【長期連載】百足の虫は死して倒れず 第2回「高橋という男」

2017/03/23 11:00
d06187a10c9c

第1回「山田という男」「佐伯という男」
http://www.j-cia.com/archives/13173

--------------------------------- 
3,高橋という男

東大を出て、上級職試験を受けた。親もそうだったから、自然にそういう道を選ぶ事になった。何が楽しくて楽しくなかったかは分からない。必死に生きてきた。親の希望に叶う自分になるために。
ただ、不自由さを感じたわけではない。人並みに恋愛もしたし、当時の大学生として人並みに遊んだ。悪い事はしていない。ただそれだけだ。

東大ブランドはよく効いた。それでいい思いをしたのも1回や2回じゃない。警察庁に入庁してからは、同期で他省庁に入る奴もいたし、仕事もそれなりにこなしてきた。

警察キャリアというのは、

この記事は会員限定です。サイトにログインが必要となります。

「二階堂流」の最新記事

アクセスランキング