【Tの分析】トランプ米大統領の巻き返しと攻勢に関する一考察

2020/02/19 20:54
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トランプ米大統領は、2020年2月5日に自身のいわゆる「ウクライナ疑惑」をめぐる弾劾裁判(「権力乱用」と「議会妨害」)で米議会上院による無罪評決を受けて以降、米民主党を中心とする反トランプ勢力に対して巻き返し攻勢を強めている。
2020年2月7日、米国家安全保障会議(NSC)のビントマン米陸軍中佐(NSCにおいてウクライナ問題を担当していたといわれる)が解任された。
米議会下院における弾劾調査において、トランプ米大統領のいわゆるウクライナ疑惑関連でビントマン陸軍中佐がトランプ大統領に不利となる証言をしたことによる更迭であり、報復人事といえるであろう(ビントマン米陸軍中佐の弁護士は、ビントマン米陸軍中佐が真実を語ったために解任されたといった内容を含む声明を出した)。
ビントマン米陸軍軍中佐と同様に米議会の公聴会においてトランプ米大統領に不利となる内容の証言をしたソンドランド駐欧州連合代表部米国大使も更迭された。
尚、現在のところビントマン米陸軍中佐は米国家安全保障会議のポストを解任されただけであり、既にビントマン米陸軍中佐は新たな任務・役務についていることをマッカーシー米陸軍長官は2020年2月14日にワシントンD.C.で行った講演の中で言及した。マッカーシー米陸軍長官はビントマン米陸軍中佐に対する米陸軍による処分は考えていないことも明らかにした。
ビントマン陸軍中佐とソンドランド元駐欧州連合代表部米国大使の二人の更迭を皮切りに、トランプ米大統領は巻き返し攻勢を強め始めたが、

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