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2030年アパレルの未来―日本企業が半分になる日 Kindle版
関係者待望の1冊! 業界トップコンサルタント、初の著書がついに刊行!
2030年のアパレル業界の未来を徹底解説!
これから10年でいったい何が起こるのか? 生き残る企業、消える仕事は?
アパレルの最新動向・業界の課題・処方箋、すべてがこの1冊に凝縮!
《以下のことが知りたい人は、ぜひ本書をお読みください。アパレル業界を見る目が、きっと変わるはずです!》
■「服が売れない」は本当なのか?
■ユニクロ、ZOZO、良品計画・・・・・・、世界で戦うための秘策
■海外からも注目のスタートアップは、何をしているのか?
■無理をしてでもデジタル投資をしたほうがいいのか?
《業界を揺るがす10の本質的変化を徹底解説!》
【1】2割の「能動的な消費者」はインフルエンサー化、プロシューマー化する
【2】8割の「受動的な消費者」にはレコメンデーション機能の影響力が増す
【3】お気に入りのブランドを「直販サイト」で購入する「DtoC」ビジネスモデルが増える
【4】「売り手と買い手の情報格差」がなくなり、業界人の地位と仕事が奪われる
【5】「無駄な在庫」を抱えるリスクがなくなる
【6】「ただ着るだけの衣服」から進化する
【7】服づくりのデザインプロセスもデジタル化する
【8】人がいない工場や店舗が出現する
【9】「マス・カスタマイゼーション」で、「受注生産」と「大量生産」の両立が可能になる
【10】人事業務の高度化と効率化が実現する
《「躍進する日本企業」と「迫り来る海外企業」から学べ!》
エアークローゼット/良品計画/コムデギャルソン/45R/サカイ/ビズビム/アンリアレイジ/ユニクロ/ZOZO/シタテルetc.
ブーフー/エイソス/エディテッド/スティッチフィックス/スーツサプライ/リフォーメーションetc.
【主な内容】
はじめに
第1章 まずは「アパレル不況」を正しく理解する――「成長する世界」と「停滞する日本」の真実
第2章 アパレル業界で進む、デジタル化がもたらす10の本質的変化
第3章 AI(人工知能)はアパレル産業をどう変えるか
第4章 世界の最先端では何が起こっているか――グローバルではここまで進んでいる
第5章 2030年の消費市場は、どうなっているのか
第6章 結局、今後の10年間で、国内アパレル産業はどう変化し、いま何をすべきなのか
巻末特別インタビュー アンリアレイジ 森永邦彦
おわりに
参考文献
2030年のアパレル業界の未来を徹底解説!
これから10年でいったい何が起こるのか? 生き残る企業、消える仕事は?
アパレルの最新動向・業界の課題・処方箋、すべてがこの1冊に凝縮!
《以下のことが知りたい人は、ぜひ本書をお読みください。アパレル業界を見る目が、きっと変わるはずです!》
■「服が売れない」は本当なのか?
■ユニクロ、ZOZO、良品計画・・・・・・、世界で戦うための秘策
■海外からも注目のスタートアップは、何をしているのか?
■無理をしてでもデジタル投資をしたほうがいいのか?
《業界を揺るがす10の本質的変化を徹底解説!》
【1】2割の「能動的な消費者」はインフルエンサー化、プロシューマー化する
【2】8割の「受動的な消費者」にはレコメンデーション機能の影響力が増す
【3】お気に入りのブランドを「直販サイト」で購入する「DtoC」ビジネスモデルが増える
【4】「売り手と買い手の情報格差」がなくなり、業界人の地位と仕事が奪われる
【5】「無駄な在庫」を抱えるリスクがなくなる
【6】「ただ着るだけの衣服」から進化する
【7】服づくりのデザインプロセスもデジタル化する
【8】人がいない工場や店舗が出現する
【9】「マス・カスタマイゼーション」で、「受注生産」と「大量生産」の両立が可能になる
【10】人事業務の高度化と効率化が実現する
《「躍進する日本企業」と「迫り来る海外企業」から学べ!》
エアークローゼット/良品計画/コムデギャルソン/45R/サカイ/ビズビム/アンリアレイジ/ユニクロ/ZOZO/シタテルetc.
ブーフー/エイソス/エディテッド/スティッチフィックス/スーツサプライ/リフォーメーションetc.
【主な内容】
はじめに
第1章 まずは「アパレル不況」を正しく理解する――「成長する世界」と「停滞する日本」の真実
第2章 アパレル業界で進む、デジタル化がもたらす10の本質的変化
第3章 AI(人工知能)はアパレル産業をどう変えるか
第4章 世界の最先端では何が起こっているか――グローバルではここまで進んでいる
第5章 2030年の消費市場は、どうなっているのか
第6章 結局、今後の10年間で、国内アパレル産業はどう変化し、いま何をすべきなのか
巻末特別インタビュー アンリアレイジ 森永邦彦
おわりに
参考文献
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2019/6/21
- ファイルサイズ17065 KB
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- 販売: Amazon Services International LLC
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ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
出版社より

主な内容
- 第1章 まずは「アパレル不況」を正しく理解する
- 第2章 アパレル業界で進む、デジタル化がもたらす10の本質的変化
- 第3章 AI(人工知能)はアパレル産業をどう変えるか
- 第4章 世界の最先端では何が起こっているか
- 第5章 2030年の消費市場は、どうなっているのか
- 第6章 結局、今後の10年間で、国内アパレル産業はどう変化し、今何をすべきなのか
アパレル業界で、いま何が起こっているのか
「服が売れない」は本当か?
2017年国内衣料品の市場規模は9兆7500億円で前年比1.1%の微増 。
「ファッションに対する熱が、市場からなくなってしまったわけではない。服は売れているところでは売れているのだ」(「はじめに」より)
「勝ち組アパレル」と「負け組アパレル」に広がる格差
・市場の構造変化…国内アパレル企業の主戦場は、ECや二次流通市場へ。
・勝ち組企業の世代交代…百貨店アパレルや量販店アパレルから客足が遠のく中、市場の構造変化に対応し、ECやファストファッションに力を入れて成長する企業も。
デジタル化は「本質的」にアパレル業界をどう変えるのか?
・お気に入りのブランドを「直販サイト」で購入する「D to C」ビジネスモデルが増える
・「売り手と買い手の情報格差」がなくなり、業界人の地位と仕事が奪われる
・「ただ着るだけの衣服」から進化する
・服づくりのデザインプロセスもデジタル化する…etc.
海外の最先端事例を含め、2030年の国内アパレル産業を予測するヒントとなるデジタル化の流れを、豊富な事例とともに解説。

2030年のアパレル産業を見据えた、業界への処方箋
2030年に勝ち残る企業の条件とは?
今後の10年間でアパレル業界はどう変化するのか、その中でアパレル産業は何をすべきなのか。アパレル市場を「トレンド」「ラグジュアリー」「マスボリューム」の3つに分けて詳細に考察。
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2030年アパレルの未来 日本企業が半分になる日 | 10年後に食える仕事 食えない仕事: AI、ロボット化で変わる職のカタチ | Believe It 輝く準備はできてるか | LIFE SHIFT2: 100年時代の行動戦略 | 世界は悪ガキを求めているー新時代を勝ち抜く人の思考/行動/キャリア | |
カスタマーレビュー |
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価格 | ¥1,760¥1,760 | ¥1,650¥1,650 | ¥1,980¥1,980 | ¥1,980¥1,980 | ¥1,760¥1,760 |
内容紹介 | 関係者待望の1冊!業界トップコンサルタント、初の著書がついに刊行! 2030年のアパレル業界の未来を徹底解説! これから10年でいったい何が起こるのか? 生き残る企業、消える仕事は アパレルの最新動向・業界の課題・処方箋、すべてがこの1冊に凝縮! | AI時代に生き残る仕事、人間が能力を発揮できる仕事とは? 本著は、著者の膨大な取材に基づき、リアル近未来の職業像を図解も交え徹底解説!将来を考え始めた10代、就職活動を控えた20代、転職チャンスをうかがう30代、第2の人生の仕事選びを考える40代、子供の将来を憂う50~60代、すべての人に必読の1冊です。 | カネなし、コネなし、でも信念だけはある!自宅のリビングで化粧品会社を立ち上げた女性起業家が、約1500億円でロレアルに売却するまでのリアルな物語。 | 新テクノロジー、AI、長寿化、コロナ、リモートワーク、副業、、、 この変わり続ける世界で、私たちはどう生きるか? 日本人の不安に応える「ライフ・シフト」実践編 シリーズ50万部。待望の続編! | 世界最大の人材組織コンサル企業、 コーンフェリーで活躍するトップヘッドハンターだから書けた 日本人だけが知らない「一流」の新定義! |
発売日 | 2019/6/21 | 2020/2/28 | 2022/7/22 | 2021/10/29 | 2022/6/10 |
商品の説明
著者について
福田 稔(ふくだ みのる)
ローランド・ベルガー パートナー。
慶應義塾大学商学部卒業、欧州IESEビジネススクール経営学修士(MBA)、米国ノースウェスタン大学ケロッグビジネススクールMBA exchange program修了。株式会社電通国際情報サービスにてシステムデザインやソフトウェア企画に従事した後、2007年ローランド・ベルガーに参画。
消費財、小売り、ファッション、化粧品、インターネットサービスなどのライフスタイル領域を中心に、成長戦略、デジタル戦略、グローバル戦略、ビジョン策定など様々なコンサルティングを手掛ける。ローランド・ベルガー東京オフィスの消費財・流通プラクティスのリーダー。
経済産業省「服作り4.0」をプロデュースし、2017 57th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS「クリエイティブイノベーション部門」ACCゴールド受賞。同省主催の「若手デザイナー支援コンソーシアム」にも参画するなど、政策面からのアパレル業界に対する支援も実施。
また、プライベートエクイティファンドの支援を通じた消費財・小売企業に対する投資・再生支援実績は業界トップクラス。
シタテル株式会社の社外取締役や株式会社IMCFの戦略アドバイザーを務めるなど、業界の革新を促すスタートアップ企業に対する支援も行っている。
ローランド・ベルガー パートナー。
慶應義塾大学商学部卒業、欧州IESEビジネススクール経営学修士(MBA)、米国ノースウェスタン大学ケロッグビジネススクールMBA exchange program修了。株式会社電通国際情報サービスにてシステムデザインやソフトウェア企画に従事した後、2007年ローランド・ベルガーに参画。
消費財、小売り、ファッション、化粧品、インターネットサービスなどのライフスタイル領域を中心に、成長戦略、デジタル戦略、グローバル戦略、ビジョン策定など様々なコンサルティングを手掛ける。ローランド・ベルガー東京オフィスの消費財・流通プラクティスのリーダー。
経済産業省「服作り4.0」をプロデュースし、2017 57th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS「クリエイティブイノベーション部門」ACCゴールド受賞。同省主催の「若手デザイナー支援コンソーシアム」にも参画するなど、政策面からのアパレル業界に対する支援も実施。
また、プライベートエクイティファンドの支援を通じた消費財・小売企業に対する投資・再生支援実績は業界トップクラス。
シタテル株式会社の社外取締役や株式会社IMCFの戦略アドバイザーを務めるなど、業界の革新を促すスタートアップ企業に対する支援も行っている。
登録情報
- ASIN : B07SJYFWZR
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2019/6/21)
- 発売日 : 2019/6/21
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 17065 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 292ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 131,276位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 171位学生の就職 (Kindleストア)
- - 215位学生の就職(業界研究)
- - 16,594位暮らし・健康・子育て (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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2023年10月5日に日本でレビュー済み
レポート
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本の状態は説明通りでした。配達日も予定通りに届きました。
役に立った
2019年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、「2030年のアパレルの未来を予測する」という問題設定のもと、現在のアパレル消費はどうなっているのか、服が売れないのは本当か、といった問いに答えようとするものである。
章立ては以下の通り。
第1章「まずは『アパレル不況』を正しく理解する」では、世界のアパレル産業の現状について述べる。それによれば、最新の予測では、グローバルのアパレル市場は2017年から2022まで年平均5%の平均成長率を有しているという。しかし、日本アパレル産業はグローバル化が遅れており、グローバルなアパレル市場の拡大の恩恵に与れていない。日本市場に関しては、①フォロワー層の減少=マスマーケットの縮小・細分化、②少子高齢化、③アパレル単価の下落、という問題により、アパレル消費が減少している。特に、アパレル単価の下落には、①リユース市場の拡大、②EC化率の上昇に伴う「価格低減効果」、③オフィスカジュアルの浸透、等が指摘される。
第2章「アパレル産業で進む、デジタル化がもたらす10の本質的変化」では、現在の勝ち組アパレルの共通点として、テクノロジーの活用を挙げ、それがアパレルの「何」を「どのように」変えるのかについて、次の10の変化に分けて述べる。①2割の「能動的な消費者」はインフルエンサー化、プロシューマー化する。②8割の「受動的な消費者」にはレコメンデーション機能の影響力が増す。③お気に入りのブランドを「直販サイト」で購入する「D to C」ビジネスモデルが増える。④「売り手と買い手の情報格差」が無くなり、業界人の地位と仕事が奪われる。⑤「無駄な在庫」を抱えるリスクがなくなる。⑥「ただ着るだけの衣服」から進化する。⑦服づくりのデザインプロセスもデジタル化する。⑧人がいない工場や店舗が出現する。⑨「マス・カスタマイゼーション」で、「受注生産」と「大量生産」の両立が可能になる。⑩人事業務の高度化と効率化が実現する。
第3章「AI(人工知能)はアパレル産業をどう変えるか」では、特にテクノロジーの中で、AIによる変化ついて、①画像解析、②音声解析、③テキスト解析、④データー解析の4つに分けて深掘りしていく。
第4章「世界の最先端では何が起こっているのか」では、グローバル企業の最新事例を紹介する。取り上げられる企業は、「ブーフー」、「エイソス」、「エディテッド」、「スティッチフィックス」、「スーツサプライ」、「リフォーメーション」、「アマゾン」、「衣邦人」、「ジリンゴ」などである。
第5章「2030年の消費市場は、どうなっているのか」は、以上の議論を踏まえて、アメリカの事例を参照しつつ、2030年の消費社会がどのようなものなのかを予測する。まず、①消費者の価値観のさらなる多様化、②テクノロジーの進化、③プラットフォーマーの強大化により、業界構造が大きく変化する。そして、①利便性追求、②ロングテール対応、③プライスリーダー、④カテゴリーキラー、⑤ライフスタイル提案、⑥エンターテイナー、⑦ローカル対応、という7つの価値軸が小売業において生き残るために重要になってくるという。
そして、第6章では、「結局、今後の10年間で、国内アパレル産業はどう変化し、いま何をすべきなのか」について、提言する。それは、「縮小する国内市場ではなく、成長する海外市場に目を向けること」、「海外で売れる純国産ブランドを育てること」であるという。しかし、日本のブランドには、海外のプレミアムラグジュアリーブランドにあるようなブランドストーリに欠ける。それゆえ、「日本らしさの付与」、「独自性の追求」、「ビジネス基盤の確立」によって、当面、アクセシブルラグジュアリー市場で勝負するのが現実的であるという。他方、トレンド市場やマスボリューム市場で成功するためには、「デジタル・ファストファッション」=D to C型マーケットインアプローチが必要なるという。
以上のように、本書は、論旨が明快で、2030年の日本のアパレルの未来は、明るくなく、生き残るためには、デジタル化と独自性の創出が必要である主張する。豊富な知識、データ、個別事例による裏付があり、議論は非常に説得的である。とはいえ、こうした議論は『誰がアパレルを殺すのか』でも繰り返されていおり、意外性があるわけではない。本書の価値は、むしろ、より具体的に日本のアパレル産業のとるべき道筋について、青写真を描いてる点にあると思う。様々な点で参考になる。
章立ては以下の通り。
第1章「まずは『アパレル不況』を正しく理解する」では、世界のアパレル産業の現状について述べる。それによれば、最新の予測では、グローバルのアパレル市場は2017年から2022まで年平均5%の平均成長率を有しているという。しかし、日本アパレル産業はグローバル化が遅れており、グローバルなアパレル市場の拡大の恩恵に与れていない。日本市場に関しては、①フォロワー層の減少=マスマーケットの縮小・細分化、②少子高齢化、③アパレル単価の下落、という問題により、アパレル消費が減少している。特に、アパレル単価の下落には、①リユース市場の拡大、②EC化率の上昇に伴う「価格低減効果」、③オフィスカジュアルの浸透、等が指摘される。
第2章「アパレル産業で進む、デジタル化がもたらす10の本質的変化」では、現在の勝ち組アパレルの共通点として、テクノロジーの活用を挙げ、それがアパレルの「何」を「どのように」変えるのかについて、次の10の変化に分けて述べる。①2割の「能動的な消費者」はインフルエンサー化、プロシューマー化する。②8割の「受動的な消費者」にはレコメンデーション機能の影響力が増す。③お気に入りのブランドを「直販サイト」で購入する「D to C」ビジネスモデルが増える。④「売り手と買い手の情報格差」が無くなり、業界人の地位と仕事が奪われる。⑤「無駄な在庫」を抱えるリスクがなくなる。⑥「ただ着るだけの衣服」から進化する。⑦服づくりのデザインプロセスもデジタル化する。⑧人がいない工場や店舗が出現する。⑨「マス・カスタマイゼーション」で、「受注生産」と「大量生産」の両立が可能になる。⑩人事業務の高度化と効率化が実現する。
第3章「AI(人工知能)はアパレル産業をどう変えるか」では、特にテクノロジーの中で、AIによる変化ついて、①画像解析、②音声解析、③テキスト解析、④データー解析の4つに分けて深掘りしていく。
第4章「世界の最先端では何が起こっているのか」では、グローバル企業の最新事例を紹介する。取り上げられる企業は、「ブーフー」、「エイソス」、「エディテッド」、「スティッチフィックス」、「スーツサプライ」、「リフォーメーション」、「アマゾン」、「衣邦人」、「ジリンゴ」などである。
第5章「2030年の消費市場は、どうなっているのか」は、以上の議論を踏まえて、アメリカの事例を参照しつつ、2030年の消費社会がどのようなものなのかを予測する。まず、①消費者の価値観のさらなる多様化、②テクノロジーの進化、③プラットフォーマーの強大化により、業界構造が大きく変化する。そして、①利便性追求、②ロングテール対応、③プライスリーダー、④カテゴリーキラー、⑤ライフスタイル提案、⑥エンターテイナー、⑦ローカル対応、という7つの価値軸が小売業において生き残るために重要になってくるという。
そして、第6章では、「結局、今後の10年間で、国内アパレル産業はどう変化し、いま何をすべきなのか」について、提言する。それは、「縮小する国内市場ではなく、成長する海外市場に目を向けること」、「海外で売れる純国産ブランドを育てること」であるという。しかし、日本のブランドには、海外のプレミアムラグジュアリーブランドにあるようなブランドストーリに欠ける。それゆえ、「日本らしさの付与」、「独自性の追求」、「ビジネス基盤の確立」によって、当面、アクセシブルラグジュアリー市場で勝負するのが現実的であるという。他方、トレンド市場やマスボリューム市場で成功するためには、「デジタル・ファストファッション」=D to C型マーケットインアプローチが必要なるという。
以上のように、本書は、論旨が明快で、2030年の日本のアパレルの未来は、明るくなく、生き残るためには、デジタル化と独自性の創出が必要である主張する。豊富な知識、データ、個別事例による裏付があり、議論は非常に説得的である。とはいえ、こうした議論は『誰がアパレルを殺すのか』でも繰り返されていおり、意外性があるわけではない。本書の価値は、むしろ、より具体的に日本のアパレル産業のとるべき道筋について、青写真を描いてる点にあると思う。様々な点で参考になる。
2020年5月30日に日本でレビュー済み
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日本は市場規模が縮小しているが、世界規模でいえば拡大している。そしてアパレルは必需品でもある。つまり、知恵とテクノロジーをうまく使えば、まだまだ成長可能な産業である! というのが本書の主張。詳しい内容は本書を参照されたいが、著者は実際にアパレル産業にコミットしているコンサルタントだけあって説得力のある提案を論理的に展開している。また、これはアパレル産業だけの問題ではなく、日本の社会構造・組織構造の問題をも含んだ内容であるので、日常品であるがゆえにコモディティ化して業界自体が低迷している産業ならば、誰もが読んで役に立てることができると思う。
2022年4月18日に日本でレビュー済み
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文章が分かりやすくて、1日で読み終わりました。川下から川上まで説明されているので、アパレル業界のみならず参考になりそうです。2030年というそこまで遠くない未来の為に、現在進行形のAI等の技術紹介がされており、すぐにでも導入可能な方法が説明されており、会社のDXに悩んでいる人の入門編としても役に立つと思います。
2020年2月15日に日本でレビュー済み
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アパレル業界の話に加えて現在アパレル企業を中心に拡大しているライフスタイル業界(インテリア、雑貨、化粧品、飲食分野)の将来のヒントにもなる本。
冷静的確に現在を分析して多角的な視点からファッションビジネスの今後を予測しています。自分のビジネスに刺激をもらいました。
特に後半の未来予測に納得。10年後20年後にぜひ確かめてみたい。
けっこう当たっていそう。8割くらいかな。
冷静的確に現在を分析して多角的な視点からファッションビジネスの今後を予測しています。自分のビジネスに刺激をもらいました。
特に後半の未来予測に納得。10年後20年後にぜひ確かめてみたい。
けっこう当たっていそう。8割くらいかな。
2019年6月26日に日本でレビュー済み
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日本アパレル業界の課題と方向性について、とてもわかりやすくまとめた良書です。
「服は売れているところでは売れている、2017年国内衣料品の市場規模は前年比1.1%ながら微増となった。」冒頭から固定観念を覆す事実が提示され、アパレル業界で今、何が起きているかが分かりやすく述べられています。それぞれの事象の背景から説明されている為、内容を理解しやすく、引き込まれながら一気に読了しました。
本書で個人的に感銘を受けたのは、第2・3章と第6章です。
第2章では、デジタル化がアパレル業界にもたらす影響について分かりやすく解説されており、特に8割の受動的な消費者やAIに関する考察が納得感がありました。
第6章は本書のハイライトであり、この章だけを読むためにも買う価値があります。国内アパレルの今後について、川上から川下まで多面的に考察されており、日本の文化や教育まで含めた鋭い提案があります。「日本人はアパレルに向いていない」「肝心の独自性やアイデンティティが抜け落ちている」など、
言われてみれば納得の鋭い考察が多く、筆者の幅広い知見と分析力、そこから提案される解決策に驚かされました。
また最後の「デザイナー森永邦彦氏との対談」、そして「終わりに」における昭和のアセットに対する分析も興味深く、令和時代のアパレルを考えるうえでの全てが、この一冊に詰まっていると感じました。
アパレルに興味がある方だけではなく、ビジネスに興味がある方は買って損は無い良書だと思います。
「服は売れているところでは売れている、2017年国内衣料品の市場規模は前年比1.1%ながら微増となった。」冒頭から固定観念を覆す事実が提示され、アパレル業界で今、何が起きているかが分かりやすく述べられています。それぞれの事象の背景から説明されている為、内容を理解しやすく、引き込まれながら一気に読了しました。
本書で個人的に感銘を受けたのは、第2・3章と第6章です。
第2章では、デジタル化がアパレル業界にもたらす影響について分かりやすく解説されており、特に8割の受動的な消費者やAIに関する考察が納得感がありました。
第6章は本書のハイライトであり、この章だけを読むためにも買う価値があります。国内アパレルの今後について、川上から川下まで多面的に考察されており、日本の文化や教育まで含めた鋭い提案があります。「日本人はアパレルに向いていない」「肝心の独自性やアイデンティティが抜け落ちている」など、
言われてみれば納得の鋭い考察が多く、筆者の幅広い知見と分析力、そこから提案される解決策に驚かされました。
また最後の「デザイナー森永邦彦氏との対談」、そして「終わりに」における昭和のアセットに対する分析も興味深く、令和時代のアパレルを考えるうえでの全てが、この一冊に詰まっていると感じました。
アパレルに興味がある方だけではなく、ビジネスに興味がある方は買って損は無い良書だと思います。
2021年6月5日に日本でレビュー済み
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日本のアパレルが、2030年に向けて今後どうすれば良いかの方向性が書かれてない。
人口が減り続ける日本でどうすれば良いのか?のヒントがほしかった。
人口が減り続ける日本でどうすれば良いのか?のヒントがほしかった。
2019年10月23日に日本でレビュー済み
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参考にはなるがありきたりな未来予想かな