はじめに 死亡時に北朝鮮国籍の男性「キム・チョル」氏と記載された北朝鮮の外交旅券を所持していた男性の「北朝鮮への帰国」は、ようやくかなった。2017年3月30日、「キム・チョル」氏の遺体はクアラルンプール(マレーシア)発のマレーシア航空機で北京(中国)に搬送され、北京(中国)発の中国国際航空機で平壌(北朝鮮)に搬送された。「キム・チョル」氏の遺体は、2017年3月31日の午後に平壌(北朝鮮)に到着した。 災難続きだった「キム・チョル」氏の遺体はようやく落ち着くことができるのだろうか?そもそも「北朝鮮への帰国」を望んでいたのか?今となってはわからない。 そもそも「キム・チョル」氏は果たして「金正男」氏であったのだろうか(ほぼ間違いないと思われるが、可能性として疑問は残り続ける)。国内外問わず政治のシーンでは、一旦、政治のアリーナに一歩踏み込めば「政治利用」から逃れることはできない。自身の死さえも。 ましてや「金正男(=キム・チョル)」」氏であれば、死後も「政治利用」され続けることは予想に難くない。
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はじめに
死亡時に北朝鮮国籍の男性「キム・チョル」氏と記載された北朝鮮の外交旅券を所持していた男性の「北朝鮮への帰国」は、ようやくかなった。2017年3月30日、「キム・チョル」氏の遺体はクアラルンプール(マレーシア)発のマレーシア航空機で北京(中国)に搬送され、北京(中国)発の中国国際航空機で平壌(北朝鮮)に搬送された。「キム・チョル」氏の遺体は、2017年3月31日の午後に平壌(北朝鮮)に到着した。
災難続きだった「キム・チョル」氏の遺体はようやく落ち着くことができるのだろうか?そもそも「北朝鮮への帰国」を望んでいたのか?今となってはわからない。
そもそも「キム・チョル」氏は果たして「金正男」氏であったのだろうか(ほぼ間違いないと思われるが、可能性として疑問は残り続ける)。国内外問わず政治のシーンでは、一旦、政治のアリーナに一歩踏み込めば「政治利用」から逃れることはできない。自身の死さえも。
ましてや「金正男(=キム・チョル)」」氏であれば、死後も「政治利用」され続けることは予想に難くない。