先日熱海に行きました。金土で行ったけど、思ったより人っけがなくて、「なんでだろう?」と思って調べていたらこの本を見つけました。衰退してるやんと思ったら、本のタイトルが「奇跡熱海」だったので、「もっとひどかったの?」と思って読み始めました。
最初は、よくある宣伝本かあと感じたけど、途中から面白くなってきました。著者が東京で就職してコンサルになって、海外など行って、一新塾に入って、自分のやりたいことを探しもとめた結果、地元の熱海に戻って町おこしをしながら奮闘する話です。市場変化にどう適応するかという意味では参考になる要素がありました。
それにしても、ここまでいろんな人を巻き込んで行動力もありそうな著者ですよ。賃貸もいい条件で借りれたようです。そんなカフェ(CAFE RoCA)が赤字続きで閉店。いまはもうない。カフェビジネスの難しさと、熱海の人の少なさを感じさせます。この本に書かれているオンたま(熱海温泉玉手箱)というサービスももうないし、「あたみナビ」という情報サイトももうなくて、同じ名前で別の方が運営しています。本書で理由は語られてなかったけどいろいろあったのかもしれないですね。続けることは難しい。
熱海温泉の歴史も書いていて興味深かったです。熱海衰退の理由は市場変化についていけなかったからなんですね。共同浴場が当たり前だった江戸時代に、熱海は内湯を備えた宿を作った。旅館で温泉、食事、滞在のすべて完結するようにしたんです。それは当時は画期的で、身分の高い人が泊まりにくる。時代が進んでも、会社の社員旅行や、団体旅行でも利用しやすい場所だった。
だけど、競合が現れて市場ニーズが変わった。旅行のカタチが変わった。東京から近いところにもっと快適な場所ができた。金持ちはそっちに行く。外湯まわりするような温泉は熱海には少なくて、素泊まりするような安いホテルも熱海に少なかった。団体の社員旅行のニーズは減った。この変化にアクションがとれなかったんですね。すごく納得しました。
「助成金を使うと制約が多くて逆にうまくいかない」とか、社会起業家系の本で見るような内容もあって、本当に持続可能な状態を大切にしているのがわかります。端々に共感できる言葉があって好感が持てました。
ゲストハウスがまだあるし、シェアハウスもあるかもしれないので、次回熱海に行った時は行ってみようと思います。そう思える内容でした。オススメです。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
熱海の奇跡 単行本 – 2018/6/1
市来 広一郎
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,540","priceAmount":1540.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,540","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"2LLqPkvrQz1LNfUo0jKO4pXTc9b%2FHlWbkLvVC%2BFIYsOtnLUiIohtfOeEYfAh2xbpGRCsPorxS10Q9kXvfvv4zKSXuQg9DoXIWzkoenCm%2FIoDISDxpGrVsYEkaiQdAyykJKHNUerRZ4s%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}]}
購入オプションとあわせ買い
■ダヴィンチ・ニュースにて紹介(6月24日)
■産経新聞 書評にて紹介 (7月1日)
■日本経済新聞 書評にて紹介(7月7日)
■現代ビジネス 著者インタビュー(7月11日)
■朝日新聞 書評にて紹介(7月21日)
■NHKマイあさラジオで著者インタビュー(7月22日)
■ YOMIURI ONLINEにて紹介(8月6日)
大前研一氏、木下斉氏推薦!
「衰退した観光地」の代名詞となっていた熱海はなぜ再生できたのか
Uターンしゼロから街の再生に取り組んだ著者を通して見えてくる、人口減少時代の魅力ある地域づくりのあり方。
◆推薦の言葉
大前研一
「単年度予算で動く行政を民間が補完して町の魅力作りを長期的に推進する格好のモデル。著者が代表を務め、熱海を活性化しているNPO法人atamistaの実績から多くのヒントが得られる」
木下 斉
「この本は地元に戻り、仲間と小さな事業を立ち上げ、成長させることが、まちの再生に繋がることを教えてくれる。読み終えたら、多くの人が挑戦したくてウズウズするだろう刺激に満ちた一冊だ」
◆著者の言葉
この本では、熱海で私たちが培った経験を、可能な限りお話ししました。
ビジネスの手法でまちづくりをすることは、熱海だけに使えるやり方というのではなく、日本全国どこの地域でも使えると思うのです。
なぜなら、かつての熱海の衰退は、日本全国の地方の衰退と同じ構造で起こったからです。(プロローグより)
■産経新聞 書評にて紹介 (7月1日)
■日本経済新聞 書評にて紹介(7月7日)
■現代ビジネス 著者インタビュー(7月11日)
■朝日新聞 書評にて紹介(7月21日)
■NHKマイあさラジオで著者インタビュー(7月22日)
■ YOMIURI ONLINEにて紹介(8月6日)
大前研一氏、木下斉氏推薦!
「衰退した観光地」の代名詞となっていた熱海はなぜ再生できたのか
Uターンしゼロから街の再生に取り組んだ著者を通して見えてくる、人口減少時代の魅力ある地域づくりのあり方。
◆推薦の言葉
大前研一
「単年度予算で動く行政を民間が補完して町の魅力作りを長期的に推進する格好のモデル。著者が代表を務め、熱海を活性化しているNPO法人atamistaの実績から多くのヒントが得られる」
木下 斉
「この本は地元に戻り、仲間と小さな事業を立ち上げ、成長させることが、まちの再生に繋がることを教えてくれる。読み終えたら、多くの人が挑戦したくてウズウズするだろう刺激に満ちた一冊だ」
◆著者の言葉
この本では、熱海で私たちが培った経験を、可能な限りお話ししました。
ビジネスの手法でまちづくりをすることは、熱海だけに使えるやり方というのではなく、日本全国どこの地域でも使えると思うのです。
なぜなら、かつての熱海の衰退は、日本全国の地方の衰退と同じ構造で起こったからです。(プロローグより)
- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2018/6/1
- 寸法13.2 x 1.6 x 18.8 cm
- ISBN-104492503013
- ISBN-13978-4492503010
よく一緒に購入されている商品

¥1,705¥1,705
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り7点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
出版社より

商品の説明
著者について
市来 広一郎(イチキ コウイチロウ)
株式会社machimori代表取締役。NPO法人atamista代表理事。一般社団法人熱海市観光協会理事。一般社団法人ジャパン・オンパク理事。一般社団法人日本まちやど協会理事。1979年静岡県熱海市生まれ。東京都立大学(現首都大学東京)大学院理学研究科(物理学)修了後、IBMビジネスコンサルティングサービス(現日本IBM)に勤務。2007年熱海にUターンし、ゼロから地域づくりに取り組み始める。遊休農地再生のための活動「チーム里庭」、地域資源を活用した体験交流プログラムを集めた「熱海温泉玉手箱(オンたま)」を熱海市観光協会、熱海市と協働で開始、プロデュース。2011年民間まちづくり会社machimoriを設立、2012年カフェ「CAFE RoCA」、2015年ゲストハウス「guest house MARUYA」をオープンし運営。2013年より静岡県、熱海市などと協働でリノベーションスクール@熱海も開催している。2016年からは熱海市と協働で「ATAMI2030会議」や、創業支援プログラム「99℃」なども企画運営している。
株式会社machimori代表取締役。NPO法人atamista代表理事。一般社団法人熱海市観光協会理事。一般社団法人ジャパン・オンパク理事。一般社団法人日本まちやど協会理事。1979年静岡県熱海市生まれ。東京都立大学(現首都大学東京)大学院理学研究科(物理学)修了後、IBMビジネスコンサルティングサービス(現日本IBM)に勤務。2007年熱海にUターンし、ゼロから地域づくりに取り組み始める。遊休農地再生のための活動「チーム里庭」、地域資源を活用した体験交流プログラムを集めた「熱海温泉玉手箱(オンたま)」を熱海市観光協会、熱海市と協働で開始、プロデュース。2011年民間まちづくり会社machimoriを設立、2012年カフェ「CAFE RoCA」、2015年ゲストハウス「guest house MARUYA」をオープンし運営。2013年より静岡県、熱海市などと協働でリノベーションスクール@熱海も開催している。2016年からは熱海市と協働で「ATAMI2030会議」や、創業支援プログラム「99℃」なども企画運営している。
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2018/6/1)
- 発売日 : 2018/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 221ページ
- ISBN-10 : 4492503013
- ISBN-13 : 978-4492503010
- 寸法 : 13.2 x 1.6 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 218,210位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 36位日本の地域経済
- - 64位地域開発
- - 215位起業・開業ノンフィクション
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年11月1日に日本でレビュー済み
2018年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人口減少社会を迎えるこれからの我が国にとって、地域の活性化は重要な課題である。
本書は、衰退した観光地の代名詞になった熱海の再生物語である。
筆者は、故郷である熱海の再生を胸にありとあらゆる手段で熱海に活気を取り戻した。
無論、順風満帆というわけにはいかず、挫折や失敗、経済的な損失も体験しながら、支援の輪を広げて住民らにも理解を深めてもらったもので、まちづくりの参考になるものである。
皆さんの中にも、「我が町・我が故郷を再生したい」という思いに駆られている方も多いであろう。その意味では、本書は大いに参考となると思うし、役場などに勤める公務員諸氏にも一読をお勧めしたい。
ただし、本書の内容は、あくまで一地域の事例であり、けしてそれを一字一句なぞるような真似をしても意味がない。
熱海の再生は、あくまで一つのモデルケースと考えていただきたい。
政府が「地方創生」を主張するだけでなく、各地域・自治体がそれぞれ知恵を絞って競い、沈滞した日本にあふれる活気を取り戻したいしたいと思った。
本書は、衰退した観光地の代名詞になった熱海の再生物語である。
筆者は、故郷である熱海の再生を胸にありとあらゆる手段で熱海に活気を取り戻した。
無論、順風満帆というわけにはいかず、挫折や失敗、経済的な損失も体験しながら、支援の輪を広げて住民らにも理解を深めてもらったもので、まちづくりの参考になるものである。
皆さんの中にも、「我が町・我が故郷を再生したい」という思いに駆られている方も多いであろう。その意味では、本書は大いに参考となると思うし、役場などに勤める公務員諸氏にも一読をお勧めしたい。
ただし、本書の内容は、あくまで一地域の事例であり、けしてそれを一字一句なぞるような真似をしても意味がない。
熱海の再生は、あくまで一つのモデルケースと考えていただきたい。
政府が「地方創生」を主張するだけでなく、各地域・自治体がそれぞれ知恵を絞って競い、沈滞した日本にあふれる活気を取り戻したいしたいと思った。
2018年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「熱海を再生させた人の本」ではなく、
「熱海の再生のために、試行錯誤しながらがんばっている人の本」です。
そこをわかった上で読めば、それなりにおもしろくもあり、共感できる部分もあり。
但し、タイトルや帯の文章は、明らかに盛り過ぎですが。。。
「熱海の再生のために、試行錯誤しながらがんばっている人の本」です。
そこをわかった上で読めば、それなりにおもしろくもあり、共感できる部分もあり。
但し、タイトルや帯の文章は、明らかに盛り過ぎですが。。。
2018年10月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
熱海は昔の観光地というイメージから
おしゃれな街になっている
元気な街になっている
といううわさはちらほら聞いていたけど、
その裏にはこうした努力があったのね。
クリエイティブな30代に
選ばれる街になる
というコンセプトも素晴しいけど、
それを実現するために
おんたま、カフェ、ゲストハウスなど
次から次へと手がけるバイタリティは
すごい。
あと、元気な街づくりには
まちづくりという公的役割を担いつつ、
利益を上げていく民間のプレーヤーが
出てくることが重要なんだなぁ!
おしゃれな街になっている
元気な街になっている
といううわさはちらほら聞いていたけど、
その裏にはこうした努力があったのね。
クリエイティブな30代に
選ばれる街になる
というコンセプトも素晴しいけど、
それを実現するために
おんたま、カフェ、ゲストハウスなど
次から次へと手がけるバイタリティは
すごい。
あと、元気な街づくりには
まちづくりという公的役割を担いつつ、
利益を上げていく民間のプレーヤーが
出てくることが重要なんだなぁ!
2018年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本にはふるさとの衰退を憂いた一人の青年が
東京での仕事を辞め、故郷に戻り、地元の人たち、外部の人たちを巻き込みながら、まちを再生していくストーリーです。
今の熱海の魅力の裏にたくさんの方々の思いや行動が積み重なっていることを知り、ひとりの青年が、故郷への愛から純粋に動き出したことがそのきっかけになっていることに、感動します。
そして、まちが再生していくプロセスで関わる人たちが魅力的で、登場している熱海の人たちに会いたくなるくらい、いろいろな方のことが描かれています。
ノンフィクションなのに、1つの物語のようで、おもしろい内容になっています。
まちづくりや地域活性に興味のある方はもちろん、自分のキャリアに悩んだり、自分の故郷に帰ろうか考えている方はぜひ手にとってみてください。きっと勇気と希望をもらえると思います!
東京での仕事を辞め、故郷に戻り、地元の人たち、外部の人たちを巻き込みながら、まちを再生していくストーリーです。
今の熱海の魅力の裏にたくさんの方々の思いや行動が積み重なっていることを知り、ひとりの青年が、故郷への愛から純粋に動き出したことがそのきっかけになっていることに、感動します。
そして、まちが再生していくプロセスで関わる人たちが魅力的で、登場している熱海の人たちに会いたくなるくらい、いろいろな方のことが描かれています。
ノンフィクションなのに、1つの物語のようで、おもしろい内容になっています。
まちづくりや地域活性に興味のある方はもちろん、自分のキャリアに悩んだり、自分の故郷に帰ろうか考えている方はぜひ手にとってみてください。きっと勇気と希望をもらえると思います!
2018年6月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
熱海が第二の夕張市と呼ばれるくらいまで衰退していたとは…
そして、そこからの大改革、行政スタートではなく民間スタートで「稼ぐ」ということが遠慮なく実践されてるのが素晴らしい…
日本人は特に地方はお金を稼ぐのが苦手、いやむしろ嫌い?と思うくらいお金の話をするとしゅんっとなってしまう。
それを堂々と話す本書は面白い
響いたポイント
・社会を変えるのは、政治にしか出来ないことではない。ビジネスでも、社会は変えられる
・地元の人が地元を知ることが重要
・上の世代が新しい世代を邪魔するのではなく、むしろバックアップすることで上手く世代交代できる
そして、そこからの大改革、行政スタートではなく民間スタートで「稼ぐ」ということが遠慮なく実践されてるのが素晴らしい…
日本人は特に地方はお金を稼ぐのが苦手、いやむしろ嫌い?と思うくらいお金の話をするとしゅんっとなってしまう。
それを堂々と話す本書は面白い
響いたポイント
・社会を変えるのは、政治にしか出来ないことではない。ビジネスでも、社会は変えられる
・地元の人が地元を知ることが重要
・上の世代が新しい世代を邪魔するのではなく、むしろバックアップすることで上手く世代交代できる
2018年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まぁ確かに参考になりましたが、無理に1冊にまとめた為に強引な展開もあり、ちょっと・・と感じる事もありました。