今日本の病院は、厳しい環境の下に置かれています。
病院自体は、2000年の9200超から減少し続けていますが、
それでの1人当たりの病床数は、OECD諸国と比較すると圧倒的に多く、病床過剰国問題は解消していません。
一方、医師やパラメディカルのスタッフ数が不足し、
医師や看護師に過大な負担を強いているという現実もあります。
しかし、医療費抑制政策もあり、入院患者数自体は減少し続け、今後は人口自然減ということもあり、
病院経営はさらに苦しくなるものと思われます。事実民間の病院の約3割は赤字経営といわれています。
そのため、厚労省も再編統合について特に必要とし、自治体病院、日赤病院など424の病院名を公表しましたが、
現実として統廃合は遅々として進んでいないのが現状のようです。
そこで「週刊東洋経済」2020年1/11号は「病院が壊れる」の表題の下、
市民病院の経営が危ない、医療法人の倒産はなぜ起きるのか、医療法人ランキング150、など
多方面からこの問題を取り上げ、解説、分析していて、
病院関係者、医療従事者には非常に参考になると思います。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
週刊東洋経済 2020年1/11号 [雑誌](病院が壊れる) 雑誌 – 2020/1/6
病院の経営環境は厳しさを増すばかりです。ほとんどの公立病院は自治体からの赤字補塡で支えられており、総額は年間約8000億円。人口減少で税収が細る中、これまでどおりの補塡を続けることは容易ではありません。また民間病院の経営破綻も相次いでいます。
地方を中心に医師不足も深刻です。全国の大学病院を支えているのは、過労死ラインで働いても給料が支払われない「無給医」です。このような状態を放置していいはずがありません。今号の特集では「壊れていく病院」のリアルに迫りました。
【第1特集】病院が壊れる
Part1 公立病院の苦悩
医師不足で「救急お断り」 市民病院の経営が危ない
今変わらなければ“突然死"も ニッポンの病院の正念場
「医療提供体制の見直しは必須だ」 厚生労働相 加藤勝信
無給医問題があらわにした医師の“超"長時間労働
毎年約400億円の赤字 都立8病院の経営難
中核病院建設に「待った」 財政難の新潟は大混乱
「点ではなく面で支える医療が必要」 慶応大学教授 印南一路
公立病院の赤字 累積欠損金ワースト150
[現地ルポ] 地域医療の牙城を守れる 日本赤十字病院の危機
「うそを重ねては再編が進まない」 日本病院会会長 相澤孝夫
Part2 民間病院の危機
東京の都心部でも安泰ではない 医療法人倒産はなぜ起きるのか
「地域密着では民間病院の出番」 医療法人協会会長 加納繁照
売却案件は引きも切らず 盛り上がる病院のM&A
「買収した東芝病院は3年で再建できる」 カマチグループ会長 蒲池眞澄
架空の売却話も飛び交う 病院に群がる怪しい人々
稼ぐ民間病院の実力! 医療法人ランキング150
債務超過の三井記念病院 外来患者が増える順天堂
深層リポート
ソフトバンクが狙う新金脈 知られざる物流の巨大拠点
名門の日立化成を傘下に 昭和電工「1兆円買収」の賭け
【スペシャルリポート】
深刻なガバナンス不在 日本郵政グループの難題
「改善状況をチェックする第三者機関が必要」 特別調査委員会アドバイザー 出口治明
連載
経済を見る眼|アート思考で製造業は復活する|延岡健太郎
ニュースの核心|「儲かる値付け」の軽視が凋落を招く|山田雄大
『会社四季報』ルーキー登場|ALiNKインターネット
トップに直撃|「トヨタとは対等な関係で仲良くけんかする」 SUBARU社長 中村知美
フォーカス政治|地方が相次ぎ反旗を翻す「官邸案件」の不合理性|牧原 出
グローバル・アイ|置き去りにされる薬剤耐性問題/欧州の銀行秩序を揺さぶる仏の独自路線
INSIDE USA|新時代における右派と左派 米大統領選の激しい思想闘争|会田弘継
中国動態|交通違反もスリも激減 中国監視カメラの「効用」|田中信彦
マネー潮流|年始の日本銀行に2つの朗報|木内登英
少数異見|ミレニアル世代が挑むべき「心地の悪い」交流
知の技法 出世の作法|仕事に活用できるメモの技法(2)|佐藤 優
経済学者が読み解く現代社会のリアル|最低賃金の引き上げで生産性は上がるのか|奥平寛子
人が集まる街 逃げる街|小樽市(北海道) 美しい街並みと豊富な海産物|牧野知弘
クラシック音楽最新事情|今年生誕250年 主役はベートーヴェン|田中 泰
ひと烈風録|「髪と歯の再生」でリード異色研究者の波瀾万丈 理化学研究所 生命機能科学研究センター チームリーダー 辻 孝|塚崎朝子
話題の本|『スーパー大陸』著者 ケント・E・カルダー氏に聞く ほか
「英語雑談力」入門|make a resolution (決心する、決意する)|柴田真一
経済クロスワード|2020年の経済イベント
編集部から|
読者の手紙・次号予告|
地方を中心に医師不足も深刻です。全国の大学病院を支えているのは、過労死ラインで働いても給料が支払われない「無給医」です。このような状態を放置していいはずがありません。今号の特集では「壊れていく病院」のリアルに迫りました。
【第1特集】病院が壊れる
Part1 公立病院の苦悩
医師不足で「救急お断り」 市民病院の経営が危ない
今変わらなければ“突然死"も ニッポンの病院の正念場
「医療提供体制の見直しは必須だ」 厚生労働相 加藤勝信
無給医問題があらわにした医師の“超"長時間労働
毎年約400億円の赤字 都立8病院の経営難
中核病院建設に「待った」 財政難の新潟は大混乱
「点ではなく面で支える医療が必要」 慶応大学教授 印南一路
公立病院の赤字 累積欠損金ワースト150
[現地ルポ] 地域医療の牙城を守れる 日本赤十字病院の危機
「うそを重ねては再編が進まない」 日本病院会会長 相澤孝夫
Part2 民間病院の危機
東京の都心部でも安泰ではない 医療法人倒産はなぜ起きるのか
「地域密着では民間病院の出番」 医療法人協会会長 加納繁照
売却案件は引きも切らず 盛り上がる病院のM&A
「買収した東芝病院は3年で再建できる」 カマチグループ会長 蒲池眞澄
架空の売却話も飛び交う 病院に群がる怪しい人々
稼ぐ民間病院の実力! 医療法人ランキング150
債務超過の三井記念病院 外来患者が増える順天堂
深層リポート
ソフトバンクが狙う新金脈 知られざる物流の巨大拠点
名門の日立化成を傘下に 昭和電工「1兆円買収」の賭け
【スペシャルリポート】
深刻なガバナンス不在 日本郵政グループの難題
「改善状況をチェックする第三者機関が必要」 特別調査委員会アドバイザー 出口治明
連載
経済を見る眼|アート思考で製造業は復活する|延岡健太郎
ニュースの核心|「儲かる値付け」の軽視が凋落を招く|山田雄大
『会社四季報』ルーキー登場|ALiNKインターネット
トップに直撃|「トヨタとは対等な関係で仲良くけんかする」 SUBARU社長 中村知美
フォーカス政治|地方が相次ぎ反旗を翻す「官邸案件」の不合理性|牧原 出
グローバル・アイ|置き去りにされる薬剤耐性問題/欧州の銀行秩序を揺さぶる仏の独自路線
INSIDE USA|新時代における右派と左派 米大統領選の激しい思想闘争|会田弘継
中国動態|交通違反もスリも激減 中国監視カメラの「効用」|田中信彦
マネー潮流|年始の日本銀行に2つの朗報|木内登英
少数異見|ミレニアル世代が挑むべき「心地の悪い」交流
知の技法 出世の作法|仕事に活用できるメモの技法(2)|佐藤 優
経済学者が読み解く現代社会のリアル|最低賃金の引き上げで生産性は上がるのか|奥平寛子
人が集まる街 逃げる街|小樽市(北海道) 美しい街並みと豊富な海産物|牧野知弘
クラシック音楽最新事情|今年生誕250年 主役はベートーヴェン|田中 泰
ひと烈風録|「髪と歯の再生」でリード異色研究者の波瀾万丈 理化学研究所 生命機能科学研究センター チームリーダー 辻 孝|塚崎朝子
話題の本|『スーパー大陸』著者 ケント・E・カルダー氏に聞く ほか
「英語雑談力」入門|make a resolution (決心する、決意する)|柴田真一
経済クロスワード|2020年の経済イベント
編集部から|
読者の手紙・次号予告|
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- ASIN : B081WVBKV5
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2020/1/6)
- 発売日 : 2020/1/6
- 言語 : 日本語
- Amazon 売れ筋ランキング: - 274位ビジネス一般・経済の雑誌
- - 12,353位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年1月6日に日本でレビュー済み
2021年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
解決策にはやや手薄な感はありますが、増大する赤字病院の現状を効率よく纏め、その原因にも言及していますね。良い特集だったと思います。勉強になりました。
独断偏見で要約。①「増大する赤字と利権」 新潟や赤十字を例に挙げ、地方の公立系病院を中心として増大する赤字体質と、再編も利権で進まない現状。②「医師不足」無給医、過労死など、勤務医が逃げ出したくもなる過酷な勤務状況。③「公立病院の累積赤字ランキング」④「経営力の欠如」 地方だけでなく、東京の民間病院も例外ではなくなっていること(石井クリニックの倒産、三井記念病院の凋落など)。原因として、診療報酬が全国一律で都市部に不利な面もあるが、マネジメント力不足の面も大きい。④「形だけの再編」 中途半端な再編で医師不足のケースも。⑤「業界データ開示不足」 再編喚起で、厚労省が発表した問題病院データを発表したが、偏りがあり、公平でないという見方。⑥「M&A、ファンド」 ハゲタカの如く暗躍する怪しい金融人材。⑦「一方で、飛躍する民間病院など」 徳洲会、IMS、上尾中央、カマチG、順天堂大など。
個人的感想。解決策が手薄と述べたが、印南教授(慶応)の言葉は印象的だ。「原因は2つ。医師もいないのに病院存続を望む住民の箱モノ信仰と、医療関係者の急性期病床数維持信仰だ。これに個別の自治体が対応するのは難しい」「(赤字の原因とされる)政策医療を行っていない公立病院は不要なはずだが、比率は(民間より)低かったりする」。また、加納会長(日本医療法人)の「民間病院の出番」「巨大病院はいらない」も正鵠を射る。
結局、利権が絡んだ自治体のガバナンス不足を代表に、経営力不足が明らかに映る。医師不足に対して、医療レベルの希薄化リスクを誘因する医学部増設しか発想しかできない政治にも失望するが、経営者にも、現場の医師・看護師の働きがいを如何に誘因するかが、経営の根底であるという認識が無いのだ。給料を上げれば医療人材は集まる程度の見下した発想しかなく、もっとも酷いのは、人材よりも、設備投資を重視する箱モノ信仰であろう。ある官僚の新聞投稿で、赤字病院の原因は「看護士の給料が高いことが原因」という幼稚な財務分析に驚いたことがあるが、この程度の医療経済学の発想では、日本の医療は本当に危ない。
独断偏見で要約。①「増大する赤字と利権」 新潟や赤十字を例に挙げ、地方の公立系病院を中心として増大する赤字体質と、再編も利権で進まない現状。②「医師不足」無給医、過労死など、勤務医が逃げ出したくもなる過酷な勤務状況。③「公立病院の累積赤字ランキング」④「経営力の欠如」 地方だけでなく、東京の民間病院も例外ではなくなっていること(石井クリニックの倒産、三井記念病院の凋落など)。原因として、診療報酬が全国一律で都市部に不利な面もあるが、マネジメント力不足の面も大きい。④「形だけの再編」 中途半端な再編で医師不足のケースも。⑤「業界データ開示不足」 再編喚起で、厚労省が発表した問題病院データを発表したが、偏りがあり、公平でないという見方。⑥「M&A、ファンド」 ハゲタカの如く暗躍する怪しい金融人材。⑦「一方で、飛躍する民間病院など」 徳洲会、IMS、上尾中央、カマチG、順天堂大など。
個人的感想。解決策が手薄と述べたが、印南教授(慶応)の言葉は印象的だ。「原因は2つ。医師もいないのに病院存続を望む住民の箱モノ信仰と、医療関係者の急性期病床数維持信仰だ。これに個別の自治体が対応するのは難しい」「(赤字の原因とされる)政策医療を行っていない公立病院は不要なはずだが、比率は(民間より)低かったりする」。また、加納会長(日本医療法人)の「民間病院の出番」「巨大病院はいらない」も正鵠を射る。
結局、利権が絡んだ自治体のガバナンス不足を代表に、経営力不足が明らかに映る。医師不足に対して、医療レベルの希薄化リスクを誘因する医学部増設しか発想しかできない政治にも失望するが、経営者にも、現場の医師・看護師の働きがいを如何に誘因するかが、経営の根底であるという認識が無いのだ。給料を上げれば医療人材は集まる程度の見下した発想しかなく、もっとも酷いのは、人材よりも、設備投資を重視する箱モノ信仰であろう。ある官僚の新聞投稿で、赤字病院の原因は「看護士の給料が高いことが原因」という幼稚な財務分析に驚いたことがあるが、この程度の医療経済学の発想では、日本の医療は本当に危ない。
2020年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中味は、業界では知られていることが多く、新しいものはありません。 深い洞察、あるいは他のセクターからの切り口を期待すると肩透かしですが、あまり、このようなことを考えたことが無い方は興味をもたれるかも知れません。
2020年1月25日に日本でレビュー済み
内容に目新しさはありません。
勤務医の超長時間労働など、昭和の時代から見て見ぬ振りをしてきた問題であり、指摘だけで結局解決策は提案できておりません。
更にここに最近問題となっている内科開業医の負担増は何ら触れられていません。勤務医の問題など言わば常識であり、現在の課題は地域医療を担っている開業医が、高齢化と多死社会を迎えて24時間365日往診を強いられ始めている事です。病院と同時に、実は地域医療も地盤沈下を起こし始めていて、田舎に置き去りにされている高齢者は家族が見れなければ自宅で野垂れ死ぬ未来が目の前まで来ています。
勤務医の超長時間労働など、昭和の時代から見て見ぬ振りをしてきた問題であり、指摘だけで結局解決策は提案できておりません。
更にここに最近問題となっている内科開業医の負担増は何ら触れられていません。勤務医の問題など言わば常識であり、現在の課題は地域医療を担っている開業医が、高齢化と多死社会を迎えて24時間365日往診を強いられ始めている事です。病院と同時に、実は地域医療も地盤沈下を起こし始めていて、田舎に置き去りにされている高齢者は家族が見れなければ自宅で野垂れ死ぬ未来が目の前まで来ています。
2020年1月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
地域医療をめぐる現状は分かりましたが、経営悪化の原因となる医師不足がなぜ発生したのか、を掘り下げてほしかったです。
2020年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは、わずかな知り合いや、浅い付き合いの人といった業界の方々に聞いても、ここまでの取材はできないと思われます。
よくここまで調査したと思います。
よくここまで調査したと思います。
2020年3月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
印南氏をコメンテーターとしたのは間違い。中医協の経営側のメンバーであり、医療に対する理解、リスペクトが全くない。医療は経済効果で評価すべきではなく、医療行為そのものが最も大事な社会によって支えられるべきインフラである。