【インテリジェンスJP】フランスのテロ対策責任者は、テロ撲滅より権力争いに夢中

2017/11/07 17:00
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 エマニュエル・マクロン大統領の指示で立ち上げられたフランスの新しい国家テロ対策センターが、ミッテラン元大統領の時代に諜報活動で活躍していた人間を、再び集めようとしている。
 
 2002年から2007年までフランス内務省国家警察総局の国土監視局(Direction de la Surveillance du Territoire : DST)で長官を務めたピエール・ブスケ・ドゥ・フロリアンが、この新設された国家テロ対策センター長官の座に就いているが、彼はセンター立ち上げ作業の最後の仕上げとして、自身の仲間を理事に据えた。
 
 かつて内務省のテロ対策協力ユニット(Unite de Coordination de la Lutte Anti-terroriste : UCLAT)の幹部だったジャン・フランソワ・ゲイローである。彼は「テロリズム − 歴史・類型・対策法」(白水社刊)という著作もあるテロ対策の専門家である。

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