はじめに 2017年6月27日、稲田防衛相は自民党の都議選立候補者の応援演説において、いわゆる「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」などといった内容の発言を行った。 いわゆる稲田防衛相の「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」発言は、大きな政治問題となりそうだ。 政治問題化の動きに対し稲田防衛相は、6月27日の深夜にメディアに対して当該発言を撤回する旨を説明した。 だが、下村博文・自民党幹事長代行や荻生田光一・官房副長官を巡る諸問題が政治問題化しており、さらに二階幹事長の「メディア批判」発言も加わり、今後より一層と安倍政権への批判が高まる中、稲田防衛相の発言は政治問題として発展する傾向にあるといった状況。 2017年6月30日、稲田防衛相は閣議後の記者会見で「誤解を招きかねない発言であった」と発言を撤回し、その点で謝罪した。 そして、「(防衛相という)地位を利用した選挙活動の意図はなかった」として、公選法等の抵触の可能性に関しては明言を避けた。 進退に関して稲田防衛相は「辞任」について否定し、「緊張感をもって防衛相としての職責を果たしてゆきたい」とし、「人事は総理が決めることであり、申し上げる立場にはない」と述べた。
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はじめに
2017年6月27日、稲田防衛相は自民党の都議選立候補者の応援演説において、いわゆる「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」などといった内容の発言を行った。
いわゆる稲田防衛相の「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」発言は、大きな政治問題となりそうだ。
政治問題化の動きに対し稲田防衛相は、6月27日の深夜にメディアに対して当該発言を撤回する旨を説明した。
だが、下村博文・自民党幹事長代行や荻生田光一・官房副長官を巡る諸問題が政治問題化しており、さらに二階幹事長の「メディア批判」発言も加わり、今後より一層と安倍政権への批判が高まる中、稲田防衛相の発言は政治問題として発展する傾向にあるといった状況。
2017年6月30日、稲田防衛相は閣議後の記者会見で「誤解を招きかねない発言であった」と発言を撤回し、その点で謝罪した。
そして、「(防衛相という)地位を利用した選挙活動の意図はなかった」として、公選法等の抵触の可能性に関しては明言を避けた。
進退に関して稲田防衛相は「辞任」について否定し、「緊張感をもって防衛相としての職責を果たしてゆきたい」とし、「人事は総理が決めることであり、申し上げる立場にはない」と述べた。