巻末の高野隆(わが国で最も著名な刑事弁護士の一人です)の解説にあるとおり、現代の反対尋問技術は科学と技術の対象であってその意味で本書には時代的制約がある。
しかし、どんなに科学的な反対尋問技術が進歩しても、人間同士の言葉による対決である以上、アートとしての反対尋問技術は生き残り続けるだろう。本書が題材にする反対尋問がなされて100年たった今日でも本書が読み継がれている所以である。
なお、本書はやはり法廷で尋問経験のある弁護士向けの著書で一般人向きの本ではないように思います。
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反対尋問 (ちくま学芸文庫) 文庫 – 2019/3/8
フランシス・ウェルマン
(著),
梅田 昌志郎
(翻訳)
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完璧に見える証言をどう切り崩すか。名弁護士らが用いた尋問技術をあますことなく紹介し、本邦でも多くの法曹に影響を与えた古典的名著。解説 高野隆
- 本の長さ736ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2019/3/8
- 寸法10.7 x 2.8 x 15 cm
- ISBN-104480099123
- ISBN-13978-4480099129
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著者について
1854-1942年。アメリカ・マサチューセッツ州生まれ。ハーバード大学および同ロー・スクールを卒業。ニューヨークの裁判所で、はじめは検察官として、のちには弁護士として活躍。1880年代から90年代にかけ、反対尋問の名手として盛名をはせる。1903年に、その経験にもとづき『反対尋問』を刊行、同書はアメリカの法律家にとってバイブル的な存在となった。
1927年北海道生まれ。英文学者・作家。北海道大学文学部を卒業。法政大学、文化学院などで講師をつとめる。1960年、「海と死者」で中央公論新人賞を受賞。おもな訳書に、『ロレンス短篇(★正字です)集』『ガリバー旅行記』(ともに旺文社文庫)などがある。
1927年北海道生まれ。英文学者・作家。北海道大学文学部を卒業。法政大学、文化学院などで講師をつとめる。1960年、「海と死者」で中央公論新人賞を受賞。おもな訳書に、『ロレンス短篇(★正字です)集』『ガリバー旅行記』(ともに旺文社文庫)などがある。
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2019/3/8)
- 発売日 : 2019/3/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 736ページ
- ISBN-10 : 4480099123
- ISBN-13 : 978-4480099129
- 寸法 : 10.7 x 2.8 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 52,333位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 18位人権問題
- - 56位司法・裁判(一般)関連書籍
- - 157位ちくま学芸文庫
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年4月11日に日本でレビュー済み
グーテンベルグにThe Art of Cross-Examinationの原文が公開されています。
法廷で相手側の証人を尋問するときの方法です。1903年の出版ですから日本で言えば明治36年です。今も通用するかはわかりませんが、読んで面白いとは思います。
たとえば証人から矛盾する証言を引き出す技術の例。夜の伝道集会の近くでロックウッド牧師が撃たれました。無実のグレイソンが撃ったと証人が証言しています。弁護人の(後に大統領となる)リンカーンが相手側証人を尋問します。以下、原文と私訳を書きます。
"Lincoln. 'And you were with Lockwood just before and saw the shooting?'
リンカーン:「で、(事件の)直前まであなたはロックウッド(牧師)と一緒にいて、狙撃を見たんですね」
"Witness. 'Yes.'
証人:「ええ」
"Lincoln. 'And you stood very near to them?'
「あなたは彼ら(被害者と被告)のすぐ近くにいた」
"Witness. 'No, about twenty feet away.'
「いいえ、6m(20フィート)離れていました」
"Lincoln. 'May it not have been ten feet?'
「3mの可能性はありませんか」
"Witness. 'No, it was twenty feet or more.'
「いいえ、6m以上でした」
"Lincoln. 'In the open field?'
「野原ですか」
"Witness. 'No, in the timber.'
「いいえ、林の中です」
"Lincoln. 'What kind of timber?'
「何の林ですか」
"Witness. 'Beech timber.'
「ブナの林です」
"Lincoln. 'Leaves on it are rather thick in August?'
「葉がかなり茂っていますね、8月では」
"Witness. 'Rather.'
「かなりです」
"Lincoln. 'And you think this pistol was the one used?'
「で、この拳銃が使われたと思うんですね」
"Witness. 'It looks like it.'
「それのようです」
"Lincoln. 'You could see defendant shoot—see how the barrel hung, and all about it?'
「あなたは被告が撃つのが見えた・・・銃身がどう下げられていたとか全部見えた」
"Witness. 'Yes.'
「ええ」
"Lincoln. 'How near was this to the meeting place?'
「事件は集会場からどのぐらいの距離でしたか」
"Witness. 'Three-quarters of a mile away.'
「1200m(3/4マイル)です」
"Lincoln. 'Where were the lights?'
「灯り(当時はろうそく)はどこでしたか」
"Witness. 'Up by the minister's stand.'
「牧師の机の脇に立ててありました」
"Lincoln. 'Three-quarters of a mile away?'
「1200m離れてですか」
"Witness. 'Yes,—I answered ye twiste.'
「ええ、二けえ答えたよ」 ※証人の言ったtwisteはtwiceの方言
"Lincoln. 'Did you not see a candle there, with Lockwood or Grayson?'
「ろうそくはありませんね、ロックウッドやグレイソンのそばに」
"Witness. 'No! what would we want a candle for?'
「ありません。何のためにろうそくが要るんですか」
"Lincoln. 'How, then, did you see the shooting?'
「では、どうやって狙撃が見えたんですか」
"Witness. 'By moonlight!' (defiantly).
「月明かりです」(反発して)
"Lincoln. 'You saw this shooting at ten at night—in beech timber, three-quarters of a mile from the lights—saw the pistol barrel—saw the man fire—saw it twenty feet away—saw it all by moonlight? Saw it nearly a mile from the camp lights?'
「あなたは夜10時に狙撃を見た、ブナ林の中、灯りから1200m離れて・・・拳銃の銃身が見えた・・・撃つところが見えた・・・6mの距離から見えた・・・すべて月明かりで見えたんですね。集会の明かりから1マイル(1600m)近く離れた場所で見えた」
"Witness. 'Yes, I told you so before.'
「ええ、そう言いました」
この後リンカーンはポケットから暦の本を取り出し、その夜が新月(闇夜)だったと読み上げます。何度も質問して言質をとってから証拠を出すんですね。
【追記】
その後を読むと、上の話は他の本からの引用で、本当は違うと書いてありました。でも、とても感心した逸話なのでこのままにしておきます。
法廷で相手側の証人を尋問するときの方法です。1903年の出版ですから日本で言えば明治36年です。今も通用するかはわかりませんが、読んで面白いとは思います。
たとえば証人から矛盾する証言を引き出す技術の例。夜の伝道集会の近くでロックウッド牧師が撃たれました。無実のグレイソンが撃ったと証人が証言しています。弁護人の(後に大統領となる)リンカーンが相手側証人を尋問します。以下、原文と私訳を書きます。
"Lincoln. 'And you were with Lockwood just before and saw the shooting?'
リンカーン:「で、(事件の)直前まであなたはロックウッド(牧師)と一緒にいて、狙撃を見たんですね」
"Witness. 'Yes.'
証人:「ええ」
"Lincoln. 'And you stood very near to them?'
「あなたは彼ら(被害者と被告)のすぐ近くにいた」
"Witness. 'No, about twenty feet away.'
「いいえ、6m(20フィート)離れていました」
"Lincoln. 'May it not have been ten feet?'
「3mの可能性はありませんか」
"Witness. 'No, it was twenty feet or more.'
「いいえ、6m以上でした」
"Lincoln. 'In the open field?'
「野原ですか」
"Witness. 'No, in the timber.'
「いいえ、林の中です」
"Lincoln. 'What kind of timber?'
「何の林ですか」
"Witness. 'Beech timber.'
「ブナの林です」
"Lincoln. 'Leaves on it are rather thick in August?'
「葉がかなり茂っていますね、8月では」
"Witness. 'Rather.'
「かなりです」
"Lincoln. 'And you think this pistol was the one used?'
「で、この拳銃が使われたと思うんですね」
"Witness. 'It looks like it.'
「それのようです」
"Lincoln. 'You could see defendant shoot—see how the barrel hung, and all about it?'
「あなたは被告が撃つのが見えた・・・銃身がどう下げられていたとか全部見えた」
"Witness. 'Yes.'
「ええ」
"Lincoln. 'How near was this to the meeting place?'
「事件は集会場からどのぐらいの距離でしたか」
"Witness. 'Three-quarters of a mile away.'
「1200m(3/4マイル)です」
"Lincoln. 'Where were the lights?'
「灯り(当時はろうそく)はどこでしたか」
"Witness. 'Up by the minister's stand.'
「牧師の机の脇に立ててありました」
"Lincoln. 'Three-quarters of a mile away?'
「1200m離れてですか」
"Witness. 'Yes,—I answered ye twiste.'
「ええ、二けえ答えたよ」 ※証人の言ったtwisteはtwiceの方言
"Lincoln. 'Did you not see a candle there, with Lockwood or Grayson?'
「ろうそくはありませんね、ロックウッドやグレイソンのそばに」
"Witness. 'No! what would we want a candle for?'
「ありません。何のためにろうそくが要るんですか」
"Lincoln. 'How, then, did you see the shooting?'
「では、どうやって狙撃が見えたんですか」
"Witness. 'By moonlight!' (defiantly).
「月明かりです」(反発して)
"Lincoln. 'You saw this shooting at ten at night—in beech timber, three-quarters of a mile from the lights—saw the pistol barrel—saw the man fire—saw it twenty feet away—saw it all by moonlight? Saw it nearly a mile from the camp lights?'
「あなたは夜10時に狙撃を見た、ブナ林の中、灯りから1200m離れて・・・拳銃の銃身が見えた・・・撃つところが見えた・・・6mの距離から見えた・・・すべて月明かりで見えたんですね。集会の明かりから1マイル(1600m)近く離れた場所で見えた」
"Witness. 'Yes, I told you so before.'
「ええ、そう言いました」
この後リンカーンはポケットから暦の本を取り出し、その夜が新月(闇夜)だったと読み上げます。何度も質問して言質をとってから証拠を出すんですね。
【追記】
その後を読むと、上の話は他の本からの引用で、本当は違うと書いてありました。でも、とても感心した逸話なのでこのままにしておきます。
2019年7月13日に日本でレビュー済み
これならドストエフスキーの「罪と罰」のポルフィーリー・ペトローヴィチとの論戦の方が面白いなと思った。
ミステリー小説とかでも代用できる内容なのでは?
ミステリー小説とかでも代用できる内容なのでは?
2022年6月19日に日本でレビュー済み
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素材こそ19世紀から20世紀初頭のものが多いが、科学的な証拠に裏付けられた反対尋問教材が主流になる中、現在でも異彩を放つ大作として法曹関係者以外も一読に値する。わが国では民事においても刑事においても戦前の一時期を除き、陪審制はとられていないが、裁判員制度との兼ね合いで刑事裁判において公判中心主義が見直されている今の日本において、専門家であるか否かを問わず、この書籍から学べるものは決して少なくないであろう。