら取材して調査した結果が、この本です。
自らの英『ガーディアン』紙のモスクワ支局長としての4年間の経験に基づく詳細な調査。
特に、ロシア側の関係者についての生い立ちを含めた関連情報は、類を見ない。
奇妙な点は小説より興味深い筆致で描かれているので、読者を引き付けます。
この本に書かれている奇妙なことは、裏社会の暗黒のリアリティーを感じさせます。
ロシア側の登場人物の謎の死は、読者の背筋をゾッとさせます。
ロシアからトランプに流れ込んだ、巨額なお金の流れについても、著者は立体的に調査しているので、
ロシア疑惑の全体像は、確証が無いので、おぼろですが、立体的に読者の頭の中に浮かび上がって推測されます。
おもしろいと思ったのは、「お金」の表現の仕方と、「お金の隠し場所」の表現です。
「この金は遠回しの表現で『キャビア』と呼ばれていた」(196頁)
「とある元CIA分析官が『クレムリンのクッキー缶(お金を隠しておく場所)』と評した機関である」(368頁)
注)機関=ロシア国営の開発対外経済銀行
巨額のお金のことを、関係者はキャビアとかクッキーと呼ぶんですね。
トランプは、おいしいビジネスにはめがない食いしん坊のようです。
昔、日本でもロッキード事件のとき、大金を「ピーナツ」と表現したのを思い出しました。
「“ヤポンチク(日本野郎)”の通り名で知られるイヴァニコフは、犯罪組織のボスであった」(341頁)
イヴァニコフは、1990年代初期、ソ連が崩壊したときにアメリカへ移住し、マフィアとして活発に活動を始めたそうです。
ロシア人なのに、どんな経緯があって「日本野郎」で通るようになったのでしょう? いやですね。
今FBIは、トランプとロシアの間で行われた秘密の会議の出席者(弁護士等)を捜査中です。
司法取引も行われているようですので、それによって真実が公表されることが期待されます。
この本の巻末の「解説」は、ロシア「疑惑の全容が見える日」は「そんなに遠い先ではないかもしれない」(407頁)と結んでいます。
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共謀 トランプとロシアをつなぐ黒い人脈とカネ 単行本 – 2018/3/26
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購入オプションとあわせ買い
トランプとロシアを結ぶ闇のルートを執念で徹底的に追跡した話題の書、緊急出版!
傑作だ。この国のことを気にかけているならば、ぜひ読むべき本だ!
よくここまで調べ上げ、まとめたものだと感嘆している。
―ジョン・ル・カレ
トランプ、トランプの側近、ロシアの間には密な人間関係のネットワークが形成されていることを、多くのエビデンスで明らかにしている貴重な本。著者は、ロシアが1980年代からトランプに目をつけていた、と確信している。
―ミシェル・ゴールドバーグ(NYタイムズ より)
2017年1月、トランプとロシアの癒着についての文書がネットでほぼ全文公開される。
内容は、
●ロシアが少なくとも5年前からトランプを開拓して支援・援助している。
●ロシア諜報機関の元トップの話によると、ロシア連邦保安庁は、トランプのモスクワでの行動を通じて、彼を恐喝できるだけの弱みを握っている。
などと、衝撃的なものだった。
著者ルーク・ハーディングは、当初、謎だとされていたこの文書の書き手が、イギリス人の元諜報員クリストファー・スティールではないかといちはやく直感を働かせ、スティールに接近
【目次と概要】
プロローグ クリストファー・スティールに接近
第1章 歴史の終わりではない/なぜスティールがロシアの裏社会に食い込んで機密文書をまとめることができたのか
第2章 頭が弱いんだと思う/カーター・ペイジ(トランプ政権の元外交政策顧問)とロシアの関係
第3章 公開と非難/機密文書「スティール報告」をバズフィードが公開
第4章 ハッキング/ロシアのハッカーたちのサイバー攻撃の実態
第5章 ミシャ将軍/マイケル・フリン(トランプ政権の元国家安全保障問題担当大統領補佐官)とロシアの関係
第6章 うさんくさい連中との付き合い/ポール・マナフォート(トランプ陣営の元選対本部長)がウクライナで何をしてきたか ほか
原題: Collusion: Secret Meetings, Dirty Money, and How Russia Helped Donald Trump Win
【著者紹介】
ルーク・ハーディング Luke Harding
イギリスのジャーナリスト、作家、『ガーディアン』紙海外特派員。オックスフォード大学卒。2007年から2011年まで、モスクワ支局長を務めたのち、ロシア政府から国外追放処分を受けた。これまで5冊のノンフィクションを執筆、30ヵ国に翻訳されている。邦訳された著書に『ウィキリークス アサンジの戦争』『スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実』がある。
傑作だ。この国のことを気にかけているならば、ぜひ読むべき本だ!
よくここまで調べ上げ、まとめたものだと感嘆している。
―ジョン・ル・カレ
トランプ、トランプの側近、ロシアの間には密な人間関係のネットワークが形成されていることを、多くのエビデンスで明らかにしている貴重な本。著者は、ロシアが1980年代からトランプに目をつけていた、と確信している。
―ミシェル・ゴールドバーグ(NYタイムズ より)
2017年1月、トランプとロシアの癒着についての文書がネットでほぼ全文公開される。
内容は、
●ロシアが少なくとも5年前からトランプを開拓して支援・援助している。
●ロシア諜報機関の元トップの話によると、ロシア連邦保安庁は、トランプのモスクワでの行動を通じて、彼を恐喝できるだけの弱みを握っている。
などと、衝撃的なものだった。
著者ルーク・ハーディングは、当初、謎だとされていたこの文書の書き手が、イギリス人の元諜報員クリストファー・スティールではないかといちはやく直感を働かせ、スティールに接近
【目次と概要】
プロローグ クリストファー・スティールに接近
第1章 歴史の終わりではない/なぜスティールがロシアの裏社会に食い込んで機密文書をまとめることができたのか
第2章 頭が弱いんだと思う/カーター・ペイジ(トランプ政権の元外交政策顧問)とロシアの関係
第3章 公開と非難/機密文書「スティール報告」をバズフィードが公開
第4章 ハッキング/ロシアのハッカーたちのサイバー攻撃の実態
第5章 ミシャ将軍/マイケル・フリン(トランプ政権の元国家安全保障問題担当大統領補佐官)とロシアの関係
第6章 うさんくさい連中との付き合い/ポール・マナフォート(トランプ陣営の元選対本部長)がウクライナで何をしてきたか ほか
原題: Collusion: Secret Meetings, Dirty Money, and How Russia Helped Donald Trump Win
【著者紹介】
ルーク・ハーディング Luke Harding
イギリスのジャーナリスト、作家、『ガーディアン』紙海外特派員。オックスフォード大学卒。2007年から2011年まで、モスクワ支局長を務めたのち、ロシア政府から国外追放処分を受けた。これまで5冊のノンフィクションを執筆、30ヵ国に翻訳されている。邦訳された著書に『ウィキリークス アサンジの戦争』『スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実』がある。
- 本の長さ408ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2018/3/26
- ISBN-104087816583
- ISBN-13978-4087816587
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2018/3/26)
- 発売日 : 2018/3/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 408ページ
- ISBN-10 : 4087816583
- ISBN-13 : 978-4087816587
- Amazon 売れ筋ランキング: - 847,855位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 474位政治家
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年7月29日に日本でレビュー済み
2018年8月26日に日本でレビュー済み
「トランプのロシア疑惑」といっても、一体何がどう問題なのかハッキリとまでは分からない、という人が多いのでは。私もその1人です。とはいえ、米国大統領選が米国の指導者を決める選挙である以上、米国民自身が自らの判断で人を選ぶのでなければならず、外国の干渉や介入を受けたり、過度に外国から影響されたりするものであってはならない、という原則の重要性自体は明白でしょう。しかも米国は超大国であり、その大統領に誰が就くかは、日本を含む世界にも強い影響を及ぼします。
本書にはトランプが1980年代ごろからビジネスなどを通じてロシアと深い関係にあったらしいこと、何らかの弱みをロシア側に握られていることを疑わせる情報などが出てきます。現在、疑惑はモラー特別捜査官が指揮する捜査が進んでいますが、筆者はこのうち、具体的にどの行いが何法に抵触するのか、どこまでなら民間人のビジネスの行いなどとして適法の範囲だと見なされるのか、といった線引き・判断は示していません。今後、モラー捜査官らが何を事件として取り上げ、立件するのか・しないのか、議会がトランプ弾劾に向かうのは分かりませんが、「このように深くて長きにわたる経緯があるのだな」ということを、英紙「ガーディアン」のロシア駐在記者も勤めた筆者の記述によって、知ることができます。
今後、事件の進展がニュースで伝わってきたら、私は恐らく本書を手にとり、「ああ、これはこの時期のこの話のことを言っているんだな」と参考にしたい気持ちに駆られることでしょう。それが楽しみでもあります。重要な本であり、日本語でタイムリーに刊行してくれたことに感謝します。
ただ、ちょっと訳に問題があるのでは、と思わされる個所も。例えばp.219に、ヒラリー・クリントンによるマスメディア批判として、「誤った等価関係(まったく異なる2つの事柄の共通項を指摘し、あたかも両者が同じであるとする誤謬)」という表現が出てきます。読者はこの()内を読んで、何のことだかすぐに理解できるでしょうか。
私は原文を読んでいないのですが、これは要するに、例えば大統領選期間中、トランプ共和党候補が行なった10の発言のうち、8つが事実関係として間違っており、ヒラリー民主党候補の10発言中、2つの事実関係が間違っていたとする。そうした場合も、メディアは「両党候補を対等に扱わねばならない」という公平原則に縛られるあまり、トランプの2つの事実誤認を指摘すれば、ヒラリーにも2つの事実誤認があったことを紹介する、という報道になりがちで、結果として、「要するに両候補ともに発言の間違いはあるよね」という印象を与えることになる。「誤った等価関係」(false equivalencyの訳か)という言葉自体は、ヒラリー側がそれらを「メディアにおける誤まった公平原則の用いられ方だ」と主張していたことを指すのではないか。
2016年米大統領選のニュースを追っていた人なら、よく言われていた論点の1つ(www.nytimes.com/2016/09/11/public-editor/the-truth-about-false-balance.html)でもあり、そのように理解すると思います。この問題は、ヒラリーが国務長官時代、公務に私的電子メールを用いていたことにどの程度、国家的リスクがあるとみるかなど、ことの重大さの評価を即座に下すことが困難な事柄も含まれており、報道がどうあるべきだったかは、決して単純な話ではないと思うのですが、いずれにせよ、本書の()内の日本語が示唆するほど小難しいことを言っているわけではないでしょう。
本書にはトランプが1980年代ごろからビジネスなどを通じてロシアと深い関係にあったらしいこと、何らかの弱みをロシア側に握られていることを疑わせる情報などが出てきます。現在、疑惑はモラー特別捜査官が指揮する捜査が進んでいますが、筆者はこのうち、具体的にどの行いが何法に抵触するのか、どこまでなら民間人のビジネスの行いなどとして適法の範囲だと見なされるのか、といった線引き・判断は示していません。今後、モラー捜査官らが何を事件として取り上げ、立件するのか・しないのか、議会がトランプ弾劾に向かうのは分かりませんが、「このように深くて長きにわたる経緯があるのだな」ということを、英紙「ガーディアン」のロシア駐在記者も勤めた筆者の記述によって、知ることができます。
今後、事件の進展がニュースで伝わってきたら、私は恐らく本書を手にとり、「ああ、これはこの時期のこの話のことを言っているんだな」と参考にしたい気持ちに駆られることでしょう。それが楽しみでもあります。重要な本であり、日本語でタイムリーに刊行してくれたことに感謝します。
ただ、ちょっと訳に問題があるのでは、と思わされる個所も。例えばp.219に、ヒラリー・クリントンによるマスメディア批判として、「誤った等価関係(まったく異なる2つの事柄の共通項を指摘し、あたかも両者が同じであるとする誤謬)」という表現が出てきます。読者はこの()内を読んで、何のことだかすぐに理解できるでしょうか。
私は原文を読んでいないのですが、これは要するに、例えば大統領選期間中、トランプ共和党候補が行なった10の発言のうち、8つが事実関係として間違っており、ヒラリー民主党候補の10発言中、2つの事実関係が間違っていたとする。そうした場合も、メディアは「両党候補を対等に扱わねばならない」という公平原則に縛られるあまり、トランプの2つの事実誤認を指摘すれば、ヒラリーにも2つの事実誤認があったことを紹介する、という報道になりがちで、結果として、「要するに両候補ともに発言の間違いはあるよね」という印象を与えることになる。「誤った等価関係」(false equivalencyの訳か)という言葉自体は、ヒラリー側がそれらを「メディアにおける誤まった公平原則の用いられ方だ」と主張していたことを指すのではないか。
2016年米大統領選のニュースを追っていた人なら、よく言われていた論点の1つ(www.nytimes.com/2016/09/11/public-editor/the-truth-about-false-balance.html)でもあり、そのように理解すると思います。この問題は、ヒラリーが国務長官時代、公務に私的電子メールを用いていたことにどの程度、国家的リスクがあるとみるかなど、ことの重大さの評価を即座に下すことが困難な事柄も含まれており、報道がどうあるべきだったかは、決して単純な話ではないと思うのですが、いずれにせよ、本書の()内の日本語が示唆するほど小難しいことを言っているわけではないでしょう。