はじめに 2017年11月6日、安倍首相とトランプ米大統領は首脳会談で、アジア・太平洋・アフリカ地域の安定と成長を目指す上で、「自由で開かれたインド太平洋戦略」の推進で一致した。 「自由で開かれたインド太平洋戦略」は、我が国・日本、米国、豪州・オーストラリア、そしてインドを加えた四カ国の連携を基軸として世界の過半に及ぶ人口を擁する「インド太平洋地域」の発展・繁栄・平和で重要となる海洋秩序の維持と強化の枠組みを作り、海洋秩序の維持と強化を推進し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を計るというもの。 今回の日米首脳会談において、安倍首相はトランプ米大統領の理解と賛同を得たとし、「自由で開かれたインド太平洋戦力」は日米共通の戦略となり、「日米協力」の新たな「象徴」となってゆくものと考えられる。 今月中旬に予定されているAPEC(アジア太平洋経済協力会議)等を端緒に、日米両国が協力してASEAN諸国を中心に呼びかけてゆき、国際的なレジーム・枠組みの形成を進めてゆくものと思われる。
この記事は会員限定です。サイトにログインが必要となります。
はじめに
2017年11月6日、安倍首相とトランプ米大統領は首脳会談で、アジア・太平洋・アフリカ地域の安定と成長を目指す上で、「自由で開かれたインド太平洋戦略」の推進で一致した。
「自由で開かれたインド太平洋戦略」は、我が国・日本、米国、豪州・オーストラリア、そしてインドを加えた四カ国の連携を基軸として世界の過半に及ぶ人口を擁する「インド太平洋地域」の発展・繁栄・平和で重要となる海洋秩序の維持と強化の枠組みを作り、海洋秩序の維持と強化を推進し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を計るというもの。
今回の日米首脳会談において、安倍首相はトランプ米大統領の理解と賛同を得たとし、「自由で開かれたインド太平洋戦力」は日米共通の戦略となり、「日米協力」の新たな「象徴」となってゆくものと考えられる。
今月中旬に予定されているAPEC(アジア太平洋経済協力会議)等を端緒に、日米両国が協力してASEAN諸国を中心に呼びかけてゆき、国際的なレジーム・枠組みの形成を進めてゆくものと思われる。