【Tの分析】最近の米朝関係の動きに関する一考察・・・三人の米国人の引き渡しや米朝首脳会談の日時・開催地の発表を中心に

2018/05/12 08:09
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はじめに

北朝鮮に拘束されていた三人の韓国系米国人、キム・ドンチョル氏(事業家であり牧師であるといわれている=非カソリック系)、キム・サンドク氏(平壌科学技術大学、会計学教授)、キム・ハクソン氏(平壌科学技術大学の運営に従事するために平壌に滞在していた)が北朝鮮から米国へ引き渡され、2018年5月10日(米東部時間、未明)、三人の当該韓国系米国人はワシントン郊外にあるアンドルーズ空軍基地に到着した。
2018年5月9日に再訪朝したポンペオ国務長官とともに当該三人は帰国した形になった。
今回の北朝鮮により拘束されていた三人の当該韓国系米国人は、東西冷戦下には頻繁に見ることのできた東西間のスパイや軍人の捕虜交換といった「交換・引き渡し」と本質的に同じ性格のものである。
前・米CIA長官であり現・米国務長官であるポンペオ氏に対して、北朝鮮側が「米朝首脳会談」の「最終段階の調整と確認(開催地と日時等の最終段階の調整と確認)」のためにポンぺオ氏の訪朝を促し、その際に北朝鮮は「拘束下にある三人の韓国系米国人のスパイ・工作員(北朝鮮側はそれを主な理由として拘束下に置いていいた)」という「お土産」をつけて応えたといった分析がある。
今回の「二度目のポンペオ氏の訪朝(今までに報道や公式発表等で確認されているだけでポンペオ氏は二度、訪朝しているとされているが、実際の訪朝回数はそれより多く、3〜4回程度でないか?といった見方もある)」と「三人の韓国系米国人の米国への引き渡し」は、本質的に米朝間の様々な狙いと思惑が交錯した「スパイ交換」といった性格のものであろう。
今回の「三人の韓国系米国人の北朝鮮による米国への引き渡し」が「スパイ交換」や「捕虜交換」といった性格のものと考えると、北朝鮮は「米国側得たメリット」とほぼ同等の「メリット」を獲得したであろうことは想像に難くない。

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