【Tの視点】日露首脳会談に関する一考察

2018/05/25 14:54
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はじめに

2018年5月26日に日露首脳会談の開催が予定されている。
2018年5月7日、先日行われたロシア大統領選で得票率76.6%(投票率67.9%)といった歴史的な選挙結果でプーチン大統領は通算4選を果たし、プーチン政権は4期目に突入した。
5月26日に予定されている日露首脳会談は、4選を果たしたプーチン大統領と安倍首相との初めての会談となる。
予定されている5月26日の日露首脳会談では、極めて簡単にいうと、以下の四つの点に集約されるであろう。

(1)今後の日露関係(外交安全保障分野・経済分野でのより一層の日露の戦略的協力等)

(2)北方領土問題

(3)北朝鮮情勢・朝鮮半島情勢や日露両国の対中国政策を中心とする東アジア地域(イラン問題等の中東地域も含む)の外交安全保障問題

(4)オホーツク海・日本海・東シナ海・南シナ海・太平洋・北極海地域における「外交安全保障問題・海の法の支配(中国の海洋政策を巡る諸問題)」・「海洋資源の保護・保全・管理(水産資源・海底資源等・海洋の汚染等への対策等)」や「海の安全(船舶・航路等の安全、海難救助等)」等、大きく四つの問題を中心に話し合われることが予想される。

だが中心は、「北方領土問題」、「北朝鮮問題(東南アジア情勢、イラン問題や中東情勢、中国問題、欧州情勢ともリンクし連動している=米国・トランプ大統領はリンク・連動させながら世界戦略を進めている)」、「北方領土での共同経済活動を契機とする日露経済協力の推進(日露両国はそれぞれ国内の経済・財政問題を抱えており、日露の経済関係を進展させることで突破口の一つとすることを目論んでいる。日露を主体とするロシア・北朝鮮・韓国の日本海側、つまり環日本海経済圏構想)」の大きく三点を巡る会談となりそうだ。

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