スシローの巧妙な賠償請求額〜醤油ペロペロ少年一家を待つ破滅的将来

2023/06/12 00:32
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「いやぁ、あの賠償金額設定は絶妙・・・いや巧妙だね!絶対に逃がさない気だね」
こう呟いたのは当サイトの取材を何度か受けてくれている都内の某ベテラン弁護士だ。ある事件の報道を目にして開口一番、こぼれた言葉だ。

今年1月末、大手回転寿司チェーン「スシロー」の岐阜市内の店舗で、岐阜県の少年が卓上の醤油差しの注ぎ口をペロペロ舐める動画をSNSにアップし、それが拡散した問題は記憶に新しい。同様の悪質動画が多くの飲食チェーンで続々と発覚したことも記憶に新しい。

こうした騒動の発端となった事件の被害者であるスシローを運営する「あきんどスシロー」が、当該少年に対して約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴したことは、既にここ数日のニュースで盛んに報じられているので読者の皆様もご存じだろう。

「6700万円」という金額に「全国規模でイメージダウン被害があった割には金額が小さい」と思った方も多いだろう。かく言う筆者もその1人だ。しかしプロの目から見ると、この金額設定が極めて戦略的なものなのだという。「逃げ得を許さない」という過去たる信念を感じるというのだ。スシローの内部事情にも詳しい業界紙記者への補足取材も含め、以下お読み頂きたい。

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