【インテリジェンスY】北朝鮮のマレーシアの拠点、そして中国

2017/03/01 19:13
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はじめに

「金正男氏が殺害されたとされる」事件に関し、メディア・スクラムといった様相の過熱報道が展開されている。
だが、金正男氏や北朝鮮関連の報道の多くは、韓国政府・情報機関の発信する発表・非公式のリーク等によっているところが大きいと思われる。
メディアの報道のかなりの部分が、韓国の「国家情報院」発の情報によるとみられる点は注意すべきであると考えられる。
情報戦、広告・PR戦の一環ととらえておいたほうがよさそうだ。
また、韓国政府や韓国の情報機関筋から発信された情報・リークは、しばらくして訂正されていることも多い。

マレーシアの警察当局等の捜査も行われているが、かなりの部分が韓国政府・韓国情報機関から提供された情報に基づいていると考えられる。
そもそも2017年2月13日午前9時頃にマレーシアのクアラルンプール国際空港(KLIA)のLCC専用(格安航空会社のエアアジア)・第二ターミナルの出発ロビーで体調に異変をきたし亡くなった北朝鮮国籍の男性「キム・チョル」氏が「金正男」であると「ザヒド副首相(マレーシア)」が明言したのも、韓国の国家情報院筋からの「金正男」氏関連の「指紋」等のデーターの提供に基づいていると考えられる。

「金正男」氏の息子「キム・ハンソル」氏が澳門からマレーシアに「遺体の確認」と「遺体の引き取り」に来るといった「報道」・「情報」も、韓国政府や韓国情報機関筋の一部勢力が発信した情報である可能性も高い。
韓国の一部政治勢力が「キム・ハンソル」氏の「マレーシア入り」に関する「プロット」を計画していたか(「キム・ハンソル」氏にコンタクトできたのか疑問であるし、マレーシア行きを説得できると考えることは難しい、ほぼ無理であると思われる。結局、「アプローチ」も「説得」も失敗している可能性が高い)、既成事実化が狙いか攪乱情報として発信していた可能性もある。

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