最後はやっぱりお家芸の外圧頼み

＜国益を守るアナリストさんより＞鳩山首相の沖縄入りと原口総務相のワシントン訪問が同時進行なのは「たまたま」なのでしょうか？鳩山首相が国会で答弁した基地移転問題決着は5月末、原口総務相がＮＴＴ再編の方向性を打ち出すのは5月中旬なので、米国側の妥協を引き出すための手土産は原口総務相が唱える「光の道構想」に名を借りたＮＴＴ解体と郵貯資金の提供なのかもしれません。
　
　しかし、孫社長が原口総務相を焚き付けている「光の道構想」を「まるでペテンだ」と一蹴する電気通信事業者もおり、全国の電力系通信事業者６社が光回線分離反対のために立ち上がりました。ここまでくるとやはり外圧しかないと踏んだのか、基地移設問題でガタガタの政局をうまく利用して、子飼いの原口総務相をワシントンに向わせたのでしょう。
　
　5月末にどんな結論が出るにせよ、鳩山首相の進退問題は微妙になってくると思いますが、ソフトバンクモバイルの松本副社長は原口総務相を将来の総理として期待を寄せています。何度でも蒸し返しますが、松本副社長は日本企業が特許を侵害されても訴えられない契約を結ばせる米クアルコム社出身です。