勘定系システム移行のプロジェクトに関わった者として、非常に類似したリスクに直面をしました。もちろん、プロジェクトの延伸や、本番稼働後の顧客影響のある障害の長期化という点はシステム部門に少なからず反省すべきである。
一方で、非デジタルネイティブな部門にいる人材にとって、このような大規模プロジェクトに対し、システム観点を考慮した上で監視の目を光らせるというのは非常に難しいと思われる。一方で、だからといってシステム観点を無視することは出来ないわけで、これには両者の歩み寄りが避けられないのである。
ここまで非常に抽象的に感想となったが、この抽象的な課題や懸念をいかに各行の現場にあった形で共有し、真の危機感を生み出せるか。そして良い方向に進められるかに尽きる。そのためにも、その役割の中核を誰が担い、どう浸透させていくのか。こういった覚悟を持った者の存在が大規模プロジェクトには必要不可欠なのである。
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みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」 単行本 – 2020/2/14
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購入オプションとあわせ買い
ついに完成した「IT業界のサグラダファミリア」、その裏側に迫る
みずほフィナンシャルグループ(FG)が2011年から進めてきた「勘定系システム」の刷新・統合プロジェクトが2019年7月、ついに完了した。
富士通、日立製作所、日本IBM、NTTデータを筆頭に1000社ものシステムインテグレーターが参加したものの、
2度にわたって開発完了が延期になったことから、なかなか完成しないスペイン・バルセロナの教会にちなんで
「IT業界のサグラダファミリア」とまで呼ばれた史上最大級のITプロジェクトだ。
みずほFGは完了までに8年もの年月と、35万人月、4000億円台半ばをつぎ込んだ。
1980年代に稼働した「第3次オンラインシステム」の全面刷新は、
第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行が統合したみずほFGにとって、2000年の発足以来の悲願だった。
しかしシステム刷新は何度も挫折し、2002年と2011年には大規模なシステム障害を引き起こした。
80年代の非効率的な事務フローが残ったままになるなど、勘定系システムの老朽化は経営の足かせになっていた。
なぜみずほ銀行のシステム刷新は、これほどまでに長引いたのか。そして今回はどうやって完了に導いたのか。
「メガバンクの勘定系システムとして初となるSOA(サービス指向アーキテクチャー)全面導入」
「AS IS(現状通り)を禁止した要件定義」「1000社のシステムインテグレーターを巻き込んだプロジェクト管理」など、
新勘定系システム「MINORI」開発の全貌と、みずほ銀行がこれから目指す金融デジタル化戦略を、
みずほFGにおける19年の苦闘の歴史を追いかけ続けた情報システム専門誌「日経コンピュータ」が解き明かす。
多くの日本企業が直面する情報システムの老朽化問題、「2025年の崖」を乗り越えるヒントがここにある。
★メディアで話題沸騰★
・朝日新聞「書評」(3/7付)
・王様のブランチ「Book RANKING」(3/7放送)
・週刊文春「文春図書館」(3/12号)
・産経新聞「話題の本」(3/14付)
・読売新聞「ひらづみ! 」(3/16付)
≪目次≫
はじめに
第一部 IT業界のサグラダファミリア、ついに完成す
第1章 三十五万人月、四千億円台半ば、巨大プロジェクトはこうして始まった
第2章 さらば八〇年代、新システム「MINORI」の全貌
第3章 参加ベンダー千社、驚愕のプロジェクト管理
第4章 緊張と重圧、一年がかりのシステム移行
第5章 次の課題はデジタル変革
第6章 「進退を賭けて指揮した」
みずほフィナンシャルグループ 坂井辰史社長 インタビュー
第二部 震災直後、「またか」の大規模障害
第7章 検証、混迷の十日間
第8章 重なった三十の不手際
第9章 一年をかけた再発防止策
第三部 合併直後、「まさか」の大規模障害
第10章 現場任せが諸悪の根源
第11章 無理なシステム統合計画を立案
第12章 大混乱の二〇〇二年四月
おわりに
みずほフィナンシャルグループ(FG)が2011年から進めてきた「勘定系システム」の刷新・統合プロジェクトが2019年7月、ついに完了した。
富士通、日立製作所、日本IBM、NTTデータを筆頭に1000社ものシステムインテグレーターが参加したものの、
2度にわたって開発完了が延期になったことから、なかなか完成しないスペイン・バルセロナの教会にちなんで
「IT業界のサグラダファミリア」とまで呼ばれた史上最大級のITプロジェクトだ。
みずほFGは完了までに8年もの年月と、35万人月、4000億円台半ばをつぎ込んだ。
1980年代に稼働した「第3次オンラインシステム」の全面刷新は、
第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行が統合したみずほFGにとって、2000年の発足以来の悲願だった。
しかしシステム刷新は何度も挫折し、2002年と2011年には大規模なシステム障害を引き起こした。
80年代の非効率的な事務フローが残ったままになるなど、勘定系システムの老朽化は経営の足かせになっていた。
なぜみずほ銀行のシステム刷新は、これほどまでに長引いたのか。そして今回はどうやって完了に導いたのか。
「メガバンクの勘定系システムとして初となるSOA(サービス指向アーキテクチャー)全面導入」
「AS IS(現状通り)を禁止した要件定義」「1000社のシステムインテグレーターを巻き込んだプロジェクト管理」など、
新勘定系システム「MINORI」開発の全貌と、みずほ銀行がこれから目指す金融デジタル化戦略を、
みずほFGにおける19年の苦闘の歴史を追いかけ続けた情報システム専門誌「日経コンピュータ」が解き明かす。
多くの日本企業が直面する情報システムの老朽化問題、「2025年の崖」を乗り越えるヒントがここにある。
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・週刊文春「文春図書館」(3/12号)
・産経新聞「話題の本」(3/14付)
・読売新聞「ひらづみ! 」(3/16付)
≪目次≫
はじめに
第一部 IT業界のサグラダファミリア、ついに完成す
第1章 三十五万人月、四千億円台半ば、巨大プロジェクトはこうして始まった
第2章 さらば八〇年代、新システム「MINORI」の全貌
第3章 参加ベンダー千社、驚愕のプロジェクト管理
第4章 緊張と重圧、一年がかりのシステム移行
第5章 次の課題はデジタル変革
第6章 「進退を賭けて指揮した」
みずほフィナンシャルグループ 坂井辰史社長 インタビュー
第二部 震災直後、「またか」の大規模障害
第7章 検証、混迷の十日間
第8章 重なった三十の不手際
第9章 一年をかけた再発防止策
第三部 合併直後、「まさか」の大規模障害
第10章 現場任せが諸悪の根源
第11章 無理なシステム統合計画を立案
第12章 大混乱の二〇〇二年四月
おわりに
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2020/2/14
- ISBN-104296105353
- ISBN-13978-4296105359
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登録情報
- 出版社 : 日経BP (2020/2/14)
- 発売日 : 2020/2/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4296105353
- ISBN-13 : 978-4296105359
- Amazon 売れ筋ランキング: - 12,877位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6位株主総会・取締役会・会社継承
- - 7位プロジェクトマネージャの資格・検定
- - 14位情報・コンピュータ産業
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イメージ付きのレビュー

4 星
タイトルから人間ドラマにも期待したが、システムの物語だった
日経コンピュータの記事を全面的に加筆・修正とあった。統合3行、大手SI4社、35万人月を交えた人間ドラマにも期待した、無縁のメインフレーム世界にも興味を抱いて手に取った、やたら登場する肩書きばかりの人物像より汎用的なシステム用語の方が親しめる。一部はほどほどに、二部に移った、銀行の肝である勘定系は 80年代の設計思想の老朽化したシステムであった。夜間の一括処理が遅れると ATMなどオンラインの開始に即影響するとか、システム全体のデーターフローを把握していた方が世代交代してブラックボックス化しているとか、高負荷で処理遅れが生じた際に自動で手順変更するプログラムも、手順マニュアルさえもないし、通信系統のバックアップコンピュータもないという。取引の全フローを整合させるのに、トランザクションのような仕組みではなくエラー回復は手作業なのだろう。3行統合の混乱後も基本部分はそのままに、新サービスへの対応のため継ぎ接ぎして使い続けてきたというが、この企業特有だったのだろう。当然ながら何度もの大きなトラブルに見舞われ、ついに印新と統合の巨大プロジェクトが開始された、遅々として進まなかったシステムが完成し、難関のフォーマット統一やデータ移行も完了する。一部はそんな印新のくだり。SOAは当然として AIやブロックチェーンの話題ではない。リアルタイム/マルチタスク制御(ミリ秒)から入った門外漢には、事務 -COBOL分野は新鮮だった。データ処理時間の長いものはバックグラウンド平行処理が当然だったからだ、かつて目にした事務用/科学技術用コンピュータの区分を思い出して懐かしかった。分野外の方も、レガシーなシステムの印新物語として楽しめるかもしれない。ただし5人の著者は専門誌のライターであって、小説家でないことを納得のうえで。
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2022年11月19日に日本でレビュー済み
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2022年11月4日に日本でレビュー済み
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みずほに限らず、日本企業全般にいえる部分が多々あると感じた。
システムの裏に人間あり、人間達が当事者意識を持つことが何より重要だ改めて認識させられた。
システムの裏に人間あり、人間達が当事者意識を持つことが何より重要だ改めて認識させられた。
2023年1月10日に日本でレビュー済み
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読み物として面白いです。
これ自分が担当だったらって思うとゾッとしますよ。
わりとJTCならこれと同じ規模の失態がいつ起こってもおかしくないんじゃないかなと個人的には思っています。
これ自分が担当だったらって思うとゾッとしますよ。
わりとJTCならこれと同じ規模の失態がいつ起こってもおかしくないんじゃないかなと個人的には思っています。
2020年3月6日に日本でレビュー済み
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トップダウン式の超上流の世界でギリシア神話のようなせめぎ合いの出来事でベンダーによっては
天の一声で隔たりがあるかもしれません。まさにバベルの塔です。
天界の出来事が我々下界の運命を翻弄してしまう。
まぁ、どこでも大なり小なり組織一般に当て嵌まることではあると思いますが…。
それにしても優秀で優良過ぎます。「ソフトウェア開発の持つべき文化」もおススメです。
自嘲気味で下世話、場違いな二番煎じですが…
対極のようで申し訳ないですがベンダーあるあるやIT土建ぶりの度合いや弱小ベンダーの言い分や
一流は声が大きい三流に牛耳られることなどがもしあれば、語って欲しかったです。
どれもこれも日常の些細なことばかりですが、そういうのは現場に拘泥している場末の末端隊員が詳しそう。(スナックではありませんが)きたみ りゅうじセンセーの本(ボドムアップ式)などもおススメです。
天の一声で隔たりがあるかもしれません。まさにバベルの塔です。
天界の出来事が我々下界の運命を翻弄してしまう。
まぁ、どこでも大なり小なり組織一般に当て嵌まることではあると思いますが…。
それにしても優秀で優良過ぎます。「ソフトウェア開発の持つべき文化」もおススメです。
自嘲気味で下世話、場違いな二番煎じですが…
対極のようで申し訳ないですがベンダーあるあるやIT土建ぶりの度合いや弱小ベンダーの言い分や
一流は声が大きい三流に牛耳られることなどがもしあれば、語って欲しかったです。
どれもこれも日常の些細なことばかりですが、そういうのは現場に拘泥している場末の末端隊員が詳しそう。(スナックではありませんが)きたみ りゅうじセンセーの本(ボドムアップ式)などもおススメです。
2021年9月22日に日本でレビュー済み
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本書の第二部と第三部(過去の大規模障害)は既刊の『システム障害はなぜ二度起きたか みずほ、12年の教訓』と一部を除きほぼ同じようです(「このままでは三度目が起こる」は「一年をかけた再発防止策」に内容変更)。
ただし、『システム障害はなぜ二度起きたか』のほうは「トラブルはどこにでも」「システム障害と闘う」で他社のトラブル事例や業界全体としての教訓等が書かれており、その点が異なります。本書(苦闘の19年史)は、みずほ銀行の事例のみ。※と思うけど、誤りがあればご指摘ください。
『システム障害はなぜ二度起きたか』は技術者ではない経営層やビジネスパーソンが想定読者でした。本書も同様だろうと思いますが、第一部はもう少しだけ技術寄りかな??私は技術者ではありませんが、大筋はだいたい理解できました。とはいえ、二部、三部も含めて、システム的な話がまったく解らない方が読むのは難しそうに思います。
(「試し読み」で第一部第1章を見てみてください)
ちなみにKindle版で読みましたが、ときどき図が小さくて読めないのがマイナスポイント。
他の方々がおっしゃるように、第一部(MINORI)はあまり苦闘に見えない気がします。想像すると、実際は非常にものすごく大変だっただろうと思いますが・・・。
でも、新しいシステムをどういう考え方でどういう方針で作ったか、ということが整理されて書かれています。読んでみて良かったです。
第二部、第三部の過去のトラブル話のほうが現場の苦闘が見えます。
人によってはもしかしたら、第二部、第三部から先に読み始めるほうが銀行のシステムの仕組み(もちろん大まかに)を理解しやすくなるかも??個人的な印象ですが。
本書にあるようなプロセスを経て、ゼロから新しく作り直した新システム「MINORI」は2019年7月に全面稼働。2020年は問題なかったのでしょうね。
なぜ2021年の今、またトラブル続きで金融庁から異例の処分を受けそうな事態になっているのか。
その後の話がまた気になります……。
ただし、『システム障害はなぜ二度起きたか』のほうは「トラブルはどこにでも」「システム障害と闘う」で他社のトラブル事例や業界全体としての教訓等が書かれており、その点が異なります。本書(苦闘の19年史)は、みずほ銀行の事例のみ。※と思うけど、誤りがあればご指摘ください。
『システム障害はなぜ二度起きたか』は技術者ではない経営層やビジネスパーソンが想定読者でした。本書も同様だろうと思いますが、第一部はもう少しだけ技術寄りかな??私は技術者ではありませんが、大筋はだいたい理解できました。とはいえ、二部、三部も含めて、システム的な話がまったく解らない方が読むのは難しそうに思います。
(「試し読み」で第一部第1章を見てみてください)
ちなみにKindle版で読みましたが、ときどき図が小さくて読めないのがマイナスポイント。
他の方々がおっしゃるように、第一部(MINORI)はあまり苦闘に見えない気がします。想像すると、実際は非常にものすごく大変だっただろうと思いますが・・・。
でも、新しいシステムをどういう考え方でどういう方針で作ったか、ということが整理されて書かれています。読んでみて良かったです。
第二部、第三部の過去のトラブル話のほうが現場の苦闘が見えます。
人によってはもしかしたら、第二部、第三部から先に読み始めるほうが銀行のシステムの仕組み(もちろん大まかに)を理解しやすくなるかも??個人的な印象ですが。
本書にあるようなプロセスを経て、ゼロから新しく作り直した新システム「MINORI」は2019年7月に全面稼働。2020年は問題なかったのでしょうね。
なぜ2021年の今、またトラブル続きで金融庁から異例の処分を受けそうな事態になっているのか。
その後の話がまた気になります……。
2020年3月17日に日本でレビュー済み
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三部構成です
第一部:IT業界のサグラダファミリア、ついに完成す 112ページ
第二部:震災直後「またか」の大規模障害 66ページ
第三部:合併直後、「まさか」の大規模障害 60ぺージ
過去2回の障害から「スカイツリー7本分」の費用、4000億円をかけた世界最大の業務システム構築プロジェクトが無事カットオーバーしました。二部、三部は過去の日経コンピュータ記事の再編成ですし、いまさら過去の事例を読んでも得るものはありません。
メインの一部については日経コンピュータの特集よりも詳しく書かれていました。良くも悪くも世界最大級のプロジェクトが成功したのですから、素晴らしいことだと思います。そういう論調で淡々と淡々と解説されたことには好感が持てました。システムのアーキテクチュアなど知りたい技術者は肩透かしを食らうでしょう。
よく読むと、引っかかる部分も多くあります。記者も感じながら、臭わすだけで筆を止めているようです。
例えば
(1)カットオーバー直後に固定資産の減損損失として(開発費の)5千億を計上した
→将来の利益を生むシステムをいきなり損切りするなんて何故税務署が許したの?
(2)SOA(サービス指向アーキテクチャ)を全面的に採用したアーキテクチュア
→外部用APIはまだ作っているそうですが、SOAならAPIが最初にないと不自然
(3)ホストデータにネットワーク型DBを残しデータモデルに手を加えなかった
→AsIsの要件定義を禁止したはずなのに手を加えない?というか今どきN/W型DB?
一読をお薦めします
第一部:IT業界のサグラダファミリア、ついに完成す 112ページ
第二部:震災直後「またか」の大規模障害 66ページ
第三部:合併直後、「まさか」の大規模障害 60ぺージ
過去2回の障害から「スカイツリー7本分」の費用、4000億円をかけた世界最大の業務システム構築プロジェクトが無事カットオーバーしました。二部、三部は過去の日経コンピュータ記事の再編成ですし、いまさら過去の事例を読んでも得るものはありません。
メインの一部については日経コンピュータの特集よりも詳しく書かれていました。良くも悪くも世界最大級のプロジェクトが成功したのですから、素晴らしいことだと思います。そういう論調で淡々と淡々と解説されたことには好感が持てました。システムのアーキテクチュアなど知りたい技術者は肩透かしを食らうでしょう。
よく読むと、引っかかる部分も多くあります。記者も感じながら、臭わすだけで筆を止めているようです。
例えば
(1)カットオーバー直後に固定資産の減損損失として(開発費の)5千億を計上した
→将来の利益を生むシステムをいきなり損切りするなんて何故税務署が許したの?
(2)SOA(サービス指向アーキテクチャ)を全面的に採用したアーキテクチュア
→外部用APIはまだ作っているそうですが、SOAならAPIが最初にないと不自然
(3)ホストデータにネットワーク型DBを残しデータモデルに手を加えなかった
→AsIsの要件定義を禁止したはずなのに手を加えない?というか今どきN/W型DB?
一読をお薦めします
2021年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者が自殺しないことを祈る
苦労した割に止まりまくるシステムとかネタにしかなっていない
理想追う前に妥協すべきとこを妥協しなかった結果が
年に数回止まる地獄絵図をリリースである
苦労した割に止まりまくるシステムとかネタにしかなっていない
理想追う前に妥協すべきとこを妥協しなかった結果が
年に数回止まる地獄絵図をリリースである
2021年10月25日に日本でレビュー済み
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みずほの障害連発前の記事の寄せ集めなので、現場のSE削りまくった挙げ句新システムで障害連発させた今となっては「どの面下げてそんなエラソな事言ってんの?」と笑える内容になってる。
ただ、当時の現場エンジニアの苦労は本物なので、開発現場の実情を知りたい人にはいいかもです。
ただ、当時の現場エンジニアの苦労は本物なので、開発現場の実情を知りたい人にはいいかもです。