【Tの分析】中曽根康弘氏の人脈や政治手法に関する一考察(2)・・リクルート事件を中心に

2020/01/23 05:08
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1986年、当時、日本共産党の国際部長の地位にあった緒方靖夫氏の東京都町田の自宅の電話が何者かによって盗聴されていたことが明らかになった。
通話中の電話の音声に違和感を覚えた緒方靖夫氏(日本共産党国際部長)は、NTTに通話中の違和感を訴え、調査を依頼。
NTT職員による調査の結果、緒方靖夫氏の自宅の電話が盗聴されていたことが判明し、盗聴は緒方靖夫氏の自宅の近隣周辺のアパートから行われていたことも明らかとなった。
「当該事案の性格」から捜査・司法手続きは紆余曲折を経た後、東京地検特捜部の調査により、「神奈川県警察警備部公安第一課」所属の警察官が1985年夏から盗聴を行っていた事実が明らかとなり、加えて、当時の警察庁の警備公安が統括していたいわゆる公安警察の「サクラ(コードネーム)」の存在が明らかになった。
明るみになった当該事案で問題となった、いわゆる「盗聴作業」にあたっていたのが「神奈川県警・警備部公安一課」に所属していたことから、「警察庁(サクラ、チヨダ、ゼロ等のコードネームで呼ばれている公安部門の統括)」、「警視庁(警備公安、公安外事等の公安部門で実質的に主力・実働部隊となっている)」、「神奈川県警」の「微妙な関係」から、いわゆる「リクルート事件」の幕があがったといえるであろう。

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