《225F》6日の事前戦略とマーケットパワーバランス数理解析

2013/03/06 08:27
5d714e568d23

副題:『転機』か!?〜〜
Movin' Out♪



「ここまでは考えられたが、さすがに『ここからさらに上に』はちょっと考えにくいぞ」という水準まで来てしまいました。関西弁なら「マーケット、やりおった(驚!)」となりそうな場面です。昨晩5日のナイトセッションでは米国株のダウ史上最高値更新もあり、連れてその後押しを受けて《225F》も大きくひとこま上伸することとなりました。その値動きは日中が<O:11670 H:11720 L:11600 C:11620>、ナイトセッションでは<O:11630 H:11790 L:11630 C:11780>となったものです。 そのバトルポイント、コアポイントも11647→11733となり、仕手化した《225F》はそのセオリーを守りながら(=ひと休み、立ち往生しないという買い方派に課せられたいわば十字架)、目的=指数上昇を忠実に演じています。

つまり、この局面では「上げっぱなしにしなければならない」セオリーを愚直なまでに披露しているマーケットなのです。

ちょうどこの欄では2セッション前、4日のナイトセッション終了時の5日の朝版用として早朝にこのように書いていました。曰く、「……あくまで想像空想の領域をまだ出ないのですが、今回の一連のbull相場の演出のいわゆる「転機」は、米国市場がはっきりと高値に躍り上がること、そして《225F》は上記コアポイントが11750に絡んでくる頃ではあるまいか、と感じています。なんとなく。まあ、その辺りのことをこの一両日でなりたいのだろうなあ、と。…」と遠慮がちに記録していたものです。

米国市場は現地でも文字通り「カウントダウン」と称されるほどに、高値更新は時間の問題と見られていたようです。

煽られまくった売り方の立場は? 早速本日6日の最新のシグナル(事前戦略、本来あるべき基本的投資マインド→スタンス、本来あるべき基本的考え方)、見てみましょうか。


《225F》6日のstrategy
J-GATE(超短期波動)
変化:売りへ
レベル2★★

※両建ての渦中での買いポジ部分は昨晩中に変化で利益確定済み。またまた、「頭と尻尾はくれてやれ」の相場格言ならでかい尻尾をくれてやった格好です(笑)。利確、売り決め後の上げ幅のでかいことでかいこと。まさに呆気にとられるとはこのことでした。が、「脱け殻」からも一歩進化しこの6日寄り付きからは売りとしてさらにパワーアップした売りスタンスの追撃となります。
後述しますが、この上げっぱなしは、売り方にはかなりのダメージを与えています。特に昨晩のそれはある意味決定的で、その踏み上げがまた上昇力加速に一役買っています。

どこまでもあげ続けるように思える事態ですが、実はこれと似た同じような波動を昨年の11月の相場に見ることができます。実はこの時は買いシグナル、今回は売りシグナルとその売り買いはまったく180度違うのですが、期間やシグナルの強度は近いものがあります。アバウトになりますが、昨年の11月7日から14日辺りまで、価格帯は8970→8670との下げ過程でシグナルが買い。換言すれば、買っても買ってもズルズルと下げっぱなしの状況でした。ちょうど今回のアベノミクス相場が始まる前というかその直前くらいになりますか、。当時は買い方として評価損も膨らむいわば被害者でした(笑)。
今回はその真逆でこうして売りシグナルのなか「上げっぱなしの」いわば被害を被る売り方との図式です。昨年の11月のこの買いシグナルはその後の9170で利益確定で報われています。
売りも買いもその「渦中」ではもちろんコンセンサス的なものをなかなか排除しにくい、例えば今なら上へ上への意見が圧倒的に強いわけですから、ここで「400〜500円ほどはいつでも下げる可能性があるのではないか」といっても 鼻で笑われるところでしょう。


SWING(短中期波動)
売り→買いへの過渡期

※早ければ本日6日の大引けから買いで絡んでいく流れでしたが、シグナルでは「一拍休み」ならぬ、ひと呼吸を入れろ!!と告げているようです。買いで絡むにしろこれはザラバは捨てる、日中は捨てる、と解釈できますから早くても今晩6日のナイトセッションからとなります。


《OPTION/e-Warrant》
put買い意識
レベル2★★

※フォローしていくputは4月もの。その値動きは昨晩11750put04月<O:425 H:425 L:350 C:355>、11500put04月<O:310 H:310 L:240 C:245>、とバーゲンセールが始まっています。


バトルポイント
12050 11890 11730
11690 11530 11370
コアポイント
11733

ハイパーな展開なら
12100 11910 11720
11670 11480 11290


※好評のマーケット珍味度判定は、これでニュートラルが公式記録になっていきます。どういうことかと言えば、これであの【嵐】【暴走モード】に突入するためで週末のSQまでは<捨てる勇気>を試されることになります。換言すれば、ギャンブル相場に数理解析の入る余地なし!とも言えそうで、サイコロを振って売り買いを決めるのと同列での評価を拒否とも言えます。相場格言なら「休むも相場」が「いまでしょ!」とも言えます。

よって「休むも相場」、の本日からのBGMは
Billy Joel - Movin' Out (Anthony's Song) (Live At Tokyo 2006)
http://www.youtube.com/watch?v=OUvZ2U5oQls


※総じてショートのかつがれが気になるところです。別項のその他の市場の「売りシグナルのMAX!!★★の揃い踏み」が その落としどころをこれから求めていく(いまは売りの種蒔き期間)わけですから、転機を冷静に注視していきます。


〜〜気になるニュース〜

ニュース本文
米国債の「ロング」が縮小、株式選好で=JPモルガン
[2013/03/06 04:39]
[ニューヨーク 5日 ロイター] JPモルガン証券が5日発表した週間調査によるとと、4日時点で米国債を「ロング」とする投資家の割合は10%で前週の13%から縮小した。年初以降株価が堅調に上昇していることから、債券よりも株式が選好されている。
「ショート」の割合は28%で前週の25%から拡大した。「ニュートラル」は62%で変わらず。
マーケットメーカーやヘッジファンドなど積極的な投資家の間では、「ショート」の割合は38%と前週から変わらず。
「ニュートラル」は54%と前週の46%から拡大。
「ロング」は8%で前週の15%から縮小した。


〜〜ネット拾い読み〜

闇株新聞

「大取組」となりそうな日本国債
・2013/03/05 00:00
「大取組」となりそうな日本国債

 「大取組」とは、相撲ではなく、特定の金融商品を巡って「買い方」と「売り方」が、それぞれ大きなポジションでぶつかり合う状態のことです。当然に値動きが大きくなります。

 日本国債が「大取組」となっていく予感がしています。

 本日(3月4日)、衆議院の議院運営委員会で日銀新総裁候補の黒田東彦氏の所信聴取が行われました。その席で、改めて積極的な金融緩和についての発言があり、先週以来低下傾向であった国債利回りが、更に大きく低下しました。

 夕方5時現在の国債利回りは、2年国債が0.04%、5年国債が0.095%、10年国債が0.60%、20年国債が1.50%となりました。また国債先物の3月限は145.32円と、中心限月の史上最高値を更新しました。

 衆議院解散のあった昨年11月中旬では、2年国債が0.10%、5年国債が0.20%、10年国債が0.75%、20年国債が1.66%でした。

 「資産買入等の基金」による国債買入れの大胆な増額のほかに、現在は残存年数が3年までの買入れ対象が5年までに延長されるなどが期待されています。従って5年国債の利回り低下が大きく、それに10年国債利回りが「引っ張られている」ことになります。

 常識的には、円安・株高による景気回復期待、2%の物価上昇目標など、特に長期国債利回りが上昇すると考えていた投資家が多かったはずです。

 ここからは単純なショートポジションだけではなく、国内機関投資家のヘッジ売りなどが、想定外の利回り低下(価格の上昇)で反対決済を余儀なくされ、常識では想像しにくいような低利回りが実現してしまう可能性があります。

 実は、同じことが2003年にありました。2003年6月に10年国債利回りは史上最低の0.43%、20年国債利回りも史上最低の0.78%まで低下しました。

 2003年は確かに景気が低迷していたのですが、年初は1%程度だった10年国債利回りが、あれよあれよという間に低下していきました。

 その過程で、国内投資家のヘッジ売りポジションが一旦積みあがったのですが、想定外の利回り低下(価格の上昇)で買い戻しを余儀なくされ、さらに買い遅れた機関投資家(特に銀行)が長期国債を大量に買入れ、平常時では想定できないような低利回りが実現してしまいました。

 ところがその時点で、普段は日本国債など見向きもしない大型ヘッジファンドが大挙して参入し、巨額のショートポジションを積み上げていました。

 約2か月後には、10年国債利回りが1.62%、20年国債利回りが1.94%まで上昇してしまいました。価格では最高値から10年国債で10%、20年国債で18%もの「大暴落」となりました。

 当時に比べて現在は過熱感がありません。特にメガバンクの保有する国債の平均残存年数は3年以下と、当時とは全く違います。

 しかしそろそろ、大型ヘッジファンドが「息をひそめて」日本国債をショートするチャンスを狙っているはずです。何しろ日本国債は巨額の市場規模と流動性があり、大型ヘッジファンドには格好の投資対象なのです。

 大型ヘッジファンド(著名ヘッジファンドのことです)は、決してファンダメンタル分析では動きません。「特殊な状況が重なって、平常時では想定できないような異常な相場となった時」に、突然に出動するのです。

 ここからの国債相場は、大型(著名)ヘッジファンドも加わった「大取組」となっていく予感がしています。しかし2003年のように、最後に現れた大型ヘッジファンドに大儲けされてはならないのです。

 その辺りを頭に入れて、これからの国債利回りは「正常値」なのか「異常値」なのかを、理論的にではなく直感的に見極める必要が出てきているのです。

http://yamikabu.blog136.fc2.com/?mode=m&no=704&cr=c1a7d73b4c8ab0d0036a33a84ad3f3e4

この記事は会員限定です。サイトにログインが必要となります。

「【トレーダーMASAKIの当てたい相場予測!】」の最新記事

アクセスランキング