【中国に長くいた専門家による中国政治情勢の分析レポート。内閣情報調査室でも、警察庁外事情報部でもこのレポートは書けまい。外務省は・・・書けても色がついてるだろう(笑)。 ・・・いちおう、米国にも送ったモノとほぼ同じですので、ご興味のある方はどうぞ。】 ------------------------------------------- 2011年は10年に一度の中国指導部交代の時期ということで、注目していたなかで非常に興味深い政争が繰り広げられたため、集められる限りの中国情報を再構成して、私の見た中国指導部交代劇レポートをしたいと思います。 1.移行 中国を取り巻く環境で一番大きな変化は、2012年秋に10年振りに中国指導部が新しくなったことです。 2012年11月の共産党大会で新たな総書記、常務委員、中央委員の選出が行われましたが、これは共産党組織と人民軍組織の変更であり、2013年3月の両会(中国全国人民会議と中国共産党委員会)において、首相などの政府役職に新しい人が指名されることになります。それまでは、政府役職には旧来の人がついたままという移行期間にあたります。
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【中国に長くいた専門家による中国政治情勢の分析レポート。内閣情報調査室でも、警察庁外事情報部でもこのレポートは書けまい。外務省は・・・書けても色がついてるだろう(笑)。
・・・いちおう、米国にも送ったモノとほぼ同じですので、ご興味のある方はどうぞ。】
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2011年は10年に一度の中国指導部交代の時期ということで、注目していたなかで非常に興味深い政争が繰り広げられたため、集められる限りの中国情報を再構成して、私の見た中国指導部交代劇レポートをしたいと思います。
1.移行
中国を取り巻く環境で一番大きな変化は、2012年秋に10年振りに中国指導部が新しくなったことです。
2012年11月の共産党大会で新たな総書記、常務委員、中央委員の選出が行われましたが、これは共産党組織と人民軍組織の変更であり、2013年3月の両会(中国全国人民会議と中国共産党委員会)において、首相などの政府役職に新しい人が指名されることになります。それまでは、政府役職には旧来の人がついたままという移行期間にあたります。