内部情報　　【深層】ロシアの「部分的動員令」は反プーチン派国民を効率良く消去するため

ロシアのプーチン大統領が予備役への部分的動員令に署名をしたことは既に広く報じられている。それまでは「職業軍人」だけで戦争をする･･･という大前提で、多くのロシア国民にとって他人事だったウクライナ戦争。自分のあずかり知らぬ場所で行われる戦争ということでプーチン大統領とウクライナ戦争への支持率は高止まりをしていたのは、読者の皆さんもご承知頂いているだろう。

しかしあなたは疑問に感じたことはないだろうか。いくら年齢を重ねて衰えたとはいえ、プーチン大統領はこれまで高度な戦略で自分自身の政策を内外で実現してきた頭脳派政治家だ。あまりに簡単に自国の兵員を死なせてしまっているように見える。まるで故意に死なせているかのごとく無為無策な進軍を続けたり、行き当たりばったりのように補給路を確保しないまま敵地に攻め込んだり、かつてのプーチン大統領からは考えられない失策ばかりが目立っている。

実はプーチン大統領と同じことをしていた国家トップは歴史上に何人もいる。今回はロシア政治の専門家と、歴史の専門家の2人に独自視点で語ってもらった。