【短篇連続小説 −潜入−】第6回 No3(後編)ー 闇へ。 −

2018/08/07 02:09
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https://www.j-cia.com/archives/14466
の続きですが、連載順とストーリーはアメリカドラマ風にバラバラにしています(ただし今回は第5回の続きの後編)。
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立ち上がった男は、神谷よりも明らかに年を、取っていた。

おそらくは警察幹部なのだろうが「その辺の疲れているおじさん」にしか見えなかったので、すこしおかしくなった。
 
「間宮です。神谷君。きみ、席外して。それから、御前達には、『申し訳ないが長引くので、こちらでご接待致します』と伝えてくれ」
 
「わかりました。では。」
神谷は、ゆっくりと、出ていく。
 

間宮の名刺をみると、なんだかわからない役職になっている。

神谷は笑いながら言う。
「名刺は、仮の姿だから」
 
展開が早すぎる。なんだこれは。
 
「言っている意味がわかりませんが。この名刺、内閣府事務官ということは、”本店”から出向しているって事でしょう。それで役職がないってことは、これは外部用の名刺だ。神谷はあなたを『情報官』と呼んだが、あなたは内閣情報官じゃない。あなたは総理秘書官をやったのか何かしらないし、俺はそんなに役人の人事に詳しくないけど、神谷・・だっけ?アレよりも相当偉いんだろう?どうせ、本店警備局の影の人間なんだろう?」
 
正直オレは戸惑っていた。これらの紹介にいたるまでの時間が早すぎた。
ただ、紹介者は、大物だ。話がテンプラなワケはない。
騙されているとか、神谷や間宮がニセモノだということも。ありえないだろう。

おそらく、こういうことを考えたのは、0.1秒もない一瞬だろうが、間宮は、そんな俺の不安を見抜いたかどうかも、わからない。そして、

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