要件事実学習の標準的な教材としては,
1.「新問題研究要件事実」(司法研修所編,法曹会)
2.「紛争類型別の要件事実」(同上)
3.「完全講義 民事裁判実務の基礎 (上巻)」(大島眞一著,民事法研究会)
が存在する。
本書は,上記2.の章立て及び項目立てに則り,著者の見解を加えつつ,要件事実について解説している。
上記1.は取り扱う内容が少なく,また,2.は著者が指摘するとおり初学者にはわかりにくい。
その意味で,2.の内容を網羅しつつ,わかりやすく解説した本書は,
要件事実の初学者にとっても使いやすい教材として,新たな要件事実学習の決定版になる可能性がある。
レイアウトも工夫されており,読みやすい。
但し,若干疑問が残る記述もある。
例えば,第2章「貸金,保証,代理」の第2「貸金返還請求訴訟」の請求原因の記載について(P.34)。
著者は,「貸金返還の合意」と「金員の交付」に分けて記載するが,
通常は,この2つを合わせて「貸し付けた」という表現で事実摘示する。
(なお,その後のページでは,「貸し付けた」という表現が登場している。例としてP.75)
あまりに当然の表現なので記載しなかったのかもしれないが,初学者が読む可能性を考えると,若干疑問が残る。
とはいえ,本書が簡易にして必要十分な内容を記載した良書であることは変わらない。
要件事実を初めて学ぶ人や,学んだが十分に整理できていない人には,推奨したい。
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要件事実入門 紛争類型別編 単行本 – 2018/7/1
岡口 基一
(著)
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購入オプションとあわせ買い
電子書籍版はhttp://contendo.jp/ruikeibetsu/ にアクセス!! 岡口裁判官の要件事実入門シリーズ第4弾!! 司法試験・予備試験の要件事実の出題範囲を画するとされている「紛争類型別」を平易に解説! 「紛争類型別」の中から出題可能性のあるものだけを抽出し、初学者でもわかるように解説! 民法改正に対応。要件事実の本質を理解することができるコラム付き! 付録として,司法試験論文問題(平成20年~平成29年)を詳細に分析! 目 次 プロローグ 第1 紛争類型別とは 第2 請求及び攻撃防御方法の複数 第1章 売 買 第1 概 要 第2 売買代金支払請求訴訟 第3 売買目的物引渡請求訴訟 コラム1 本来の要件事実 第2章 貸金,保証,代理 第1 概 要 第2 貸金返還請求訴訟 第3 保証債務履行請求訴訟 コラム2 主張の摘示 第3章 不動産明渡し(所有権) 第1 概 要 第2 所有権に基づく土地明渡請求訴訟 第3 所有権に基づく建物収去土地明渡請求訴訟 コラム3 主張の摘示ルール 第4章 不動産登記 第1 概 要 第2 売買契約に基づく所有権移転登記請求 第3 所有権移転登記抹消請求 第4 時効取得を原因とする所有権移転登記請求 第5 抵当権設定登記抹消請求 第6 真正な登記名義の回復を原因とする所有権移転登記請求 第7 登記上利害関係を有する第三者に対する承諾請求 第8 真正な登記名義の回復を原因とする抹消に代わる所有権移転登記請求 コラム4 第2の要件事実 第5章 不動産明渡し(賃貸借終了) 第1 概 要 第2 賃貸借契約の終了に基づく土地明渡請求訴訟 第3 賃貸借契約の終了に基づく建物収去土地明渡請求訴訟 コラム5 新問研の要件事実 第6章 動産引渡し 第1 概 要 第2 所有権に基づく動産引渡請求訴訟 第3 代償請求 コラム6 判決書作成のテクニックを教える新問研 第7章 譲受債権 第1 概 要 第2 譲受債権請求訴訟(一般) 第3 譲受債権請求訴訟(債権が二重譲渡された場合) コラム7 第3の要件事実 補足 債権者代位,詐害行為取消し 第1 概 要 第2 債権者代位訴訟 第3 詐害行為取消訴訟 コラム8 さらに増えていく要件事実の意味 付録 要件事実論を用いた司法試験論文問題の分析(平成20年~平成29年) 司法試験・予備試験に出題された論点一覧
- 本の長さ228ページ
- 言語日本語
- 出版社創耕舎
- 発売日2018/7/1
- 寸法15 x 1.5 x 21 cm
- ISBN-104908621071
- ISBN-13978-4908621079
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登録情報
- 出版社 : 創耕舎 (2018/7/1)
- 発売日 : 2018/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 228ページ
- ISBN-10 : 4908621071
- ISBN-13 : 978-4908621079
- 寸法 : 15 x 1.5 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 496,638位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 499位司法試験
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
岡口さんの本に共通することですが、記憶型の本になります。個人的には学習は理解型で進めるべきなので、条文の文言、構造等から理解していくタイプの本の方が良いと思います。この本は、かなりまとまっていて早く読めるので、別の本で勉強した後に確認のためにザッと読むには良いかもしれません。
2018年8月24日に日本でレビュー済み
遅延損害金請求について、著者は予備試験の対象外としているが、平成30年の予備試験に出題されてしまっている。
その点を除けば要件事実は、この本と姉妹本である「要件事実入門」で十分カバーできると思う。
簡潔でかつ分かりやすく、試験に合格するという点では必要十分。岡口裁判官を信じて、他の分厚い本は合格後修習前に読むことに決めました。
その点を除けば要件事実は、この本と姉妹本である「要件事実入門」で十分カバーできると思う。
簡潔でかつ分かりやすく、試験に合格するという点では必要十分。岡口裁判官を信じて、他の分厚い本は合格後修習前に読むことに決めました。
2020年12月17日に日本でレビュー済み
何度か繰り返してやってみたけれども、意外に誤植があるし、間違いでは?と思われる記載もある。本当に間違いかどうかは確かではないですが、文章の流れから論理的におかしいと感じられるところがあり、そう感じてしまうと使うのが不安になります。
新問題研究も文章の流れがおかしいところが多々あり、元になった旧問題研究を読んで初めて意味が通じました。新版は書下ろしではなく旧版を弄ってるので文章の繋がりが偶に壊れて非論理的になってるんですね。さらに類型別、2冊の『民事訴訟における要件事実』も読んでみると別に難しくないです。普通です。改正民法については『民事判決起案の手引』の事実摘示記載例集でフォローされております。近年の予備試験に出題された要件事実は岡口本や新問題研究に記載ないが、旧版や類型別にしっかり載っています。やはりこれら司法研修所本に目を通すほうがマストだと思います。
新問題研究も文章の流れがおかしいところが多々あり、元になった旧問題研究を読んで初めて意味が通じました。新版は書下ろしではなく旧版を弄ってるので文章の繋がりが偶に壊れて非論理的になってるんですね。さらに類型別、2冊の『民事訴訟における要件事実』も読んでみると別に難しくないです。普通です。改正民法については『民事判決起案の手引』の事実摘示記載例集でフォローされております。近年の予備試験に出題された要件事実は岡口本や新問題研究に記載ないが、旧版や類型別にしっかり載っています。やはりこれら司法研修所本に目を通すほうがマストだと思います。
2021年4月1日に日本でレビュー済み
本書は新問研と比べて、非常にわかりやすい。アウトプットの練習もできる。著者が司法修習所説を批判しているところもおもしろくて、頭に素直に入る、しかしながら、本書は改正前民法をベ-スにしているのでつかいずらいです。