本書を手に取ったのは私自身が経営者として18年間走り続けて行き詰まりを感じていたからです。
少し情熱を失いかけている自分にカツを入れるような刺激が欲しかったのですが、それに余りある内容でした。
大枠での感想を申し上げれば私自身の「私心」が大きすぎることによって「大儀」を見失ったことが情熱を失いやる気の欠如に繋がっていたんだなということに自分自身で納得することが出来ました。
その上で、「生死を厭わない」という高橋是清の死生観がどこで養われたか、というヒントがあらゆるところに散りばめられていました。
特に私があぁ~そういうことか、と納得いったところが彼の信仰心という大きな土台です。
少年時代のエピソードで
「昼間暇であると無縁墓を周って雑草や苔を落としたりして花を供えたりして独り楽しんだ。日が落ちてから葬式が来ると、あたかも兄弟か親しい友を迎えるような温かい気持ちになった」というものがあり、生と死の間でどちらでも一緒だというある種の開き直りと肚の据え方の礎を観た気がしました。
だからこそ「勝負事が嫌いだ」というところにもつながっていくんだろうと思います。
「勝っても嬉しくないし、負けても悔しくない」という他者と自分自身を比べることのない頭脳が育っていったのだろうと思います。
その基礎があってこそ大局に立って物事を把握し判断し行動する指針が明確にあったのでしょう。
読み進めるうちに私の中で消えかかっていた灯が蘇ってきました。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥2,000以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥1,100¥1,100 税込
ポイント: 66pt
(6%)
無料お届け日:
3月30日 土曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
新品:
¥1,100¥1,100 税込
ポイント: 66pt
(6%)
無料お届け日:
3月30日 土曜日
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥982
中古品:
¥982

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
随想録 (中公文庫 た 5-5) 文庫 – 2018/4/20
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,100","priceAmount":1100.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,100","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"O6ZdQzRRNDD0RdESfMUM7sDzlMHd%2F%2FLhOytSI2vgxcTYELKZNL5B23GzvDyUZbOWpN16Dtw9MOe0lVaWIs5mIs2%2FJgNQuWHWjsHEtfGYmDTrgqlMBhK7BChF%2FfrIWzXxF9Iprqi5yPQ%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥982","priceAmount":982.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"982","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"O6ZdQzRRNDD0RdESfMUM7sDzlMHd%2F%2FLh2L5iQmKG7ZeBTkJg20wG1THO6%2BcgDG1U6AsgTR0SQ5zGdySTP7iq4VP9qG7j1G6w%2B8yLS3pUwYU%2BdHrWy%2F%2BOIV%2FbrkbFAESduwJggJJcxjm2m5MetqRMGA4ig1vNFlW2Ontmt%2F6UFlaiKSIA5j%2F2qA%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
日本財政の神様がその晩年に語った、その財政政策や、政党党首として接した大正デモクラシーの群像。自由主義者としての思索の軌跡〈解説〉井上寿一
- 本の長さ437ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2018/4/20
- ISBN-104122065771
- ISBN-13978-4122065772
よく一緒に購入されている商品

対象商品: 随想録 (中公文庫 た 5-5)
¥1,100¥1,100
最短で3月30日 土曜日のお届け予定です
残り11点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
嘉永七(一八五四)年、幕府御用絵師の子として江戸に生まれ、仙台藩足軽高橋家の養子となる。藩の留学生として渡米して苦学。文部省、農商務省を経て、日本銀行に入り、横浜正金銀行を経て、日銀副総裁に就任。日露戦争外債募集に成功した。日銀総裁に昇任後、山本権兵衛内閣の蔵相となり立憲政友会に入党した。大正一〇(一九二一)年、首相・政友会総裁に就任。都合七度蔵相を務める。金融恐慌ではモラトリアムを実施、恐慌を沈静させた。また世界大恐慌では、金輸出再禁止、国債の大量発行など積極財政による景気刺激策を推進した。昭和一一(一九三六)年の二・二六事件で暗殺された。
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2018/4/20)
- 発売日 : 2018/4/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 437ページ
- ISBN-10 : 4122065771
- ISBN-13 : 978-4122065772
- Amazon 売れ筋ランキング: - 284,785位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,025位中公文庫
- - 45,861位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文語体で書かれているため、昭和20年以降に生まれた人間には、読むのに苦労しました。
高橋是清が、どれほど明治維新以降の社会経済の発展に寄与されたかについて、一般の日本人には、全く理解されていなかったことが、解りました。
高橋是清が、どれほど明治維新以降の社会経済の発展に寄与されたかについて、一般の日本人には、全く理解されていなかったことが、解りました。
2020年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の偉人の内輪話は人柄が分かり大変面白かった。
2019年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
上巻では、渡米するとき中国人の悪口を書いていたが、ここでは日中戦争が起こることを予感したのか、バカにしてはいけないと書いている。
2020年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高橋是清と言えば、1927年4月14日の片岡蔵相の渡部銀行が破綻したとする国会での誤った発言を切っ掛けに発生した銀行取付騒ぎから始まった金融恐慌を、4月20日に蔵相に就任して見事に終息させ、1929年10月の米国株式大暴落を切っ掛けとして始まった世界大恐慌から世界に先駆けて日本を見事に復活させた。
1929年7に蔵相に就任した井上淳之介は、誤った経済政策をとり、井上の経済政策が昭和大恐慌を引き起こした。1929年9月4日からアメリカで株式の暴落が始まり、10月24日の大暴落を介して、世界大恐慌に至った。ところが、井上は世界恐慌の嵐が吹き始めたにも係わらず、1930年の1月に金本位制に復帰し金輸出を解禁してしまい、金の流出を加速させ、円貨幣の流通量を減少させ円高にした。井上は不況下にあって緊縮・デフレ政策をとった。これでは、日本経済は不況への道まっしぐらとなる。
そこで登場したのが、1931年-1936年2月(期間中4ヶ月は藤井蔵相)までの期間、大蔵大臣を務めた高橋是清である。就任早々に紙幣の金兌換を禁止して金本位制を廃止し、金輸出禁止を実行した。そして、国債を発行して積極財政を布いて経済を不況から回復させた。これにより円安、株高となり、日本は世界に先がけて世界大恐慌を脱出した。経済復興後は、財政均衡に舵を取り、1936年2月26日にテロにより殺害された。
高橋は、経済の面から言えば、節約は経済縮退へ、支出の拡大は経済拡大に繋がると理解しており、各個人がこれを実行すれば支出されたお金は、個人間を次から次へと伝搬し経済成長を実現させると、経済の本質を見抜いている。
人は、何故、不況になると緊縮財政を布いて、政府が節約をすることが正しいと誤解をするのであろうか。政府が緊縮財政をとると、国民の収支(所得-支出)は赤字になり金融純資産(現金・預金-借入金)は減少する。つまり、政府の役割は民間とは真逆の経済政策をとらなければならない。
高橋是清は、国債発行に関する経済の本質を理解していたと言える。日本の財政を扱う者には是非とも読んで欲しいと思う。
1929年7に蔵相に就任した井上淳之介は、誤った経済政策をとり、井上の経済政策が昭和大恐慌を引き起こした。1929年9月4日からアメリカで株式の暴落が始まり、10月24日の大暴落を介して、世界大恐慌に至った。ところが、井上は世界恐慌の嵐が吹き始めたにも係わらず、1930年の1月に金本位制に復帰し金輸出を解禁してしまい、金の流出を加速させ、円貨幣の流通量を減少させ円高にした。井上は不況下にあって緊縮・デフレ政策をとった。これでは、日本経済は不況への道まっしぐらとなる。
そこで登場したのが、1931年-1936年2月(期間中4ヶ月は藤井蔵相)までの期間、大蔵大臣を務めた高橋是清である。就任早々に紙幣の金兌換を禁止して金本位制を廃止し、金輸出禁止を実行した。そして、国債を発行して積極財政を布いて経済を不況から回復させた。これにより円安、株高となり、日本は世界に先がけて世界大恐慌を脱出した。経済復興後は、財政均衡に舵を取り、1936年2月26日にテロにより殺害された。
高橋は、経済の面から言えば、節約は経済縮退へ、支出の拡大は経済拡大に繋がると理解しており、各個人がこれを実行すれば支出されたお金は、個人間を次から次へと伝搬し経済成長を実現させると、経済の本質を見抜いている。
人は、何故、不況になると緊縮財政を布いて、政府が節約をすることが正しいと誤解をするのであろうか。政府が緊縮財政をとると、国民の収支(所得-支出)は赤字になり金融純資産(現金・預金-借入金)は減少する。つまり、政府の役割は民間とは真逆の経済政策をとらなければならない。
高橋是清は、国債発行に関する経済の本質を理解していたと言える。日本の財政を扱う者には是非とも読んで欲しいと思う。