《225F》12日ナイトセッションのストラテジーとマーケット数理解析

2013/03/12 19:43
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東京市場は9営業日ぶりの反落となり、解説では例によって「利益確定の売りが出て(反落したのだ)」としたものでした。

いつも思いますが、こうした流れでは必ずと言っていいほど反落すれば「利益確定の売りが」と言われますが、どうにも納得がいきません、(笑)。この連騰、なんと先月28日の11350の寄り付きから始まって昨日の大引けの12290までの間でも当然利益確定の売りが出ているわけであり、こうした「下げたら自動的に利益確定の売りに押さえられ」とする機械的な言葉の使い方はどうなのだろう、と毎回思うのです。印象としては今日はじめて買い方派が利確したような錯覚を抱くと思うからです。

そんなことは特段、重要な問題ではないのですが(笑)、上がって強気(上がったあとからあと講釈的強気解説)、下がって弱気(下がったあとからあと講釈的弱気解説)、の悪癖から一歩も出ていないようでその点が私的に不満なのです(笑)。

さて、その値動きはデジャブ的予想の<高寄り、寄り天、天ぷら>こそ免れましたが、ほぼ脳裏に事前に見えた光景に近い長い陰線となりました。<O:12370 H:12400 L:12250 C:12260>が日中の値動きで、現物指数の12314.81(−34.24)は安値引け、TOPIXも安値引けとなっています。
また先ほど始まったばかりのナイトセッションも<O:12240 H:* L:* C:*>と12240の日中の大引けより弱めの寄り付きで やっとその割高部分を吐き出し始めた軟調だな、これは、の感触です。

まあこれで、やっと「まともに」に相場を語れるようになったのではないかとある意味ひと安心です。

ただし、後述するようにマーケットのリズムが乱れに乱れており、上っ面だけの上滑り気味の値動きも予想されます。

また、独自解析ではこれより【嵐】【暴走モード】が通常よりもビッグサイズで襲ってくると見ていますので(少なくとも今晩から来週の火曜日辺りまで)更に「気が抜けない」熱い日々は続く!となります。

最新のシグナル(事前戦略、本来あるべき基本的投資マインド→スタンス、本来あるべき基本的考え方)、早速見てみましょうか。


《225F》12日のナイトセッションstrategy

J-GATE(超短期波動)
買い
レベル4☆☆☆☆with黄信号


SWING(短中期波動)
買い
レベル3☆☆☆with黄信号

《OPTION/e-Warrant》
put買い意識
レベル3★★★


バトルポイント
12640 12490 12340
12300 12160 12010
コアポイント
12300


※※※両建て対応中の先物のショート大艦隊も、こうして執筆中にじつは利益確定の目標値に到達しています。ナイトセッション途中経過<O:12240 H:12240* L:12150* C:*>と安値12150示現です。
巻き戻すこと24時間以上前、昨日の当欄で以下のように記しておきました。「…具体的にはいま、《225F》指数は短中期波動としてはこれで12160へのタッチ&明確な下回りが求められている!!と解析しています。リミットは今晩午前三時までに、ですから それができない場合はまたまたこの短中期波動対応としても「両建て」がスタートすることになります。下がらない場合は、売り:買い=18:1 の比率ですから、重心は十分に売りに置きながらの買いにも対応です。……」買いポジ部分は高寄り予測ですでに利確済み、売りポジもこうして指値に引っ掛かりましたから、買いポジ&売りポジともに本日は利益確定の荒業です(笑)。
しばらく頭痛のタネ的な巨大売りポジでしたが、これでシステム上のミッションはほぼ大満足でコンプリートです。あとは裁量部分の満足感をもとめて、ごく一部をショート継続です。そしてなにより楽しみは注目注力中のオプションputの動向です。既述のように《225F》などの指数とは逆相関ですから、指数が下がればこちらは値上がりです。
日中の値動きは…
12000put04月 <O:210 H:245 L:205 C:245>

11750put04月<O:145 H:160 L:135 C:160>

11500put04月 <O:90 H:105 L:85 C:105>

でした。ちなみにナイトセッションではさらに
12000put04月 暫定値<O:255 H:275* L:250* C:*>といった具合です。

値動きによってはこれよりこのputも利確場面到来の感触、つまりput→call意識へ、の可能性も出てきています。引っ張りたいスケベ心を自制しながらの利益確定のチャンス、見逃さないようにします。

これでポジション的にも精神的にもやっと解放感が出来ましたから、また余裕をもって(余裕を取り戻して)マーケットに対峙していきます。現状は裁量で(まだ下がるだろうと思って)残しているショートと上記のようにシステムとして始まった新規買いポジが少しです。

※好評のマーケット珍味度判定も<珍味/買い/レベル2☆☆>ですから、突っ込み買い+リバウンド売り、細かくフットワーク軽くのぞんでみます。



〜〜気になるニュース〜
ニュース本文
楽観強まる市場、「ブラックスワン」のリスクに警戒も
[2013/03/12 13:07]
記事の写真

[東京 12日 ロイター] 「恐怖指数」が約6年ぶりの水準に低下するなど、市場の楽観心理が強まっている。日米株がともに高値を更新するなど短期的な過熱感は出ているものの、景気回復と金融緩和期待を背景に円安・株高が止まらない。ただ、楽観一色の心理状況は、誰もが予想しなかった事象が起きる「ブラックスワン」リスクへの反動も大きくする、との警戒感も出始めている。
<07年との相違点>
投資家の不安心理の度合いを示し、「恐怖指数」とも呼ばれるシカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティー・インデックス(VIX指数)<.VIX>が11日、7.2%低下し11.69と、2007年4月以来、約6年ぶりの水準に低下した。指数算出に利用されるオプション銘柄が今週から新たに変更されたことが影響している可能性もあるが、米ダウ<.DJI>が高値警戒感にもかかわらず連日の史上最高値更新となるなど、市場心理は楽観の度合いを強めている。
VIX指数は米S&P総合500種<.SPX>を対象にしたオプションの取引価格から計算されるボラティリティの数値だ。11.69であれば今後1年間に1標準偏差(約68%の確率)で11.69%の範囲で変動すると投資家が判断しているということを示す。株価が上昇すれば、VIX指数は低下する傾向があり、高値を更新する米株と整合的な動きだが、VIX指数の低下は急激な株価上昇の可能性が低下したことも表すため、株価の天井が近いことを示すケースもある。
前回、VIX指数が急激に低下した2007年4月当時は、前年までの金融引き締めもあり、不動産価格が下落し、後の「サブプライム問題」の原因を作る現象が起きていながら、「景気がそれなりに強かったこともあり、市場では何とかなるとの雰囲気が強かった」(国内証券)という。米ダウは、同年8月の「パリバ・ショック」などを経ながらも、10月には当時の史上最高値を付けている。しかし、サブプライム問題は徐々にその病根の深さが明らかになり、08年9月のリーマン・ショックを機に世界は金融危機に陥った。
今回も楽観の強まりは「終わりの始まり」を示唆するのか──。マネックス証券チーフ・エコノミスト、村上尚己氏は07年当時とは経済環境が違うと指摘する。「米国の短期金利はほぼゼロで、企業収益も過去最高レベルだ。PERなど株価のバリュエーションも高くない。VIX指数の低下は市場環境の不確実性が低下したことを示している。米株はさすがに高値警戒が強いが、出遅れている日本株はまだ上昇余地が大きい」という。
<過剰な楽観は反動のリスクも増大>
ただ、「ユーフォリア」的に広がる楽観に警戒感を示す声も出始めている。
「VIX指数は株価が上昇すれば低下するため、おかしな動きとは言えないが、同指数を市場の行き過ぎの指標として見ている米当局者もいる。10ポイント前半のレベルが長い間続けばバブルが起きていると判断されよう。市場のリスクテークが過剰であるとの意見がFOMC(米連邦公開市場委員会)内で強まっていることが明らかになれば、今の楽観ムードがガラリと変わるかもしれない。また強すぎる楽観はブラック・スワンのリスクも高めることになる」と三菱東京UFJ銀行シニアマーケットエコノミストの鈴木敏之氏は警鐘を鳴らす。
「ブラック・スワン(黒い白鳥)」のリスクとは、ほとんどあり得ない事象や誰もが予想していなかった事象が起きることで、非常に大きなインパクトをもたらすことを示す。住宅バブルに沸いていた米国で起きた「サブプライム問題」はその一例だ。
米財政問題や欧州の債務問題、中国の景気減速など多く懸念要因を忘れたかのようにリスクオンに突き進むマーケット。中央銀行の国債大量購入も財政ファイナンス懸念には結びつけられてはいない。インフレが落ち着いているおかげで、景気回復期待と金融緩和期待という、通常であれば同時に併存しない好環境を享受できているが、楽観の行き過ぎは「ブラック・スワン」出現による反動も大きくする。
(ロイターニュース 伊賀大記;編集 山川薫)



〜〜ネット拾い読み〜

NEVADAブログ
激変し始めたインド経済
2013.03.12
中国経済の不振に続き、インド経済も悪化が進んでおり、特に自動車メーカーの販売不振は際立っています。

インドの自動車市場は世界第5位の巨大市場ですが、2月の販売台数は一年前に比べ15%減少の29万4872台となり、内訳は以下の通りです。

乗用車 −17%(3ヶ月連続減少)
商用車 −11%(4ヶ月連続減少)
小型車 −27%*4メートル以下

インドでは飛ぶ鳥を落とす勢いだった「タタ自動車」は、販売台数が51%激減し、在庫が積みあがったために、一部の工場では操業率を10%以下に落とし、大幅な値下げを行っており、このような状況を続けていれば早晩経営に影響が出てきます。

今、インド経済は崩壊寸前に入ってきており、一斉に外資が投資資金引き揚げに入っていますが、日本は反対にインドに深入りしようとしています。

インドの財政は補助金の膨張もあり悪化の一途をたどっており、維持できない水準になりつつあると言われており、まだ外貨準備高はありますが外資の引き揚げが加速すれば、エジプトのように危機に陥りIMFに支援要請を行う事態もあり得ますが、IMFはインドを救済する準備は整っておらず、時間切れで金融破たんとなる可能性が強いと言えます。

中国に続いて、インド経済の悪化、更には昨年指摘しましたブラジル経済の悪化もあり、先進国はいまこの新興国を見て見ぬふりをしていますが、その実態が表面化した時、唖然となるかも知れません。
既にヘッジファンドはそのきな臭い動きに注目しているとも言われており、今は日本円売り・日本株買いに血眼になっていますが、これが終われば、今度は新興国を攻めるはずです。

新興国を攻める材料は山ほどあり、いつでも崩せる力を蓄えています。


http://blog.m.livedoor.jp/nevada_report-investment/article/4417172?guid=ON

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