【Tの視点】総裁選における石破茂氏の戦略に関する一考察

2018/08/27 08:09
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 2018年8月21日、自由民主党は総裁選の日程を9月7日告示、9月20日投開票とすることを決定した。
自民党の総裁選は事実上、6年ぶりのものとなる。現時点では、今回の総裁選、三選を目指す安倍首相(現・自民党総裁)と石破茂・元自民党幹事長との間での事実上の一騎打ちとなる流れとなっている。
 
 自民党の七大派閥のうち5派閥、「細田派(安倍首相の出身派閥 94名)」、「麻生派(59名)」、「岸田派(48名)」、「二階派(44名)」、「竹下派(竹下派の衆院議員 34名)」、「石原派(12名)」が安倍首相支持を打ち出しており、国会議員票で大勢がほぼ決しているといえよう(国会議員票の約7割が安倍支持)。
 
 石破茂氏は自民党の党員・党友票、特に地方の党員・党友票の獲得に活路を求めており、党員・党友の支持に起死回生の望みをかけている。そして来年の統一地方選挙や参議院議員選挙を踏まえた地方の党員・党友票(=来年の統一地方選と参議院議員選挙における安倍首相・安倍政権の支持率の動向)の獲得を戦略の柱としていることでも明らかであろう。
 
 しかし、現状の国内外の政治情勢を考えると、

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