「温泉のはなし」号外　―温泉宿としての「かんぽの宿」―

はじめに
　鳩山大臣の「かんぽの宿」の一括売却見直し発言は慧眼に値すると思います。私はここ2，3年幾つかの温泉地で調査を続けていました。実はその際に、温泉地にある「かんぽの宿」、言い換えれば【温泉宿としての「かんぽの宿」】の行く末に一抹の不安を抱いておりました。
　今回、一括譲渡、しかもその相手がオリックスと言うことで注目を浴びております。しかし、この件に関してはオリックスの他にも「改革」というもののどさくさに紛れ、何かよからぬことをしている方がいらっしゃるのではないでしょうか？
　私は温泉地を、特にその歴史を、調べている者にすぎません。しかし、その目から見えたやや不自然な、【温泉宿としての「かんぽの宿」】の置かれている実態についてご報告させていただきたいと思います。
　それは皆様もご存じの某大型都市型温泉施設経営会社の「かんぽの宿」そして「年金・健康保険福祉施設」の買収（落札）に関する事実と、それに対する疑問点の提示です。
　勿論以下の記事は、調べ得た事実から見ての「仮説」であり、証拠があるわけではありません。「何かあるのでは」と思い、速報として、可能な限り調査をしての記事公開です。そこを前提に読んでいただければと思います。