【Tの視点】朝鮮半島情勢に関する現時点での一考察・・・変質・変容・変動する東アジア・太平洋情勢

2018/05/09 22:49
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はじめに

2018年5月8日、中国国営新華社通信、中国国営中央テレビ(CCTV)、北朝鮮の朝鮮中央通信は、北朝鮮の金正恩委員長が5月7・8日に遼寧省大連を訪問し、習近平中国国家主席と会談したことを一斉に報じた。今回の金正恩氏の大連訪問は、陸路・鉄路・鉄道(金正日氏の専用車両)ではなく、空路(金正恩氏の専用機)での訪問となった。



今回の大連での中朝首脳会談

今回、中国遼寧省「大連」で行われた中朝首脳会談は、日米首脳会談が「ハワイ」で行われる際の位置付けをイメージすると理解しやすいと思われる。
日米首脳会談や外相をはじめとする日米間の重要閣僚による会談が「ハワイ(一昔前ではアラスカのアンカレッジも)」で行われる際、両国の外交日程上の理由による場合(急遽、会談を執り行う必要性が生じた場合等)、外交安全保障政策上の狙いによる場合、日米関係の状況(日米間に政治的問題や経済的問題等の諸問題を抱え対立が生じ、関係が悪化している場合)による場合が考えられる。
中朝間の首脳会談や重要閣僚をはじめとする重要会談等の「大連」での外交は、日米間の外交における「ハワイ」の位置付けをイメージするとわかりやすい。

今回の中朝首脳会談は、

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