【インテリジェンスJP】アメリカの情報担当国防次官人事と課題

2017/09/11 05:58
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トランプ大統領はペンタゴンの情報担当国防次官(Undersecretary of Defense for Intelligence : USDI)として、ジョゼフ・D・カーナン退役海軍中将の指名を予定している。通称USDIと呼ばれるこのポジションは、国防長官麾下に置かれる国防長官府(Office of the Secretary of Defense : OSD)の中のもので、シビリアンコントロールとして大きな権限を持つ。2001年3月の同時多発テロを契機にジョージ・W・ブッシュ政権の下、2003年に設置された。
 
ペンタゴンのインテリジェンス部門のトップとして、国防長官及び次官に対してアドバイスを行う立場であると同時に、国家情報長官に対してもアドバイスを行うという、言わば二つのラインの下にあるポジションとなっている。議会の上院がこのポジションにカーナン中将を承認したら、彼はたちまち多くの難問に直面することになるだろう。この地位は、国防総省内や他の情報機関との間での政策競争に巻き込まれてしまわない様に、注意深く行動する事が求められるという難しさがつきまとう。

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