福島第一原発からの放射性物質の拡散状況

2011/04/21 12:26
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【とある科学のPh.D.こと、MIT日沼Drより】
 とある科学のPh.D.(ポリグラフ)のレポート第4弾です。本レポートの内容について、裁判所・国会などで喜んで証言する用意があります。
 
日沼洋陽, Ph.D.
 
要旨:
原子力安全・保安院による線量率のデータと、茨城・栃木・山形県による線量率のデータの分析を行った。福島第一原発の線量率データには、正弦波成分が含まれる、線量率の急激な平行移動が見られるなど、物理的に考えにくい現象が存在した。茨城県高萩市の小山ダムでは、上流域の降雨によると思われる近隣より急激な線量率の上昇、および放水によると思われる急速な線量率の下降が見られた。鬼怒川水系の松田新田浄水場で取水した宇都宮市の蛇口水からは、上流の降雨から1~3日遅れて環境放射能の増加が観測された。山形市では融雪に伴う線量率の減少が見られたため、融雪後の河川における環境放射能が高いことが予想される。放射性粒子の拡散パターンには、高速・直線状・低高度に拡散するものと低速・曲線状・高高度に拡散するものの2通りあると推測される。
 
0) はじめに
本レポートでは、原子力安全・保安院による線量率のデータと、茨城・栃木・山形県による線量率のデータの分析を行った。今回のレポートで使用される計測ポイントの位置を、図1に示す。天候のデータについては、気象庁のものを用いた。
 

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